中学1年生は毎年、長野の蓼科で林間学校を行っています。蓼科の自然の中で、仲間と

の親睦や協力、そして団体行動でのマナーを学びます。

 初日は、台風の影響で、高速道路が通行止めになっていた関係で、大回りで蓼科を目指

しました。そのこともあり、予定していた見学地に行けませんでしたが、早めに着いた

ホテルで、キャンプファイヤーへ向けたクラスの練習に熱心に取り組みました。

 2日目は、良く晴れた日になりました。午前中は御泉水自然園の散策とスケッチを行い

ました。各班、それぞれ気に入った場所を見つけ、自然の中でのスケッチを満喫してい

ました。

 午後は、うちわ作り体験。和紙職人の先生に指導を受け、全員で和紙をつくることから

始めます。和紙をすくのは、案外難しいらしく、和紙職人にダメ出しをされる教員が多く

いました。その後、和紙を溶いた染料で色をつけ、最後は天日干し。出来上がりが楽しみ

です。生徒は集中して、センスあふれる作品に仕上げていました。

 3日目も良く晴れた日になりました。この日は鷹山ファミリー牧場で1日農場体験。

【魚つかみ】

川に泳ぐ魚を捕まえ、内臓をとって貰った後、自分で塩をふり焼きます。

最初は躊躇していた生徒もいましたが、いつの間にか皆楽しく魚を追いかけていま

した。

 【トラクター乗車】

生徒たちは、野菜を運ぶ大きなトラクターの荷台に乗り、運ばれます。

大きく揺れる荷台は、なかなかの迫力でした。トラクターが高台まで来た時は周辺

の山々が一望できました。

 

 その他【乗馬】【乳搾り】【ソーセージ作り】【バター作り】などの体験を行い、あっ

というまの1日でした。

 そして、夕食後は待ちに待ったキャンプファイヤー。クラスのレクリエーションでは、

どのクラスも見事なダンスを披露してくれました。最後は全員で校歌熱唱。闇に包まれた

森に、生徒たちの元気な歌声が響きました。

 

 最終日も快晴でした。尖石尖石縄文考古館では、復元された竪穴式住居や、縄文土器、

国宝の土偶「縄文のビーナス」の展示のほか、当時使用されたものと同様の服装を試着

できるブース、火つけを試せるブースがあり、生徒たちは、写真をとったり、体験した

り、それぞれに楽しんでいました。最後の見学地、SUWAガラスの里には、ガラスの作

品や諏訪にまつわるお土産が沢山あり、生徒たちは目を輝かせてお土産を購入していま

した。

 

 期末考査を終えた7月中旬、第3学年は綱引き大会を行いました。

 綱引きは7クラスの総当たり戦で行われました。3年のクラスとして、初めてのクラス

対抗行事ということもあり、どこのクラスも気合十分でした。

 どの試合も白熱した内容になりました。優勝は破竹の勢いで6連勝したE組。普段の

業ではおとなしい印象のクラスですが、ここぞという時の底力を見ることができました。

 夏の暑さを凌ぐほどの熱気に包まれた体育館に、生徒たちの歓声が響きわたっていました。

 

VOICE

「綱引きでは、クラスのみんなが団結して全勝することができ、嬉しかったです。クラス

対抗の行事は、今年度初めてだったので、緊張しました。良い結果を残せたので、これか

らの行事も精一杯頑張っていきたいです。」

 

3年生はそれぞれの行事が最後になってしまうので、一つ一つ気合を入れるという目標

をクラスで立てました。あまり良い結果ではありませんでしたが、一生懸命できて良かっ

たです。」

 中学の社会科は、公民的分野の学習の一環として3年生対象に租税教室を毎年行って

います。租税教室では、実際に税務署の方に来ていただき、お話を頂きます。税を知る

ことで、納税の義務や意義を学ぶことが目的です。

 

 今年は、千葉東税務署の職員の方がお越し下さいました。授業の前半は、税金の仕組

みや種類の解説、後半は税に関するビデオ鑑賞でした。

 税金の仕組みについて、初めて知った生徒も多くいたようで、納得の表情で講義を受

けていました。

 

VOICE

「税にはいろいろな種類があるということに、とても驚きました。税金を払わないと日

本は大変なことになることが分かり、とても怖くなりました。私たちは当たり前のよう

に、税金を払っていますが、その税金はとても大事なものだと分かりました。貴重なお

話を聞けて、とても勉強になりました。」

 

「税について詳しいことを全く知らなかったので、とても為になりました。税の種類が

46種類もあることには驚きました。国の公債金に対し、税金で返済している金額がとて

も少なくて、唖然としました。また、『税制度がなくなったら』というビデオを見て、

今の生活は税の上に成り立っていることを知り、税を払うことに納得できました。」

 

「これまで税金のことを深く考えたことはありませんでした。消費税からはじまり、税

は社会でとても重要な存在だと思いました。義務を果たすと共に、誰かの役に立てるこ

とができるのなら、それはとても良いものだと思います。国民が国民を支えあう。その

ような日本をつくるのに税金は必要不可欠だと思いました。」

 第3学年は、昨年度末に「高校生による進路講演会」を行いました。今回は、大学生を

22人招いて座談会を開きました。

 

 座談会は20の会場で行われ、生徒たちは、希望の場所を3つ選び順に回りました。座談

会では、先輩方が、中学や高校時代の事、そして大学受験や大学での生活について、話を

しました。

 その中でも大学での生活の話が、生徒たちには特に興味深かったようです。大学の授業

や単位の事、サークルや友人の様子など、普段はなかなかイメージ出来ないことが多いよ

うで、真剣に聞き入っていました。

 

VOICE

 「先輩は高校2年生の夏に行きたい大学を決めたそうです。大学では自分の時間割りを

  自分で決められるので、空き時間に勉強したり、友達としゃべるのが楽しいとのこと

  でした。その大学は学食が有名で、高層ビルがあってとても素敵だなと思いました。心

  理学の勉強についての話や、サークル活動についての話もとっても面白かったです。」

 

「本当に大学に行きたいと強く思いました。自分自身で良く考えて大学をきめなきゃと

 も思いました。そのためには、思っているだけでなく、中学生の今からしっかり勉強す

 ることが大切だと分かりました。お話を伺った先輩方はみんな生き生きと楽しそうに話

 していました。将来私も先輩のようになれればいいなと思いました。」

 

「まだ、しっかりとした進路や職業が決まっていないため、このお話を聞く前は少し焦

 りを感じていましたが、お話を聞いた後は少し楽になりました。中学生のうちは、部

 活動と勉強の両方を頑張ることが大切だと教えてもらったので、楽しい思い出が残る

 よう、充実した中学生活にしたいです。」

無脊椎動物の体のつくりを理解するために、イカの解剖を用いました。

 

イカは軟体動物、つまり貝の仲間になります。内蔵を観察し、胴体の部分

(イカめしで使用するところ)の名称の由来を実験から学びます。

胴体の部分は「外套膜」といいます。外套膜は開いた姿が外套(コートの

こと)に似ていることに由来します。解剖ではイカの口や目の構造など細部

にわたって観察ができます。身近な食べ物だからこそ、興味を持つことがで

きます。(砂川)

 

VOICE

「解剖をたくさんやっているのでなれてきた。」

「内臓の作りがとてもおもしろかった。」

「えらが大きくてびっくりした。」

 和洋の社会科は市川税務署の方を招いた「租税教室」や、地方裁判所を見学する

「裁判傍聴」といった企画を毎年行っています。今回は2年生を対象に、和洋女子大

学文化資料館の出前講座を実施しました。

 講座では、和洋女子大学教授の駒見和夫先生に「国府台・国分の成り立ちを探る」

のテーマで講演していただきました。

 

 講演では、校名にもなっている国府台や、所在地の国分の地名の由来、そして、和

洋のキャンパスの発掘調査から、奈良・平安時代の下総国府・国分寺の様相をお話し

いただき、実際に発掘調査で出土した土器に触れました。土器に触れた生徒たちは、

当時の生活や歴史を身近で感じたようでした。

 

 生徒たちはこの講座の後、実際に国分寺や国分尼寺跡の発掘現場に行って、歴史を

学びました。

 

VOICE

「今回は、土器に触れるという貴重な体験をさせていただきました。私の見た土器は

お供え用の土器で、思ったより軽く模様が少なかったです。発掘している写真を見た

り、クイズをしたりして楽しかったです。他の班の土器も見たかったなと思いました。」

 

 

「社会の出張授業で『溝跡』や『国分寺』などを知ったことは、とても良い経験にな

りました。授業後の実地見学では、七重塔や鳥居の跡が見られました。学校の周りに、

そのような環境があることを知れ良かったです。」

 

「私は学校周辺を歩き、国分尼寺跡には白い柱の跡や尼が修業した講堂・金堂があり

ました。また、国分寺には七重塔の跡があり、学校には溝跡と書いてある碑がありま

した。昔の発掘の跡を見てこんなにも身近に古代の建物があったなんて本当に驚きま

した。」

 

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 芸術鑑賞会の内容は年ごとに、古典芸能、演劇、音楽の順に変わります。今年は

音楽の年であり、演目は、一部が金管五重奏、2部が邦楽アンサンブルです。

 一部の金管五重奏は、Buzz Fiveが演奏します。Buzz Fiveは、FIFAワールドカップや日

展のオープニングセレモニーでの祝賀演奏、『ジャパン・ブラス・コンペティション2001』金管

五重奏部門第1位、併せて、大賞、川崎市長賞、洗足学園賞を受賞するなど、非常にレベ

ルの高い金管五重奏団です。

 二部の邦楽アンサンブルは、本校の講師である高良 暁子、細川 英子、久松 彩子の

各先生と、ヴァイオリニストの御木まどかさんによる、特別編成合奏団です。各先生方は、

東京藝術大学を卒業され、御前演奏やテレビ出演、リサイタル活動など、各方面で活躍さ

れています。

 いよいよ一部の始まりです。緞帳が上がるとステージにはチューバ奏者が一人。「あれっ

?」と思ったところ、客席脇の扉から、残り4人のメンバーが演奏しながらの入場です。予期

せぬ入場に生徒も教員もビックリ、そして大喜びです。

 驚きの入場のあとは、クラシックの名曲演奏です。J.S.バッハ、W.A.モーツァルト、L.V.

ベートヴェンなどの名曲を、素晴らしい演奏とお話で盛り上げます。代表生徒がアンサンブ

ルを指揮する企画、各楽器を紹介する企画なども盛り込まれ、あっという間の1時間でした。

 二部では、普段はなかなか目にする機会のない17弦のお箏や、ヴァイオリンとお箏の組

み合わせが見られました。宮城道雄作曲の「春の海」では、本来、尺八とお箏で演奏する

ところ、ヴァイオリンとお箏との演奏を披露してくれました。

 「春の海」の演奏後は、ヴァイオリニストの御木さんが、尺八の吹き方をヴァイオリンで表現

する方法や、西洋の演奏法との違いを紹介してくれました。

 最後は、「千と千尋の神隠し」のテーマを4人で合奏。雅な調べが会場を包みました。

 

VOICE

1年 刈部 菜々子

 「中学での初めての芸術鑑賞会だったので、とても楽しみにしていました。第一部の金管

五重奏では、指揮者もいないのに、みんなが目と目を合わせて演奏していました。第二部の

邦楽アンサンブルでは、今、私たちが練習している『さくら さくら』を変奏曲で演奏してくれ

ました。はげしくなったり、ゆっくりになったりして、とても楽しい演奏でした。」

 

2年 清水 美希

「皆さんとても息が合っていて、素敵な音楽でした。金管五重奏では、楽器の種類や演奏

方法の詳しい説明があり、分かりやすかったです。邦楽アンサンブルでは『お箏とヴァイオリ

ンは合奏できるのかな?』と思っていましたが、とても合っていて凄いと思いました。」

 

3年 水地 くるみ

「今回、金管五重奏で指揮を体験してみて、間近で感じた楽器の音の大きさに驚きました。

客席からでは味わえない、貴重な体験が出来て、とても良かったです。」

■脊椎動物の観察

 魚類(タナゴ)、両生類(イモリ)、は虫類(クサガメ)、鳥類(キビタキ(はく製))、ほ乳類(イタチ(はく製))
を用いて、セキツイ動物の観察をしました。

 大きくまとめると同じ仲間の動物たちでも、体の形が異なります。それを生息環境や進化の観点か
らひもといていくのが今回の実習の目的です。

 理科室にはたくさんの生きた動物、はく製などがあり、生徒たちもはじめは戦々恐々といった感じで
したが、観察するうちに「かわいい」など感想が聞かれました。

■無脊椎動物の観察

 2年生の2分野で「無脊椎動物」の観察として、コオロギを観察しました。昆虫ということで、生徒は
気持ち悪がって授業に臨んでいました。しかし、後半には次第に慣れてきた様子が見られました。

【VOICE】
 「昆虫をじっくり観察したことがなく、勉強になった。」

 「昆虫の目のつくりや昆虫に耳があることを初めて知って驚いた」

■フクロウ
 6月初旬。中学校舎にフクロウが出現!理科の砂川先生がその姿を捉えました。

 2年生の遠足は野田市、清水公園での飯盒炊爨。夏の林間学校に向けて、役割分担と

協力の姿勢を培います。当日はあいにくの天気でしたが、生徒たちは大張りきりです。

 カレー作りは火を熾すところから始めます。生徒たちは食材を切る係と、火をおこす

係など、それぞれの役割を一生懸命こなします。

 時間と格闘、煙と格闘、煮えないニンジン・ジャガイモと格闘。苦戦した班もあった

ようですが、それぞれの班のオリジナルカレーが完成。みんなでおいしくいただきました。

 話を聞く姿勢や作業中の動きがよく出来ており、また「楽しかった!」という感想が

多く聞かれました。1年生からの成長を感じた、初めてのデイキャンプは大成功でした。

 

VOICE

 「今年も楽しい遠足になりました。煙たくて泣きながら作ったカレーは、すっごくお

いしかったです!!丁度良い具合に仕上がった班や、水が多くスープカレーになった班

もありました。自由時間には、大勢で鬼ごっこなどをしました。思っていた以上に楽し

かったです。今回の遠足では、新しいクラスでの絆が深まったように感じました。」

 

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