和洋中学恒例のオータムフェスティバルを今年も行いました。

 オータムフェスティバルとは、123年生がそれぞれ秋に行うクラス対抗の学力

コンクールです。学力問題は、全員が取り組む基礎問題(英数国)、個人の裁量で取

り組む、難易度の高いチャレンジ問題(英数国理社)の2種類があり、それらの個人

での合計点、クラスでの合計点を競います。今年の第1学年は、学力部門に加え、新

たに体力部門を設けました。学力・体力部門の合計が、クラスの点数になります。

 今回は第1学年のフェスティバルの様子をお伝えします。

 まずは学力部門。各クラスが体育館に2列に並び学力コンクールが始まります。

スタートの合図とともに、担当生徒が基礎問題を配布します。クラス毎の配布担当

生徒は、いち早く問題を配布できるよう工夫します。開始20分過ぎ、基礎問題を

解き終えた最初の生徒を皮切りに、次々とチャレンジ問題を取りに生徒たちは走り

ます。

 

 続いては体力部門です。体力部門はクラス毎の長縄跳び。この日のために、各ク

ラスで練習をしました。クラスで息を合わせて飛び一喜一憂。熱戦が繰り広げられ

ました。

 頭と身体を大いに使ったオータムフェスティバルは、生徒たちの記憶に刻み込ま

れたことでしょう。

 

VOICE

「自分が頑張った分だけ結果がついてくるんだなと思いました。」

 

2週間前からフェスティバルに備えました。当日の朝は、クラスのみんなで教え

 あってのぞみました。計画を立て実行できたのが良かったです。」

 

「百人一首の勉強をもう少ししておけばよかった。負けて悔しいので、次の機会は

 更に頑張りたい。」

 

「中間や期末だけでなく、普段から予習と復習をして覚えていくことが大切だと実

 感しました。」

 

「努力すれば必ず結果は出ることがわかった。クラスのみんなで頑張れてよかった。」

 2学期最大の行事である学園祭が行われました。学園祭では、弁論大会・英語スピーチ

コンテスト、ダンス部や演劇部のステージ発表、運動部の公開練習、そして生徒達の学

習発表・展示が行われました。

 弁論大会と英語スピーチコンテストは、各学年の代表生徒3名が全校生徒の前で発表

します。どの生徒も日頃の想いやスピーチ練習の成果を存分に発揮できたようでした。

発表を終えた後の生徒は、安堵と充実の表情に包まれていました。

 演劇部は、学園祭で3年生が引退になります。シンデレラのキャラクターが登場する

オリジナルの脚本を作成し、演技はもとより、衣装や照明にもこだわった素晴らしい

舞台でした。また、ダンス部は、学年ごとのステージやグループでの発表でした。入学

して半年の1年生も、堂々としたダンスで観客を魅了しました。

 

 これまでの学習や部活動の成果を十分に発揮できた今回の学園祭は、大成功のうちに

終了する事ができました。多数来校いただき、ありがとうございました。

 

VOICE

【弁論大会】

「今回の発表は、沢山の人に聞いてもらいたかったので、皆が顔を上げて熱心に聞いて

くれたことがとても嬉しかったです。ありがとうございました。」

「大勢の前での発表は、大変緊張しましたが、貴重な経験をすることができました。こ

からも色々な事を学び、感じとっていきたいです。」

「自分の意見をみんなに伝えることができて、良かったです。これからも、意見をたく

さん述べていきたいと思います。」

【英語スピーチコンテスト】

「(優勝者の発表で)自分の名前が呼ばれたとき、足が震えるくらい緊張しました。中

学校生活の中で一つの思い出にすることができたので、よかったと思います。」

「自分の力をしっかり発揮できたと思います。ちょっと悔しかったけれど、いい思い出

になったのでよかったです。」

「私は三年間スピーチコンテストに出場できました。特に3年では、自分の衝撃的な体

験をスピーチでき、中学生活のよい思い出となりました。」

 

 2学期の二大行事の中の体育大会が行われました。当日は絶好の大会日和。全員が一丸

となった華やかな中にも規律ある応援や、全力で取り組む勇姿が印象に残りました。

 

 今回の大会では、特に3年生の指導力やリーダーシップに感嘆の声が上がっていました。

全体としてはおとなしい印象のある3年生でしたが、先輩からの伝統を引き継ぎ、また、

これまで積み上げてきた、様々な経験を活かしたアイデアや、計画性のある指導が見られ

ました。

 12年次にはけんかになっていたであろうことも、工夫や思いやりを持って解決してい

る様子に成長を感じると共に、心を打たれました。

 

 大会名物、百足競走の今年の優勝はFクラス。普段から元気いっぱいのFクラスは、青

組応援団長の横山さんを先頭に、見事なまとまりとユニークな掛け声で、断トツのゴール。

他のクラスの追随を許しませんでした。

 

 全力で計画し取り組んだ体育大会は、生徒たちにとって忘れられない想い出となったこ

とでしょう。

 

VOICE

体育委員長 米本さん

2学期に入ると毎日のように準備に追われました。大変でしたが、こうして無事体育大会

を終えられたことが、何より嬉しいです。体育大会を通して、運営の大切さを学びました。

一つの行事を行うには、本当にいろんな人の頑張りが必要だし、協力がなくてはならないと

思いました。今回、このような経験ができたことを嬉しく思います。支えて下さった先生方

や、いろんな人に感謝したいです。ありがとうございました」

 

青組応援団長 横山さん

「私は12年生の時よりも今回の体育大会が1番楽しかったです。応援団長として、はじめ

はどうやって指示を出したらよいのか・・・など悩みましたが、みんなで心を一つに『優勝』

を目指し毎日頑張りました。その結果が総合優勝に繋がったと思います。今までの人生で最

高の思い出です。青組サイコー!」

 

 

■第33回「私の思い」中学生の主張 千葉県大会

 

 第33回「私の思い」中学生の主張 千葉県大会で本校3年の神山(こうやま)かおり

さんが千葉県知事賞に輝きました。

 

 中学生の主張は中学生生活の中で得た感動や、体験から学んだこと、将来の夢や希望

などの「思い」を自分の言葉で発表します。

 

 神山さんの主張のタイトルは「彼のように」。小学校の同級生が病気と闘った姿を通

し、命の尊さ自分自身の決意を前向きに訴えました。誠実で説得力のあるスピーチが共

感を得ました。県内4152345名から千葉県の代表に選ばれ、全国大会に進みます。

 

 和洋中学では、言葉の論理性・伝達力を高めるため、全員が意見文を書き、校内

弁論大会を実施しています。

 

■全日本ジュニア短歌大会

 

 全日本ジュニア短歌大会で、本校の中学生4名と高校生1名が上位入賞しました。

 【日本歌人クラブ会長賞】(全国4位)

 中学3年 高橋 真帆

 「何日も連絡つかないおばあちゃん ニュースに映った仙台の家」

 

 【秀作賞】

 中学3年 小林 美貴

 「妹と小さなことで口げんかお腹がすいた今日はここまで」

 中学3年 多田 英梨奈

 「夜桜が月のあかりで背伸びする私の心もかがやきだした」

 中学3年 松尾 果歩

 「壊されたものをどれだけ集めても消えた命の重さに足らず」

 高校1年 山廣 靜香

 「走ってもみえぬゴールに心折れ上を向くたび浮かぶ約束」

 

 第5回全日本ジュニア短歌大会は、文化庁と毎日新聞の後援によるコンクールです。

和洋中学校はこれまでに、文部科学大臣賞、毎日新聞社賞(2回)、選者賞など、毎年

受賞しており、今年も明治神宮参集殿にて、表彰を頂きました。

 

■伊藤園おーいお茶新俳句大賞

 【佳作】

中学3年 横山 久留美

「ざくろの実私の想いもはじけとぶ」

中学3年 木村 絵美

「母の日のちょっと楽しみサプライズ」

中学3年 大重 千夏

「紫陽花(あじさい)のみなぎるしずくいのちみる」

 

■千葉県短歌大会(県民芸術祭)

 

 今年で55回を迎える短歌大会の学生の部にて最高賞を受賞しました。

 【天賞】(中学生の部最優秀賞)

中学1年 杉田 琴美

「大仏を右から左へまわりこむ 半眼の目が追いかけてくる」

 

■市川市ジュニア短歌祭

 

 市川市ジュニア短歌祭は、市川市短歌協会が主催し、市川市が共催しています。

市内の小学校から高校まで、多くの作品の応募がある、市川の子どもたちのための

短歌祭です。

 

 【市長賞】(中学生の部最優秀賞)

中学3年 田村 香菜

「避難所にボランティア行く父を見て 命を救う背中がデカイ」

 

 【優秀賞】

 中学2年 岩澤 友紀菜

 「地震来て中庭避難怖かった 毛布配られ心寄り添う」

 中学3年 梁田 有里

 「引退へ近づいているだからこそ 一音一音大切に吹く」

中学3年 船木迫 百香

 「雨の中神社をめぐりふと気づく 子どもな自分いなくなってた」

 中学3年 橋本 顕美

 「黒と白二色の鍵盤指で触れ あふれる音で色づけをする」

 中学2年 松本 里沙

 「葉が落ちる風が吹いたら手を伸ばす つかみたいから行ったり来たり」

 中学2年 小黒 葉奈恵

 「友達といると楽しいなぜだろう 自分自身が頑張ったから」

 

 

 和洋では、遠足、林間学校などの行事ごとに短歌を詠み、感性と日本的情緒を

育んでいます。

 中学2年の理科の生物分野では、毎年解剖を行っています。アジに始まり、イカ、カエ

ル、ブタの心臓の順で解剖を行います。今回は、カエルの解剖を見学に行きました。

 砂川先生が解剖の順序を説明し、手のひらサイズのウシガエルが各グループに行きわた

りました。予想に反して、生徒たちは落ち着いた様子でカエルを扱っていました。

 カエルを仰向けにし、手足を固定していよいよ解剖です。砂川先生の手本を見た後、

生徒たちは、各グループで解剖、観察、まとめを行いました。

 

VOICE

 

「カエルの解剖は最初『嫌だな』と思っていました。ですが、実際に解剖をしてみると

新しい発見が多くてとても勉強になりました。普段はあまり好きではないカエルの中が、

人間と同じ構造になっていると知り不思議に感じました。普段できない貴重な体験でした。」

 

「正直、最初は少し怖かったです。でも、教科書などに書いてあったものを実際に見るこ

とができ、少しずつ色んなところに興味がでてきました。消化器官や卵巣などじっくり観

察しました。抵抗がなかったわけではないけど、貴重な体験ができてよかったです。心臓

止まったのを見たときは、少し悲しくなりました。今回学んだことは、ずっと忘れません。」

 2学期初頭に今年度2回目の避難訓練を行いました。今回は地震とその影響による火災を

想定した訓練で、火災発生場所を意識した避難経路の誘導と迅速な避難が目的です。

 1150分の訓練用緊急地震速報を皮切りに訓練が始まりました。緊急地震速報の後、

教員が放送で地震対応の指示を出し、その後避難です。避難が始まると、生徒たち教員

を先頭に、グラウンドに避難してきました。

 避難後は、市川消防署の方から、緊急時の対応に関するお話があり、その後は教員と

代表生徒による消火訓練を行いました。

 今回の訓練での避難・点呼完了は5分14秒。まだ、改善の余地はあるものの、1学期に

比べ4分近く短くなり、教員・生徒の防災意識の高まりを感じました。

 

 9月25日(日)体育大会があります。今年は赤・白・青の3色対抗で、1年生から3年生まで

朝早くから放課後まで各競技の練習を頑張っています。特に3年生は中学生活最後の体育

大会、「絶対優勝するぞ!」と意気込んでいます。

 数ある競技の中でも最も盛り上がるのが3年生による“百足競走”です。毎朝グラウンドに

は各クラスの特徴をいかした元気な掛け声が響いています。

◆VOICE

「体育大会の練習を始めて2週間が経ちました。朝や放課後に色別の応援練習や百足競走

の練習で毎日がとても充実しています。応援合戦で行うダンスを後輩に教えるときはしっかり

教えられるか心配でしたが、よく協力してくれ、スムーズに教えることができました。体育大会

まであと少しですが、友達・後輩・仲間を信じて絶対に優勝したいです。」

「私たち3年生にとって、中学生最後の体育大会。1・2年生のときに比べ、やる気も増し、最

高学年としての自覚を持ちながら、日々練習を続けています。特に各色で行う応援合戦のダ

ンスは夏休み中から振りを作り始めて、最近では朝から3学年合同で、放課後はクラス内で

一生懸命練習しています。そして3年生だけの競技“百足競走”はみんなで息を合わせて1位

を目指しています。」
 優勝して、良い思い出を残せるよう、残り1週間精一杯努力したいと思います。

 和洋の理科は、夏の講座として、希望者を対象とした科学技術館見学を行いました。

科学技術館では「青少年のための科学の祭典 全国大会」が開催されていました。

 大会は、全国から理科の教員や関係者が集まり、さまざまな実験を披露し、体験や

観察ができるようになっています。

 

 生徒たちは、「お茶と使い終わったカイロで染め物をしよう」「貝殻を真珠色にし

てみよう」といった体験を楽しみました。また、ペットボトルで雲をつくるブース、

空に浮かぶ雲を見るといった多くのブースで、実験を観察していました。

 

VOICE

「『貝殻を真珠色にしてみよう』を体験し、塩酸の中に貝殻を入れると真珠色になる

ことを初めて知りました。チョークも貝殻でできているので、チョークも塩酸に入れ

ると、真珠色になるのではないかと思いました。」

 

「『自分で書いた文字がパソコンの画面に!そのしくみとは?』を体験しました。専

用のペンで紙に文字を書くと、パソコンの画面に自分の書いた文字がそのままうつる

ようになっていて、すごいなと思いました。ペンは普通の黒いボールペンですが、ペ

ンとパソコンとがコードでつながっていて、書いた位置情報を、パソコンが感知する

ようになっていました」

 

「『空中散歩』を体験しました。浮いた自転車に乗り、2人でこいで動くしくみになっ

ていました。最初はペダルがとてもかたくて大変でしたが、予想より速さがでたので

とても楽しかったです。」

 

 

 夏休みを利用し、社会科は希望生徒を対象とした社会科見学会を行っています。今年の社会科

見学会は、スクールバスを使い、コカ・コーラ多摩工場と江戸東京たてもの園に行きました。

 コカ・コーラ工場では、節電のためにラインが1つしか動いていませんでしたが、生徒たちは、

大型機械を使い高速で作られていく商品をみて驚いていました。

 江戸東京たてもの園では、「千と千尋の神隠し」のモデルとなった風景や建物を見られ、ガイ

ドさんの話を聞きながら楽しく見学できました。

 

VOICE

 私たちがコカ・コーラ工場に行ったときに作っていたのは、ジョージアの缶コーヒーでした。

すごく速いスピードで動いている機械に目が追いつけなくて思わず、「スローモーションで見た

い」と言ってしまうほどでした。工場の中は蒸し暑く、長袖・長ズボンで働く290のスタッフ

の皆さんはとてもすごいと思うと同時に、感謝しなければいけないと思いました。コーラについ

ての資料映画を見て、缶商品とペットボトル商品の作り方が分かりました。どちらの商品も水を

みがくという作業が大切だそうです。最後にお土産でもらったコカ・コーラのロゴが入ったフェ

イスタオルはとてもかっこよく、気に入りました。

 江戸東京たてもの園では、「千と千尋の神隠し」でモデルとなった場所がいくつもありおもし

ろかったです。節電のために打ち水や足水、緑のカーテン、ミストなど工夫がされていて、涼み

ながら見学できました。

 どちらもとても楽しかったです。

 中学2年生の今年の林間学校は富士河口湖で行いました。集団でのマナー、グループの協力、

役割の責任といった、これまでに学んできた集団行動に磨きをかけ、来年の修学旅行へ繋げる

ことが、大切な目的です。

 初日は、台風の接近のため、荒天コースとなりました。「富士吉田市歴史民俗博物館」「富

士湧き水の里水族館」「富士山レーダードーム」の3か所を廻り、15時にはホテルに到着しま

した。

 

 2日目も朝からあいにくの雨。楽しみにしていた足和田山登山は中止となり、この日も荒天

コースでした。

 午前中は「鳴沢氷穴」「河口湖木の花美術館」「UKAI河口湖オルゴールの森」「河口湖

ミューズ館」を見学しました。その中で特に印象深かったのは、「鳴沢氷穴」。氷穴は富士

山の溶岩が作り出した、一年中氷が溶けない場所です。中は0℃でとても寒く、狭い場所で

した。

 午後は、「河口湖 猿回し劇場」へ移動し、猿たちの巧みな芸を堪能しました。帰り際に

は猿と握手もできました。

 ホテルでの夕食後は、本校卒業生で、作曲家の大竹久美さんのコンサートでした。和洋の

百周年記念歌「永遠なるもの」を全員で歌いました。

 3日目は晴天に恵まれ、昨日出来なかったラジオ体操で身体を目覚めさせました。今日の

メインイベントはディキャンプです。まずは、野菜収穫体験です。みんなで大量の人参と

じゃがいもを収穫しました。そして、その採れたて野菜を使って料理します。メニューは、

ダッチオーブンを使っての夏野菜カレーと、鶏が丸ごと一羽入った鳥飯です。

 火おこしがなかなかうまくいかず、煙と灰だらけでしたが、とってもおいしいカレーと

鳥飯ができました。野菜収穫から火おこし、調理まで全て自分たちで作ったご飯は最高で

した!!

 後片付けを済ませて、お楽しみだったアスレチックに直行です。ブランコ、ターザン、

滑り台、ウォールクライミング、みんなおおはしゃぎでした。

 自然に触れ、たくさん煙を浴び、お腹いっぱい食べ、思い切り遊び、まさに「林間学校」

という1日でした。夕食後はクラスレクリエーション発表会で盛り上がりました!

 最終日は晴天。気温も上がり、過ごしやすい1日となりました。

 午前中は、河口湖クラフトパークで、サンドブラスト体験です。それぞれ、思い思いの

絵柄を、自分たちの旅の思い出や名前と共にコップに細工します。みんな素晴らしい作品が

できていました。

 次に富士河口湖いやしの里根場では、雄大な富士山をバックにクラスの記念撮影。また、

かやぶき屋根の家屋の見学や、昔の甲冑を着る体験をしました。

 おおいに学び楽しめた今回の林間学校は、生徒たちの良い思い出となったことでしょう。

ページ
TOP