各クラス・部活で制作した動画を鑑賞しあう「動画学院祭」の1日目が10日、終了しました。1・2年生と部活の動画がお披露目となり、生徒たちは創意工夫にあふれた動画を楽しみました。

1年生のあるクラスは、紙粘土で青虫を作り、絵本「はらぺこあおむし」を土台にしたストップモーション動画を制作しました。また、2年生のあるクラスは、教育番組の人気コーナー「アルゴリズム行進」から着想を得た動画を作り、校長先生も登場しました。動画を見ていた生徒たちは「校長先生だ!」などと笑っていました。

動画学院祭は2年目となりました。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、従来通りに学院祭を開催できない代わりに、2020年から始まりました。2年生のMさんは「今年は原作の物語をアレンジした劇の動画が多くて、すごく楽しいです!」と話していました。

明日は学院祭最終日。いよいよグランプリや特別企画賞の発表が行われます。今年はどのクラスがグランプリを取るのか、生徒たちは期待と不安を抱えながら明日の発表を楽しみにしている様子でした。

10日・11日に、生徒たちが手作りの動画を鑑賞しあう「動画学院祭」を開催します。それに向け、9日はクラスや学院祭実行委員会(学実)が準備に取り組みました。教室は動画を楽しく見られるように、手作りの輪つなぎなどで装飾されました。校舎には巨大な懸垂幕(大パネル)がかけられました。

今年は新型コロナウィルスの感染対策として、学院祭の規模を縮小しました。クラス・部活動は例年の展示や演劇の代わりに、20分以内の動画を作り、教室でお互いの作品を鑑賞します。また、保護者などは入場できません。

9日は授業をせず、動画学院祭の準備をしました。教室には、動画鑑賞のためにプロジェクターが設置されました。多くのクラスは風船や折り紙の輪つなぎ、手作りの三角フラッグなどで教室を飾りました。3年生などは教室の外側に角材と木板を組み、ペンキで動画のタイトルとイラストを描いていました。

学実は正面玄関の前に、木材を組んで凱旋門のような構造の「表門」を作りました。また、夏休みから作ってきた巨大な懸垂幕(大パネル)が完成し、教職員と一緒に体育館の屋上から下ろしました。いずれも2年ぶりに制作・設置されました。

生徒たちは役割分担をして、協力しながら準備を進めました。いよいよ明日は学院祭です。どんな面白い動画を見られるか楽しみです。

夏休み最後の週末となる8月28日3年生の引退レースとなる成田スーパーサイクルエンデューロに部員総勢17名が参加しました。今回のレースは初心者対象の90分耐久レースと実業団選手も参加する中、上級者対象の3時間耐久レースの二種類のレースが実施されました。ここ数年先輩達も挑戦してきた馴染み深いレースです。馴染みのレースながら未だに優勝を達成出来ない厳しくも走り甲斐のあるレースでもあります。

 午前9時スタートの90分レースには4組(1組2名で編成)8名の1年生が参戦しました。チーム編成は練習でのタイムを基準に決められます。90分間ふたりで襷となるタイム計測バンドを足首に巻いて闘います。エントリー総数70チーム以上のサバイバルレースです。1年生の事実上のデビュー戦は、序盤に先頭集団からジリジリと離される苦しいレース展開になりました。しかし、レース中もチーム毎にコミュニケーションをしっかり確立し(サインボードの採用やヘルパーは上級生が担当する等)ほぼノーミスのピットワークで参加4チームが全て同一周回でレースは進みました。中盤以降は全チームが同時ピットインしてもタイムロスが無いという離れ業のおかげで、正則トレイン(4人の選手がそれぞれ先頭交代をしてペースを維持する状態)をゴールスプリントまで走らせました。残念ながら、上位入賞は達成出来ませんでしたが、コーチも舌を巻くほどの成長を示してくれました。

そして、気温35度の猛暑の中3時間のレースは始まりました。90分レースの教訓を生かし、集団には正則全5チーム中3チームが残っています。1時間毎に発表されるレース速報を元に、各チームがスティント(各ライダーの走行割り当て)の確認と修正に集中します。暑さによる体調不良で起こる予想外のピットインにも、チームメイトを非難するのではなく、ピンチはチャンスという前向きな姿勢も随所に見受けられました。

前川、漆崎のAチームは序盤から続く厳しい3位争いに何とか食い下がります。レース残り30分の段階で大きな動きが起こりました。その時点で3位のチームがピットロード逆走の違反を犯し降格処分となったのです。その時点では裁定の詳細は伝達されず、前川、漆崎は前だけを見て走ります。

一方前回のレディースレースでは優勝も期待されながら、不運な集団落車に巻き込まれリタイアとなった正則初の女子部員土屋は普段の練習パートナーでもある関根とペアを組み男女ペア部門で闘っています。スタートから関根が好調を示し、先頭集団で土屋に襷を繋ぎます。1回目のスティントを安定した走りで駆け抜け、絶好調の関根はハイペースを維持し長目の2回目スティントを疾走します。1時間経過時で、部門3位を確認します。2時間経過時にはトップに立っていました。しかし、ハイペースの代償は大きく関根の脚が悲鳴を上げます。左大腿部を痙攣させながら、1年生の献身的なピットワークに支えられ、スティントを短くし、ライダー交代のタイミングを変更しゴールを目指します。

レース終了時には、選手全員がフィニッシュラインにならび、ライダー達を迎えました。正式リザルトには、奇跡の大逆転を果たした前川、漆崎が男子部門3位を勝ち取ったことが記されていました。

そして、不運な落車が続いていた女子部員土屋は関根と共に2位に2周差をつけるブッチギリの独走で悲願の初優勝を果たしました。彼女にとって長いトンネルを抜けた瞬間だったのでしょう。記念撮影で見せたとびきりの笑顔がとても印象的でした。

しかし、チームにとっては決してラッキーなことだけのレースではありませんでした。直前に3時間チーム部門からソロ部門に変更した3年生友末は不安もあったことでしょう。それでも彼は挑戦する決意を固めレースに臨みます。不運は続きそのレース序盤で友末は落車してしまいます。しかし諦めない強い気持ちで、傷ついた身体で何度も脚をつりながらもレースを完走した姿は、後輩達の眼に焼き付いていたことでしょう。

 とにかく、今年度前半の集大成となるレースは我々に多くの経験をさせてくれたことは間違いありません。

最後になりましたが、今回も、遠方にも関わらず朝から保護者の方々の心強い支援を戴きました。ありがとうございました。8月29日のミーティングを経て新チームになりました。今後も変わらぬご支援を戴けましたら幸いです。

正則高校の吹奏楽部は8月12日(木)に府中の森芸術劇場で行われた「第61回東京都高等学校吹奏楽コンクール」東日本組の部に出場し、『金賞』を受賞しました。部長から喜びの声が届きましたので、お読みください。

「今年は合宿もなくなり練習時間もかなり限られていましたが、金賞という結果をいただけて本当に良かったです!レッスンしてくださった先生方や協力してくださった先輩方に感謝をしつつ、これからも限られた活動時間を大切に練習していきたいと思います。」

吹奏楽部はコロナ対策を入念に行いつつ、コンクールに向けて練習を重ねていました。今後も吹奏楽部の応援、よろしくお願いします。

 正則高校の地下には、130年以上の歴史ある文献が貯蔵された書庫、図書館があります。

 これまで、多くの教員や生徒の様々な問題意識に対応し、学びを深めてきました。

 階段を下りていくと、抜群な本の知識をもつ司書の星野さんが出迎えてくれます。


 そんな図書館によく足を運ぶ生徒2人に話を聞きました。
◯ 3年生Mさん

 「図書館では、地下で音が響かず、自習室よりも1人もくもくと集中できるので、毎日のように読書や勉強をしています。司書さんと好きな小説のお話をしたりもしています。本を紹介するPOPを作り、色んな方からコメントをいただいたのもはげみになりました。」

 彼女のPOP作品は、『港区中高生書評合戦2020 ~POPバトル部門~』で、3位を受賞しました!!


◯ 2年生Iさん

 「図書館にはよく、自習をしに行っています。読んでいた本が読み終わったときは、次何を読むかを先生や司書さんに相談して紹介していただいたり、本棚から探したりします。

 万引き家族の映画をみてから貧困問題に興味を持ったのですが、特に自分から動くことはしていませんでした。『暮らしと環境』の授業で調べる機会があり、そこから興味がどんどん広がりました。ホームレス支援のボランティアにも参加してみました。最近は子どもの貧困問題について興味があり、本を読み進めています。」

 授業から自分の問題関心を広げ、自ら学ぼうと行動する姿勢に、教員たちもとっても刺激を受け、生徒たちの更なる学びを引き出そうと奮闘しています。
 夏休みに入り、勉強、進路、部活、学院祭、…それぞれの夏が始まります。

 前回のツール・ド・ひたちなかから2ヶ月、サイクリング部は千葉県袖ヶ浦市袖ヶ浦フォレストウェイにて行われた袖ヶ浦サマーサイクルフェスタに参加しました。

 2年生土屋がレディースクラス、2年生前川、園田、漆崎そして1年生水谷がビギナークラスにエントリーしました。レディースクラスは4ラップのスプリントレース、ビギナーは30分のショートエンデューロ形式で行われました。
 気温が37度を越える過酷なコースコンディションの中、12時からレディースレースが行われ中学生から社会人選手を含め27名で競われました。序盤1名の選手が逃げて、最大5秒の差が出来ますが、すぐに吸収されました。序盤後方に位置していた土屋は最終ラップを2位で迎え、初優勝の期待が高まりました。コースはモータースポーツの行われるパーマネントサーキットでコース幅も広く、コーナーリングスピードを上げることで登りのタイムアップにも繋がります。どの選手も理想の走行ラインを維持することを追求します。
 最終ラップ、コース中最高速度を記録する第1ヘアピンのアプローチで土屋選手の前を走る2名の選手が接触転倒、ラインを塞がれてしまった土屋もそれに巻き込まれてしまい落車。大きな怪我はなかったものの、全身にわたる擦過傷とバイクもダメージを受けてしまいました。改めて、女子と言えどもギリギリの状況で闘っていることを痛感させられることになりました。土屋選手には早く傷を癒して欲しいと思います。


 土屋選手の落車から間もなく、男子のレースとなりました。改めて、土屋選手の分まで走ることを誓い合い、集中力を高めました。77名の参加者による上位クラスへの登竜門的な位置付けのレースで、スタート前の位置取りから熱い闘いは始まります。4人とも前方でスタートを切りました。エンデューロレースの難しさは、周回数が決められず、大切な最終ラップをどのように迎えるかにあります。他のレースや、試走のラップを参考にして、恐らく、9ラップレースと予想されました。中盤まで前川、漆崎は16名までに絞られた先頭集団に残りました。好調を維持するキャプテン前川は前方で積極的に動くも、終盤、腿の付け根に違和感を感じ、ペースダウンを余儀なくされてしまいました。
 レースが動いたのは、8周目、1名の選手がアタックし、誰も対応することが出来ず、漆崎のいる10名の集団で2位争いをすることになりました。最終ラップ、下りの第2ヘアピンに漆崎は2位で進入し、緩やかな登りの最終コーナーを8人の2位集団の先頭で残り約500メートルを迎えました。彼にとってどれ程ゴールラインが遠く感じられたことでしょう。ゴールスプリントで5名にかわされ7位でフィニッシュとなりました。6位までが入賞の為、本当に悔しい結果となりました。
 2年生前川が14位、園田28位、1年生水谷は39位で全員完走しました。

 今回はチームとして結果を出すことは出来ませんでした。が、着実に成長をしていることは間違いありません。今回の課題を練習に反映させて、来月末の3時間エンデューロレースでさらに強くなった姿を見せてもらいたいと思います。

 最後になりましたが、今回もたくさんの保護者の方に支援して戴きました。灼熱の中長時間に渡り応援して戴いたこと、本当に感謝致します。ありがとうございました。今後も変わらぬご支援をよろしくお願い致します。

正則高校の部活動についてはこちらから

 ベースボール・マガジン社の「ラグビーマガジン」編集部が運営するラグビーリパブリックというサイトに、正則高校ラグビー部の記事が掲載されました。ライターの成見さんが監督・生徒たちに直接インタビューをして、素敵な記事にまとめてくださいました。どんな思いで、部員たちが活動しているかが書かれていますので、ぜひご覧ください(以下の文か写真をクリックしてください)。

『【コラム】避密の時代、部員1名からの復活校は、次の目標へ』

 

正則高校の部活動についてはこちらから

 6月上旬、東京都葛飾区の奥戸陸上競技場で、2年ぶりの体育祭が開催されました。新型コロナウイルスの感染対策として、午前・午後の二部制で実施。生徒同士の間隔を確保できるようにしました。また、保護者の観覧が中止されたほか、種目も「台風の目」などを取り入れました。

 昨年度は体育祭が中止され、2年ぶりの開催です。全21クラスが午前10クラス、午後11クラスに分かれ、種目を競い合いました。

 競技内容は、密集しやすい大縄跳びや大きな声を出す応援などが見送られました。大縄跳びの代わりに、生徒同士の間隔を空け、8の字跳びをしました。また、2人で長い棒の両端を持ってスピードを競う「台風の目」も初めて行いました。

 障害物リレーやクラス対抗リレーは、熱中症予防のためにマスクを外しました。ただし、競技中はトラックの端から端を使って生徒同士の間隔を確保。走り終わった生徒はすぐにマスクを着用しました。

 生徒たちはコロナ禍で溜まった鬱憤を晴らすように、体育祭を全力で楽しんでいました。十全な感染対策により、感染者はいませんでした。

サイクリング部は5月23日茨城県ひたちなか自動車安全研修センターで行われたツールドひたちなかに参加しました。

2年生の前川、園田、漆崎がジュニア部門、関根は男子デビュー部門、そして、12月の落車から復活した土屋が女子デビュー部門のそれぞれのレースに臨みました。

1-1
2-1

ジュニア部門参戦の3人は前回の取手クリテで露呈したペース配分と積極性という難しい課題にどのように向き合うかが鍵となりました。前川と漆崎は終始先頭付近でレースを展開しつつも、来るべきゴールスプリントに備えて脚も温存出来ている様子でした。
園田も序盤は必死に食い下がるも徐々に後退し単独での走行を強いられることになりました。最後のゴールスプリントで前川が競り勝ち、総合11位・ジュニア部門優勝を勝ち取りました。漆崎も前川に競り敗けはしたもののその差は1.2秒の総合12位ジュニア部門2位となりました。エンデューロレースの為、チェッカーフラッグのタイミングが非常に際どい状況でした。
実際、最終ラップはカウントされなかったものの、自分達の判断で限界を超えかけている中で、脚を止めずに走り続けたことに大きな成長を感じました。園田も後半ほぼ単騎での走行でしたが、持ち前の粘り強さでトップ2と同一周回クラス3位でゴールしました

男子デビュー部門の関根は6位入賞を視野に入れての走行となりました。長く続いた精神戦を制し、7位争いに競り勝ちました。

3-1

正則初の女子部員である土屋は男子との混走のハンデを感じさせない走りを披露してくれました。体幹を利用した綺麗なフォームで安定したペースを作り出し、女子総合4位部門2位で無事完走致しました。実質上のデビュー戦であることを考慮すれば、十分に評価できる内容でしたが、本人は優勝しか考えていなかったようで、レース後の悔しい表情が印象的でした。

レース中際どい落車が何回かあったものの、全員無事にレースを完走出来たことは大きな収穫でした。

今回のレースは開催地が遠く、さらにスタート時間が朝8時ということもあり、集合時間の朝7時に間に合うのか心配されました。しかし、保護者の方々のご支援のおかげで選手全員が余裕を持ってレースに集中することが出来ました。さらには、レース中の写真撮影やたくさんの差し入れも戴きました。レース開始から終了まで選手達にかけて戴いた温かい応援の声は、選手全員の心に届いていたと思います。本当にありがとうございました。

5-1

今回、コロナ感染防止の為、表彰式は行われませんでしたが、主催者の許可を得て、ジュニア部門ワンツースリーを達成した3人を含めた5人の記念撮影を行わせて戴きました。表彰台の上で弾けた笑顔は本当に最高でした。ずっと見ていたいと心から感じました。これからも精進して参ります。変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

4-1

 4月からiPadが1、2年生全員に配布され、生徒たちの学習が深まっています。2学年の共通科目「日本近現代史(日近史)」では、iPadと一緒に情報共有アプリも導入。調べ学習や意見の共有に活用されています。

 5月中旬の6限目、この時間のテーマは「地租改正」でした。地租改正は明治維新の一環で実施され、お米を納める年貢が廃止されました。代わりに、土地にかかる税を現金で納めることになりました。農民の反発があり、暴動も発生しました。

 「農民にとって地租改正で何が変わったのだろうか?」――教員から発問されると、生徒たちはプリントや資料を調べ始めました。一人で黙々と作業をする生徒もいれば、クラスメイトと議論をしながら協力する生徒もいました。

 

 その後、生徒たちはアプリに自分の意見を書き込み、教員に送信しました。すると、生徒の意見がプロジェクターでホワイトボードに投影されました。「農民が税を納めるのが大変になった」「自分一人で税を納めないといけなくなった」などの意見が出ました。

 教員は生徒と議論をしながら、授業を進めていきます。「なんで納税が大変だと思った?」「農民は作ったものを売り、お金にする必要があったと考えました」「そうだね、農民は収穫物を売って現金に換え、納付することになった。納税は年貢よりも大変になったんだね」――そんなやり取りを重ね、生徒たちは地租改正の影響を理解していました。

ページ
TOP