安田講堂前にて説明を受けます

安田講堂前にて説明を受けます

 

昨年秋の話題ですが、中学1年の中学行事の様子をご紹介します。

今回は、春の中学行事の解散場所である「北の丸公園」をスタートし、「上野公園」を目指して歩くという2回目の都内散策の企画でした。

 

当日は素晴らしい秋空の中を生徒たちは元気よくスタートしました。

ニコライ堂から旧岩崎邸までは、予め地理の教員から課されたクイズが気になるようで、地図を確認しながら、ゆっくりと歩く班が多くみられました。旧岩崎邸から上野公園までの道は知っている生徒も多く、比較的短時間で到着したようです。

もっとも速い班は11時05分(所要時間3時間05分)に上野公園に到着しました。その後、12時30分迄に到着した班は44班で、12時30分以降に到着した班は25班で最後尾の班が上野公園に到着したのは13時丁度(所要時間4時間)でした。

係教員としては13時に全員が終了してくれればと考えていましたので、中学行事の目標の1つである「班の仲間と協力する。地図を見て正確に目的地まで移動する」を目標タイム内に全員終了出来た事はとても評価できると思います。

最後に交通ルールやマナー違反で注意された生徒も無く、怪我も無く無事に終了できた事を嬉しく思います。

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北の丸公園に集合

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さあ、出発!

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慎重にルートを検討します

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小石川後楽園は初めて訪れた生徒が多数だった模様

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中間checkを受けてひと安心

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憧れの赤門をくぐります

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都会ながら風情のある街並み

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旧岩崎邸庭園までたどりつければあと僅か

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こんな抜け道を利用する班もありました

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無事到着

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記念撮影をして解散ですが…

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帰る前にクイズの解答を完成させました

2016年12月13日(火)に学士会館(東京都千代田区)開催された、「青少年フィランソロピスト賞奨励賞」の贈呈式に、生徒会から二人の生徒が本校代表として参加しました。その一人である、高校一年 武井翔君の報告を掲載させていただきます。

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フィランソロピスト賞受賞に際して《多くの学びと驚き》

一、フィランソロピーとは

成城学校はこの度、『青少年フィランソロピスト賞』の一つである《奨励賞》を受賞しました。フィランソロピーとは、お互いを思いやる社会をつくる慈善活動のことです。また、選考いただいた「公益財団法人 日本フィランソロピー協会」は、「民間の果たす公益の主体となる企業や個人の社会参加意識を高め、誰もが生き生きと暮らし、お互いが支え合うことができるフィランソロピー社会の実現を目指す*1団体です。主な活動として、企業や個人の寄付やボランティアを始めとする社会貢献活動の啓発やプログラムを通じての実践を行っています。

 

二、授賞式の様子

今回参列させていただいたフィランソロピスト賞贈呈式は、私にとって有意義かつ貴重な時間で、多くのことを学ぶ機会となりました。贈呈式の次第は、初めに授賞式が行われ、次に各受賞者による発表、その後に懇親会というものでした。

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授賞式には、小学校・中学校の生徒から高齢の方までの幅広い年代の方々、北海道、島根、佐賀や福岡など様々な地域からいらした方々が集まりました。司会者の方の話によると、このフィランソロピスト賞の歴代受賞者の中には、COCO壱番屋の創業者の方もいらっしゃるそうです。私は、様々な年代・地域・職業の方々がいらっしゃったことにとても驚きました。また、彼らの活動を聞いていると、田舎の活力を蘇らせたり、下半身が動かない状態の中、デザイナーとして募金に協力したりなさっていて、自分が困難な状況であるにもかかわらず、誰かのために行動する勇気に感銘を受けました。

 

三、発表

私たちの発表では、渋谷先輩を中心に、成城の成り立ちや今までに行ってきた核廃絶の高校生一万人署名への協力、あしなが学生募金や熊本募金活動等の社会貢献活動について話を進め、最後に『無限の瞳』2の上映を行いました。

私たちも懸命に発表をしましたが、他の方々の発表を聞く中で、私が一番感銘を受けた発表は、小城市立砥川小学校のものでした。彼らの住む町は、江戸時代、石垣づくりや護岸工事などで活躍した「肥前石工集団」が住んでいたそうで、彼らはそんな石工たちが作った菩薩や如来などの石仏を守るべく活動しています。例えば、石仏をモチーフにした版画カレンダーを作り、募金に協力していただいた市民にお礼としてプレゼントするというようなものです。そのような活動を続け、今までに70万円ほどの募金が集まり、石像の修繕に貢献しているそうです。私は、この活動を小学生が自分たちで行っていることに感動しました。また、私たちが小学生の頃、こんなに大変な事業をできただろうかと考えてしまいました。

 

 

四、懇親会

懇親会では、発表の際に上映した『無限の瞳』2の反響を多くの来場者から聞くことができました。来場者は、未だに白黒の映像が残っていることや、生徒が率先して映画を作ったこと、成城生徒会が被爆した成城生のために他校も巻き込みながら活動を起こしたことに、大変驚いていました。

また、レスリングの選手や成城学園出身の方3など多くの方々とお話をしました。ある年配の男性は、高校生の時に色々な問題を自分たちの手で解決したことや思い切って校長先生と討論したことなどを、昔ながらの精神を絡めて熱く語ってくださいました。その話を通して、やはり生徒自身で何かを始めなくてはいけないのだということ、先生に頼りすぎるのはあまり良くないということ、一つの目標があったらその実現に向けてひたすら頑張ることの三つを学びました。

 

五、まとめ

これまでの活動と贈呈式での経験を通して、私たちにはまだまだ貢献ができることがたくさんあることを実感しました。この発見や経験をもとに、これからの生徒会活動で、より多くのことが実践できるように努めていきたいと思います。今年はその第一歩として、広島に住んでいた私の経験を活かして、署名活動に力を入れたいと考えています。

最後に、フィランソロピーの精神を通じて多くの人と繋がり、多くのことを学ぶことができ、また、今までの努力が実りの多い活動となったことを、とても嬉しく思いました。

 

*1:日本フィランソロピー協会 パンフレットより

*2:かつての成城生徒会が製作した映画。被爆した一人の成城生のために募金を呼びかけ、また、この悲惨な出来事を未来へ伝えるために作られた。

*3:渋谷先輩が発表の時に、成城と成城学園の違いを語った。

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1月12日(木)、ハーバード大学2年のAlexandra Caffreyさんが来校しました。Caffreyさんは、本校国語科の及川先生が高校時代にホームステイした先のお嬢様の長女です。香港で開催されたハーバード大学主催のイベントに参加したのち、東京を訪問しました。

 

顔合わせのあとはキャンパスツアーです。高3ですでに進学を決めている大多田涼汰(国際教養大学)、野島陸(上智大学法学部国際関係法学科)、芹田武瑠(上智大学外国語学部英語学科)の3名が、校内を案内して回りました。英語を見事に操って案内をする先輩の姿を見て後輩たちは驚いていました。これから英語を学んでいく上で良い刺激になったのではないでしょうか。

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その後の座談会では、Caffreyさんがハーバード大学の民主党の会(Harvard Democrats)に所属し活動しているということで、今回のアメリカ大統領選のことなど大変興味深いテーマについて話をすることが出来ました。成城生の3人も積極的に質の高い質問をしており感心しました。短い時間でしたが大変有意義な時間を過ごすことが出来ました。

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座談会。内容のある良いものになりました

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1月14日(土)、本校主催の第6回「中学校説明会」が「午前の部」と「午後の部」の2回に分けて行われました。

「学校見学会」および「学校説明会」は昨年度より予約制となっています。本日の会については、合わせて440組弱のお客様にご来場いただきました。ご来場、心より感謝申し上げます。

 

「午前の部」では、第1部として小講堂にてスライドを用いて成城高等学校に関する説明をいたしました。校長からは「沿革・教育方針と今後の展望」について、進路指導主任の有阪からは「教科指導・進学状況」について、入試広報室長の宮本からは「行事・クラブ概要」について、そして教頭の元島からは「入試概要」について、それぞれお話しさせていただきました。 その中には本校ウェブサイトに掲載されていない話題もございますが、成城での1年間の生活の流れや、進学実績等については、「年間行事」「進学情報」のリンク先をご覧ください。

 

小講堂での説明の後には、複数の班に分かれて校内施設や授業中の様子をご覧いただきました。生徒たちの元気な様子も十分にご覧いただけたでしょうか。

「午後の部」については、「午前の部」の第1部と同様の内容でお話をさせていただきました。校内見学は実施いたしませんでしたが、個別のご質問にはお答えいたしました。

 

今年度の本校主催説明会は全て終了いたしました。今年度中にご見学をご希望の場合には、学校までお問い合わせください。

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自修館前のホワイトボードには高3生へのメッセージが書かれています

自修館前のホワイトボードには高3生へのメッセージが書かれています

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1月10日、中学校と高等学校とでそれぞれ3学期の始業式が行われました。

 

校長の式辞では、3学期を1年間のまとめの期間として、また来年度の0学期という気持ちをもって、良いスタートが切れるように気を引き締めて授業に臨んでもらいたいということが生徒に伝えられました。

一人一人が授業第一主義を意識し文武両道を目指して、個々の活躍するフィールドで最大限の成果をあげられるように、頑張ってもらいたいものです。

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始業式後の表彰

始業式後の表彰

高校始業式

高校始業式

初出場の成城勢

初出場の成城勢

11月19日、北区赤羽会館で東京私立高等学校弁論大会が開催され、小杉和司君(高2C)、豊島昇悟君(高2F)の2名が出場しました。今年で45回目を迎える歴史ある大会に成城高校から出場するのは初めてです。原稿審査を通過し本戦出場を果たした10校19名が、弁論の腕を競いました。

抽選の結果2番目に登壇した豊島君は、「オタクは犯罪者予備軍なのか?」と題して弁論を行いました。持ち味の噺家をほうふつとさせる飄々とした語り口、オタクを論じるという斬新な視点、随所にはめ込まれた笑いの仕掛けが炸裂し、弁論の常識を超えるユニークなスピーチになりました。休憩をはさみ15番目に登壇した小杉君は、「たかが6年されど6年。侮るなかれ学校選び」という題で、男女別学の意義について論じました。さわやかなたたずまいと歯切れのよい弁舌、手の動きを活用した立体的な構成とともに、思春期の微妙な心理を、自らの体験を交えて堂々と論じ切りました。

豊島君のユニークな弁論

豊島君のユニークな弁論

小杉君の堂々とした弁論

小杉君の堂々とした弁論

成城が初めて臨んだ都大会は予想を上回る高水準でした。藤村女子、日大一、玉川聖学院、順天など過去の優勝校が軒並み出場し、迫力のある弁論を展開しました。内容や構成はもちろん、技術面、全ての根底となる問題意識やそれを支える熱意など、あらゆることが勉強になりました。

会場には、小杉君、豊島君のご家族も見に来ておられました。また、2人のよきライバルであり、終始切磋琢磨してきた濵野揚茂君(高2C)も応援に駆けつけ、熱心に観戦していました。栗原校長も、校務ののち後半から会場に到着しました。

濵野君、栗原校長も応援に駆けつけました

濵野君、栗原校長も応援に駆けつけました

優勝に当たる最優秀賞に輝いたのは富士見高校2年の上田さんでした。「自分たちは戦争体験者の生の声を聞くことのできる最後の世代である」という視座からの弁論は、圧倒的なインパクトを与え、深い共感を呼ぶものでした。自身も戦災で家族を失ったという、審査委員長で児童文学者の漆原智良先生も絶賛されていました。小杉君、豊島君は残念ながら入賞には至りませんでしたが、多くの収穫とともに、成城高校の挑戦は終わりました。

 

今年度高校2年生は、国語表現(担当及川)の授業で、全員が弁論を行いました。1学期の終わりにクラス代表2名を選び、8クラス計16名によるファイナルを文化祭で開催しました。1位小杉君、2位濵野君、3位豊島君という結果でした。また、締切日の関係で、それとは別に都大会の応募者選考会を実施し、弁士の互選により代表2名を選出、小杉君と豊島君が選ばれ、書類審査にエントリーしました。

代表として出場した2名を含め、弁論への取り組みを通じて、社会に対して目を向け、自分自身を省み、社会との関わりに思いを巡らす機会を作ることができたのではないかと思います。それを端的に示してくれたのが、小杉君であり豊島君、さらには、2人の伴走者に徹してくれた濵野君ではなかったでしょうか。それは、彼らを自分たちの代表として選出し、送り出してくれた高校2年生全員が、同じように成長のきっかけをつかんだことでもあるでしょう。いよいよ3学期、そして最終学年を迎えますが、この経験を自分たちの、そして後輩へと継承される無形の財産として大切にして欲しいと思います。

郭所長と栗原校長

郭所長と栗原校長

 

12月12日、日本台湾教育センターの郭艶娜日本事務所長が来校されました。同センターは台湾教育部(日本の文科省に相当)が設立に関わり、法政大学内に日本事務所が設置されています。「日本から台湾への留学推進および日本と台湾の学術交流を行う拠点」(法政大学HPより)として、日台交流に重要な働きをしています。

この度、郭艶娜日本事務所長がお忙しいなか時間を作ってくださり、本校を訪問されました。これに先立ち、10月末、栗原校長と及川教諭が事務所を訪問し、本校の台湾研修への協力を依頼しました。研修は昨年度より始まり、7月末~8月初旬の約1週間、いずれも二十数名の生徒が参加しました。過去2年間は、一般社団法人台湾留学サポートセンターのプログラムへの参加の形を取りました。他校との合同企画で、台湾の大学生や高校生との交流に加えて、同年代の日本人生徒との交流など、大きな成果を上げてきました。

来年度以降、心機一転、本校独自の研修実施を模索しています。郭所長には、本校の意図や希望を汲み取っていただき、実現に向けて真摯にご対応いただいています。これまでの研修で蓄えたものを生かしつつ、新たな切り口をも加えた、本校オリジナルの台湾研修を作り上げたいと考えています。今後も、郭所長や関係機関のみなさまにご協力いただきながら、頑張っていきたいと思います。

12月19日~21日の3日間、冬期講習「慶応小論文」が開講され、高校2年生16名が受講しました。この講座は、通年授業「選択国語表現」(高校3年・担当及川)の入門編として位置付けられます。

授業では、単に問題演習をして解答解説をするのではなく、受講者に主体的な「思考」を促すべく、さまざまな工夫をしました。グループワークやプレゼンテーション、相互評価などを取り入れ、「アクティブ・ラーニング型」の授業を展開するとともに、きめ細かい指導が行えるよう、及川教諭と稲葉教諭のチームティーチングで実施しました。

グループでのディスカッション

グループでのディスカッション

 

初日は、大会議室でドキュメンタリー番組を視聴しました。教材は「“FUKUSHIMA”後の世界」前・後編(NHK-BS)という海外で制作された番組で、両編合わせて100分程度のものです。米国ニューヨーク州のインディアンポイント原発の存廃を巡り、原子力業界、市民運動、原子力規制委員会の3者の攻防がスリリングに描かれています。受講者は、登場人物や団体の関係や主張を、図を用いるなどして適宜整理しながら番組を視聴しました。

初日の宿題は、原発側、市民運動側それぞれの主張を、200字程度でまとめてくることでした。

教材①

教材①

2日目からは、教室で授業を行いました。まず、全体を2~3名の5つのグループに分け、前日の宿題をもとにディスカッションとプレゼンテーションを実施します。グループごとに、原発側、市民運動側の2つの立場から、それぞれ相手方への説得スピーチを行うというものです。原発側からは経済性を、市民運動側からは事故があった場合の影響の大きさを、それぞれ基軸として立論しているグループが多く見受けられました。中には、2人が各々異なる立場の役を演じ、質疑応答や意見の応酬を交互に行う、ディベート形式のグループもありました。

グループごとにプレゼンテーションを行う

グループごとにプレゼンテーションを行う

原発側と市民運動側に分かれての応酬も

原発側と市民運動側に分かれての応酬も

2日目の後半は、いよいよ慶応大学の過去問に取り組みます。素材は2013年度経済学部の入試問題で、大飯原発再稼働について日経新聞と朝日新聞の社説を対比したものです。最初に、稲葉教諭が両社説を音読します。受講者にはテキストが配布されていますが、聞き取りを主体に、各社説の内容を、図を用いるなどして適宜整理します。中には、フローチャート、マインドマップなどを活用して情報を整理している生徒もいました。聞き取りとメモにもとづき、設問Aを200字程度で解答します。その後、各グループで解答を共有し、互選によりグループの代表作を1つ選んで本時は終了です。

2日目の宿題は、資源エネルギー庁の2種類の資料を配付し、目を通してくることでした。資料の内容は、それぞれ、日本のエネルギー需給に関するもの、各種発電方式を対比するものです。

教材②

教材②

3日目は、前時の最後に各班から選ばれた5つの解答の相互評価から始まります。まず、5人の解答者が登壇し、自分の答を読み上げたうえで、どのような点に気を付けて解答をまとめたか、執筆意図の説明を行います。挙手による投票の結果、森君(H組)の解答が最高点を獲得しました。生徒からの意見では、最初に結論を述べ、限られた字数のなか、項目を絞って両社説の異同が明瞭にまとめられている点が評価されました。

いよいよ、本丸である設問B、各自の見解を述べる問題です。まず、ワークシートの所定の欄に、構想をメモします。例えるならば、箱や袋の中に、取りあえず使えるかも知れない雑多な素材を、どんどん放り込むような段階で、とにかく思いつくことをランダムに書き付けます。次に、ロジックツリーを活用して、それらの素材を構造化していきます。素材をジャンル分けして小見出しを付け、ジャンル同士の先後関係を考えます。小論文のテーマはすでに設問として与えられているので、どのような配列をすることがテーマを論じるに当たって有効であるのか、を考えることになります。ここまで下準備をしたのち、設問Bの解答作成に取りかかります。及川教諭が小論文構成の基本事項を説明したのち、各自執筆に挑みました。その後、受講者全員が順番に登壇し、解答を読み上げます。聞き手に回るときは、評価表に従い、自分以外の発表者を評価します。評価の観点は、「着想」「構成」「論拠」の3つです。それを点数化し集計します。その結果、1位に輝いたのは国分君(A組)でした。3つの観点とも申し分なく、特に、自らの福島に関する体験を織り交ぜた論述は非常に説得力に富んでいました。

最終日の宿題として、2015年度ノーベル文学賞受賞者スベトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り』の抜粋を配布し、それぞれ読んでおくように指示をしました。

教材③

教材③

構造整理図(ロジックツリー)

構造整理図(ロジックツリー)

構成の基本について

構成の基本について

評価表

評価表

 

後日、受講者の声を聞いてみたところ、「自分以外の生徒の考えを知ることができて良かった」という意見がありました。これは、「選択国語表現」でも受講者が述べてくれる感想です。「小論文」と聞くと「表現」、すなわち書くことへと連想が及びますが、小論文の核心は「思考」です。積極的に自分の同輩の考えを知る機会を作ることで、各人の思考を促していこうというのが本校の小論文指導の理念です。今回の「慶応小論文」受講者に主体的な思考の芽が生まれ、3年次の「選択国語表現」などへとつながっていくことを期待したいと思います。

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2016年最後の登校日、本日12月22日(木)は2学期の終業式が行われました。本校の式典は、体育館にシートを敷いて、中学生と高校生とで2回に分けて行われます。

 

終業式では校長先生からの式辞の中で、校訓の1つである「自治自律」の精神をもって生活ができたかを振り返り、3学期に向けての心構えをお話しされました。

終業式が終わった後、中学校と高等学校のそれぞれで生徒たちの活躍に対して校長表彰・生徒会表彰が行われ、多くの生徒が喝采の拍手を浴びていました。

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佐藤記者と選択国語表現履修者

佐藤記者と選択国語表現履修者

12月2日、高校3年選択国語表現(担当及川)の授業で、毎日新聞・佐藤岳幸記者の講演会を開催しました。この授業は、慶応大学や医学部志望者を対象にした小論文の授業で、9名が履修しています。佐藤氏をお招きしたのは昨年度に続き2度目です。1年間の授業では、小論文への取り組みを通じて、生徒1人1人が社会問題を考え続けてきました。佐藤氏の講演会は、その総括と位置付けています。

 

佐藤氏は、現在、デジタルメディア局ディレクターの要職を務め、毎日新聞ニュースサイトの編成などを担当されています。また、堀潤氏、下村健一氏とともに、「毎日女性会議」を立ち上げるなど、“社内起業家”としても活躍されています。

講演会は、事前に生徒たちが出した質問や関心事項をもとに、佐藤氏と生徒との対話形式で進められました。トピックは広く国内、海外の諸問題に渡り、貧困・格差問題、トランプ氏の当選とTPP交渉の行方、英国のEU離脱、男女格差の問題、高齢者の交通事故、原発など将来世代のための負担をどう考えるか、など、広範なテーマで対話が繰り広げられました。生徒の、問題に対する掘り下げ、佐藤氏の、ご自身の取材経験を交えた、周到かつ真摯なご回答は興味尽きず、対話は非常に熱気を帯びたものとなりました。気がつくと、所定の2時間を優に超過し、心地よい興奮と和やかな雰囲気のうちに閉会しました。

ご多用中にも関わらず来校してくださった佐藤記者、どうもありがとうございました。12月6日、この授業は今年度の最終回を迎えました。高校3年生は、これからセンター試験、個別試験へと向かいます。この1年で身につけた思考力、表現力を信じて、それぞれの志望の実現に邁進して欲しいと願っています。

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