聖学院が大切にしているOnly One
それは「聖書の思考回路」から来ています。
聖書の思考回路が私たちの中で動き出すとOnly Oneを見つけることが出来る。
ここまで、そういうお話しをしてきました。
聖書の思考回路は「定言命題」を下敷きにすると分かりやすい。
ただこの「定言命題」は「言葉」という地平だけで考えるとどうしても矛盾を生み出してしまいます。
「定言命題」を言葉で実行しようとすると「定言」ではなく「仮言命題」になってしまう。
言葉とは別の次元で考えないと「定言」は実行できない。
これに取り組んだのがパウロです。
パウロも言葉で「定言」を実行しようとしました。
しかし、「定言」を意識すればするほど「仮言」に入り込んでしまう。
「定言」から遠ざかってしまう。
そこでパウロが導き出したのは心の持ち方です。

【シリーズ:聖書の思考回路】第18回⇒コチラから


「どちらでもいい」
パウロが見つけた心の定め方です。
執着しないを実現する。
定言命題を実行する。
「どちらでもいい」
その心になる。

聖書はその冒頭、創世記で読者に課題を提供します。
極端な表現をすれば旧約聖書は読者に「問い」を投げかけます。
新約聖書はそれに答える。
そういうイメージです。
旧約聖書からの「問い」を新約・パウロの「答え」・「どちらでもいい」から解いていきましょう。

【シリーズ:聖書の思考回路】第17回⇒コチラから


2022年度入試4日目の本日は、本校の中学入試最終日であり、グローバル思考力入試を行いました。1日目実施のものづくり思考力で重視している創造的思考と、2日目実施のM型思考力で重視している批判的思考・デザイン的思考、そして双方で重視している協働的思考の3つを問うのがグローバル思考力であり、今回のテーマは「くだもの」です。

〈出題の流れ〉
① 朝8時30分~資料やレゴ®ブロックを使った思考力の作業を展開(80分)
② 10時00分~協働振り返りの時間(30分)
③ 10時45分~個人面接(ひとり約20分)
はじめの80分間で受験生たちは、好きなくだものやくだものの良さを考え、用意された資料集からくだものの産地・栄養・加工品・絵画・うた・生産量・購入数量・世代別摂取量・消費量の国際比較などの情報を得て、「くだものによって生活が豊かになる場面」をレゴ®ブロックで表現する作業を行いました。実はレゴ®ブロックだけでなく、本物のりんごやみかん、ゴム風船などもアイテムとして作品に加えることができます。

【中学入試】4日目、グローバル思考力入試のテーマは「くだもの」⇒コチラから

 

M型のMは「Mathematic(グラフの読み取り)」・「Meta認知(物事を俯瞰して見る力)」・「Metamorphose(変容、変化)」の3つの頭文字を合わせた思考力入試です。2022年度のM型思考力入試では、『雲』をテーマにさまざまな角度から問いが出題されました。

例えば、配付された資料集のページをめくると、見開きに現れた16個の雲の写真。これらの雲をグループに仕分け、その際に何に注目して分けたのか説明を記します。また、西洋の絵や日本の浮世絵に描かれている雲を、描き方の違いや共通するところを書き出したり、同じ絵でも雲が描かれているものと描かれていないものを見比べてどのように印象が変わるのか、書き出したりしました。

【中学入試】2日目のM型思考力入試⇒コチラから

本日、2022年度中学入試の幕が無事にあがりました。本校は、今日から2月4日(金) までの4日間をかけて、全10種類の入試を行います(代替入試を除く)。受験生とご家族の皆さまが、これまで準備されてきたたくさんの積み重ねに応えられるよう、私たちも正しく安全な入試が守られるための準備を進めてまいりました。集合時間に合わせて受験生たちが続々と姿を見せてくれると、とても感慨深く、聖学院を選んで挑んでくれたことに心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。

【中学入試】2022年度中学入試第1日目⇒コチラから

2月1日の入試まで、あと17日となった本日、入試前最後の入試対策説明会を行いました。コロナ感染拡大の状況をふまえて、当初予定していた個別相談は取り止め、入試対策説明会と学校説明会は校内だけでなくオンラインでLIVE配信をし、感染対策を最大限に優先しながら皆さまをお迎えいたしました。ままならない状況の中、ご参加くださいました皆さまには、心より感謝申し上げます。

本日のプログラムの一つ校内見学では、1グループの人数を通常より縮小いたしましたが、どんな授業をしているのか、生徒たちの様子、学習の取り組みなどを、存分に見ていただけたと思います。特に図書館で行っていた高1 Global Innovation Classでのゼミ活動、フューチャーセンターで行っていた中2・中3希望参加によるGlobal Innovation Labの様子は、生徒が「問い」をもって活き活きと学ぶ姿を感じとっていただけたのではないでしょうか。

1/15(土) 入試対策説明会を行いました⇒コチラから

新年あけまして、おめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京は昨日降り積もった雪によって、本日始業式の朝はまぶしい白銀の世界に変貌しました。教職員によって編成された“雪かき隊”の力添えがあり、正門から続くゆるやかな坂は除雪され、生徒たちは元気に登校してきました。

生徒たちは教室に入ると、先生やクラスメイトたちと新年の挨拶を交わし、始業式が行われる講堂へ移動しました。中学は午前9時10分から、高校は午前10時25分から、入れ替え制で行いました。

【3学期始業式】白銀に包まれた新学期を迎えて⇒コチラから

アドベントの季節を迎える頃、校内はクリスマスリースやツリー、ポインセチアが色とりどりに飾られていきました。聖書科の久保チャプレンがクリスマスツリーにかける新しいオーナメントの購入を検討しているという話を聞いた情報科の山本教諭は、今年度設置された3Dプリンターを活用した、聖書科と情報科のコラボ企画「クリスマスオーナメントを作ろう!」を立ち上げ、生徒たちが集まりました。
出来上がったオーナメントは、近くの教会やお隣りの聖学院幼稚園・小学校、女子聖学院を訪問し、それぞれのクリスマスツリーに飾らせていただきました。

【中1 聖書科×情報科】クリスマスオーナメント作ろう!⇒コチラから

マタイによる福音書1章8~25節
聖書の語るクリスマスの物語は私たちに何を語りかけているのでしょうか。
婚約中のヨセフとマリア
この二人が経験した不思議な出来事から物語は始まります。

【クリスマスメッセージ】クリスマスの物語は私たちに何を語りかけているのか⇒コチラから

前回、心の形のお話をしました。
まん丸の心。
何にも影響されない「定言命題」の心です。
くぼんだ心。
くぼみを埋めてくれるものを握りしめようとする、
執着、固執がある「仮言命題」の心です。
このふたつの心を経験したのがパウロです。
パウロはとても優秀な律法学者でした。
律法、旧約聖書の教えを熱心に学び、大切にしていました。
言葉を変えればパウロは律法に執着していたのです。
「心の形」の説明をパウロに当てはめるなら、パウロの心はくぼんでいたのです。
そのくぼみにうまくはまり込んで、見かけ上はまん丸の形に戻してくれるものが律法だったのです。
心をまん丸にしてくれているもの。
執着によって維持できる何にもまして大事なものです。
パウロにはイエス様やその弟子たちの言葉が、自分が依存している律法を否定するかのように聞こえました。
律法で定められた「安息日規定」を破ったり、律法で禁止されている罪人と平気で食事をしたりする。
それはパウロにとって自分の心をまん丸にしてくれている律法を否定するものに見えました。
頼りにしている律法が自分の心からはがされる。
自分の心の傷がまたあらわになります。
くぼんだ心、トラウマがよみがえってきます。
自分の心は自分で守る。
傷を隠してくれている律法を守りぬく。
自分の心の存亡がかかっていますから、手加減はありません。
パウロの教会迫害が始まります。

【シリーズ:聖書の思考回路】第14回⇒コチラから

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