このたび、郁文館高等学校(理事長兼校長:渡邉美樹)は、医学部受験専門予備校の慧修会(会長:奥平 禎)と包括連携協定を締結しましたことをお知らせいたします。

環境問題、経済不安、少子高齢化、労働生産人口の減少など、先の見えない激動の時代において、世界で幅広く活躍できる人材が求められています。夢を見つけ叶える夢教育で様々な業界で活躍する人材を輩出してきた郁文館高校と、大手予備校で東大理系コースを担う奥平会長率いる精鋭部隊が揃う予備校 慧修会。両校の提携により、夢を叶えるための道筋の1つとして最難関大学合格を目指す生徒に対し、より質の高い教育提供を実現することができます。
この協定は、郁文館高校の生徒が夢実現に向けた “通過点” となる最難関大学入試を突破するため、高校3年間という限られた時間を最大限に有効活用できる学習環境の強化を目的としています。

郁文館高校では、25歳を教育のゴールに設定し、夢から逆算した計画に基づき行動を起こす夢教育を取り入れることで、夢を叶える人材を数多く輩出してきました。実際に、本校の実践型プログラムに参加した生徒たちは、東京都主催の大会での都知事賞(最優秀賞)受賞や、高校生起業家を輩出する高校生みんなの夢AWARDグランプリ(最優秀賞)受賞、アントレプレナーシップでSDGsへの貢献を競う大会SAGE JAPAN CUP 優勝など、学内外問わず様々なコンテストで活躍しています。

2023年度には「夢を叶えるための道筋のひとつとして、東京大学への直結ルートを新設」と題した新たな取り組み「学力プレミア」を立ち上げました。都立戸山高等学校、その前は都立富士高等学校附属中学校の進路指導責任者を務め「東大合格者を継続的に生み出す学校」へ変貌させる、東大合格請負人の近藤明夫先生(現 郁文館夢学園 進路指導部長)を中心とした絶対合格へ導くプロフェッショナルによる最高品質の授業を実践しています。
それをさらに強力に推進する力として、大手予備校にて医学部合格者を多数輩出してきた奥平氏が会長を務める慧修会と締結し、講師派遣による郁文館の教室での授業や、モチベーション向上のための講演会運営、郁文生専用テキストの開発、小テストを活用した個別最適化学習などを通して、生徒の夢実現に向けた “通過点” となる最難関大学入試突破を徹底的にサポートできる体制をより強化するため、今回の協定となりました。
これにより、郁文館夢学園は創立140周年を迎える2029年度に向け、圧倒的な指導力を誇る慧修会と協力し、「夢教育×学力プレミア」メソッドを究めた学校を目指します。

【協定にあたってのコメント】
■郁文館高等学校
教頭 都筑 敏史
これまで郁文館では「夢教育」を掲げ、生徒一人ひとりの夢を叶えるために必要な指導を徹底してまいりました。これまで多くの生徒が夢を叶えるための進路選択をしたなかで卒業していきましたが、なかなか突破できない「壁」がありました。それは、日本の最難関大学である東京大学を希望進路としていた生徒への夢教育です。日本最難関である東京大学へも、夢の通過点の進路であるならば合格させる。その決意のもと、今回慧修会との協定を決定しました。
東京大学合格のために、奥平先生をはじめとした素晴らしい先生方の授業を生徒に受講してもらい、生徒の学習状況に応じた学習面談を行うことで成長するスピードを加速させ、時に学習面で悩んだ時にもサポートしてもらう。正課の「授業の質向上」+生徒一人ひとりの状況に応じた「個別最適な指導」を実践することで、東京大学合格は実現します。圧倒的な受験指導体制を、慧修会と構築することで、郁文館高等学校の夢の選択肢が拡大し、東京大学合格が当たり前のように達成すると確信しております。是非、郁文館と慧修会の協働に期待してください。

■慧修会
会長 奥平 禎氏
慧修会は、郁文館夢学園との包括連携協定に、大きな志を持って臨んでおります。この協定は、東京大学合格を目標とする生徒への多様な学習機会と、更なる質の高い教育の提供を可能にします。
郁文館夢学園の志向には「夢の実現への重要なステップとして、東京大学合格を目指す道筋」が明確に描かれています。生徒の皆さんはこの協定を通じ、自身の夢に向かい前進し、国際的な活躍への道を切り拓く、サポートを受けることでしょう。
そして、私共慧修会は、質の高い授業を通じ、生徒の学力向上をサポートするため、提供する授業の「質向上」に向けた努力を、今後も続ける所存です。
この度は、郁文館夢学園の理事長、先生方との素晴らしい出会い、そして協力の機会に恵まれました。このご縁に感謝し、生徒の皆様の充実した未来を築く支援を継続してご提供いたします。
生徒の皆さん、共に成長しましょう。

■慧修会
大手予備校の東大理科数学を20 年に亘って担当する会長・奥平氏を筆頭としたプロの教務チームが「夢を叶えられる人間を育てること」を目標に、現役合格にこだわり指導する医学部受験専門予備校。医学部入試の一時合格者数は毎年70%を超え、2023年度医学部入試では、在籍の75.8%の生徒が一次合格以上を達成。プロの教務チーム全員が、自身の担当以外の教科まで状況を把握しながら、一人ひとり実現可能な緻密な学習プランを設計するなど、多角的なサポートを提供している。

■奥平 禎氏(慧修会 会長)
東京理科大学を卒業後、大手予備校や医学部専門予備校で数学科講師として20年勤務。大手予備校では東大理科コースを担当(現職)、医学部予備校では教科主任、講師全体の統括として国公立・私立医学部合格者を多数輩出している。令和2年、慧修会を開校。

■慧修会
会社名:慧修会
所在地:東京都新宿区市谷船河原町4-2 丹京ビル
設立:2020年
問い合わせ先:0120-302-872
会社HP:https://keishu-kai.jp/

郁文館中学校の2024年度生徒募集要項を公開いたしました。
詳細につきましては、今後の各校学校説明会にてご説明いたします。

▶【郁文館中学校】2024年度 生徒募集要項

その他、入試情報は以下よりご確認ください。

▶入試関連情報まとめ

【お問い合わせ】
郁文館夢学園 募集広報室
メールアドレス:info@ikubunkan.ed.jp
電話番号:03-3828-2206(月〜土(祝日は休み)9:00〜16:30)

 

iP classの中学1年生が、岩手県の陸前高田・気仙沼で研修を実施しました。

今年で3年目となるこの研修では、毎年iP classの1年生がこの地を訪れ、「命」をテーマに様々な体験をします。座学では学べない、肌で感じる学習をする事で、見聞を広め感性を磨く「フィールドワーク学習」です。

8月3日(木)

研修3年目で初めての開催となる『民泊プログラム』を実施しました。生徒3〜4名ずつのグループに分かれ、陸前高田市の家庭で過ごす1泊2日のプログラムです。民泊で行う内容は各家庭により違いますが、陸前高田市の街のことや震災の時の話、家庭での仕事のお手伝い、海遊び、名所巡りだけでなく、地元の食材をふんだんに使ったご馳走までしていただきました。また2日間を通して、地元の方々の考え方を聞きながら、東京での生活との違い、地方の良さ、不便さを学ぶ時間となり、とても有意義な時間を過ごすことができました。

8月4日(金)

民泊でお世話になった方々との別れを惜しみながら、午後のプログラムがスタートしました。渡邉校長先生のガイドでめぐる『奇跡の一本松』ツアーです。校長先生の「7万本あった高田松原を含め、田畑も家も店も全て流されてしまった中で一本だけ残った松の木、これこそ奇跡だ。」という話を真剣に聞く生徒たちの姿が印象的でした。

 

また、その奇跡の一本松の望める地に陸前高田Watamiオーガニックランドという「環境」「生命」「食糧」「未来」について学ぶ事ができる日本最大級のオーガニック農業テーマパークを作り、6次産業モデルを広めていく決意も聞くことができました。この話の中で、生徒たちに、積極的に考えることの大切さ、常に問題意識を持つことが、成長していく上で大切であることを教わりました。

20年後の完成を目指すオーガニックランドは今年、市民の集いの場所として世界的な建築家隈研吾先生のデザイン、設計による音楽堂が完成しました。そのこけら落としに参加させていただき、設立の思いを改めて感じる事が出来ました。そして、この音楽堂では来年から「高校生ダンス全国大会」が開かれることが発表され、ダンス部の生徒がキラキラと目を輝かせていました。

8月5日(土)

3日目は、震災学習です。『気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館』に行き、高校生語り部さんの案内で、震災被害をそのまま残した校舎を見学しました。校舎4階まで押し寄せた津波の爪痕が今も残り、その驚異の中で避難した生徒の様子、学校に残り書類を守った先生方の心境が、10年以上の時を経ても生々しく伝わってきます。改めて、津波の恐ろしさを目の当たりにし、驚きと恐怖と悲しみを感じました。また、拝見させていただいた卒業式のビデオを通じて、今日という日が当たり前でないことを改めて知ることができました。

午後は、陸前高田にある『長洞元気村』に移動しました。そこで、震災による被害を受けたお宅を訪問し、当時の状況を聞きました。震災の時どのような行動すべきかをゲーム形式で考えることで、想定に囚われず最善を尽くして率先避難者となることが、自らの命を守る行動に繋がるということを学びました。さらに、陸前高田の特産品である「わかめ」の芯抜き体験もさせていただき、生徒たちの良いお土産ができました。

夕方は、ロッツ株式会社の富山社長様に講演いただき、発酵をテーマに「食」の問題や「発展途上国」の問題、「製造販売」の話を熱く語っていただきました。思いのこもった商品は、価格だけでは判断できない価値があることを学びました。

夜は、気仙沼港祭りに参加しました。震災やコロナを乗り越えて賑わうお祭りで、地元の方々のエネルギーを分けてもらうことができました。

8月6日(日)

最終日は、『オーガニックランド』で過ごしました。葡萄畑のソーラーシェアリングの説明や堆肥の施肥などを通して、循環型農業について学び、お昼は、地元の食材を使用したバーベキューを食べ、「エネルギー・食料・環境」がどうあるべきかSDGsの観点から考える学習になりました。

3泊4日という限られた時間の中で、「いのち」について今まで以上に意識した時間を過ごすことができ、「今何をすべきか。これからどう生きていくべきか。」を考える濃密な時間となりました。また、毎晩行っていた夜の振り返りでは、日々の体験で感じたことや思いを発表という形で仲間と共有し、学びをさらに深めることができたことでしょう。

この体験学習は、始まりの学習です。学校に帰ってからも、研修の学びを活かした学習は続きます。生徒達が、一日一日を大切に学習できるよう、生徒一人ひとりを見守っていきます。

中学2年生は、修学旅行で北海道を訪問しました。
「“命のつながり”を第一次産業と人とのつながりを通して、体感する」をテーマに、放牧酪農や漁業の現場、北海道の悠大な自然に触れる3泊4日を生徒たちは過ごします。

一日目
待ちに待った修学旅行の出発日。朝の6時30分という早い集合時間にも関わらず、時間通りに集合・点呼をすることができました。公共機関である空港での行動となるため、マナーをきちんと守りつつ、生徒たちは羽田空港からたんちょう釧路空港へ向けて飛び立ちました。

無事にたんちょう釧路空港に到着したのち、美幌峠で昼食をとり、最初の目的地であるワタミファーム美幌峠牧場へ向かいます。
美幌峠牧場は約300ヘクタール、東京ドーム約60個分という広大な敷地で乳牛300頭を有機の牧草飼育(グラスフェッド)をされています。有機で牧草飼育をしている牧場は日本全体の1%未満と言われ、その取り組みや熱意を責任者である福村さんからお話をいただきました。生徒たちは、懸命にメモを取り、真剣な眼差しでお話を聞いていました。また積極的に質問をする生徒もおり、事前学習や理事長先生の講座から得た学びを存分に活用していました。
美幌峠牧場で第一次産業の現場を見学した生徒は、その学びをもとに「渡辺体験牧場」で酪農体験を行いました。乳牛のエサやりや乳搾り、新鮮な牛乳を試飲するなど楽しみながら酪農の現場を体験することで、第一次産業についての理解が深まったようです。

二日目

修学旅行二日目は、「自然の雄大さ」と「いのちの重さ」を実感することができる行程でした。生徒たちは2グループに分かれ、カレイ捌き体験と野付半島のネイチャーガイドウォークをそれぞれ体験します。
野付半島では、ガイドの方の解説を聞きながら散策をし、自然が作り出した大地を自分の足で感じます。ここでしか見ることができない草花などを探すなど、北海道の自然を存分に体験することができました。また、この日は天気も良かったため、国後島もしっかりと見ることができ、教科書でしか見てこなかった北方領土問題をぐっと身近に感じた瞬間となりました。

 

カレイ捌き体験は標津町(しべつちょう)の漁師の方々のご協力のもと、実現することができました。捌かれまいとまな板の上でピチピチと跳ねるカレイに触れ、生徒たちは恐る恐るではありますが真剣に「いのち」と向き合っていました。体験を終えた生徒たちは「いのちをもらっているんだな」や「普段食べているものはこうやって届いているんだ」と口にしており、生きものをその手で捌くことで「いのちを頂いている」という感謝の思いを強く持つことができました。
ちなみに、カレイは冷凍したのち各家庭に送られ、自分が捌いたものを実際に食べることができます。煮付けにされたご家庭が多く、保護者の方からも大好評でした。

 

三日目
修学旅行ももう三日目。北海道らしからぬ暖かい日が続き、爽やかな海と空が広がります。
この日は、北方領土元島民の方から貴重なお話をしていただきました。国後島が占拠された日の出来事を昨日のことのように鮮明にお話されており、当時の衝撃や悲痛さをひしひしと感じました。また、これまでの返還活動の取り組みを聞き、「何年かかってもふるさとに帰りたい」という言葉が印象に残りました。
生徒たちは緊張した面持ちで元島民の方を見つめ、ときにメモすることさえも忘れ、熱心にお話を聴いていました。また、終了後に個別に質問やお礼をしたいという生徒もいました。今回の経験から、これまでは何となく遠くに感じていた北方領土問題をより身近に感じてもらい、自身の今後に活かしてほしいです。

午後は、お待ちかねのホエールウォッチング(Ⅱ期は天候不順のため中止)。ただし、この時期はクジラではなくシャチが見えるということで、シャチを追い求めて大海原を船で疾走していきます。
最初は中々見つけることができませんでしたが、観光船の方々のご尽力もあり、シャチの群れを見つけることができました!中には、イルカを目撃した船もあったようで、北海道の自然を満喫する特別な時間を過ごしました。

 

四日目
いよいよ修学旅行も最終日。さすがの生徒たちも疲労の色が見えますが、最後まで気を引き締めて行程を進めます。
まず、世界自然遺産である知床国立公園へ向かいます。雄大な自然の中、気持ちの良い風に吹かれて知床五湖の一つである一湖を見学します。また、ここで各クラスの記念撮影をし、旅の思い出を残しました。
お昼に海鮮丼を食べ、次に向かうはオホーツク流氷館です。ここでは、今の時期では学べない流氷の仕組みやオホーツク海の生態系について知ることができます。中でも流氷体感テラスでは、マイナス15℃の室内で本物の流氷に触れ、濡れたタオルを凍らせる「しばれ実験」を行うことができ、生徒たちはさながらライブ会場のごとく楽しそうにタオルを回していました。


四日間お世話になったバスドライバーとガイドの方々とお別れをし、帰りは女満別空港から羽田空港へと帰路につきます。Ⅱ期は天候が悪く、到着が遅れてしまいましたが、Ⅰ期・Ⅱ期ともに無事に東京まで戻ってくることができました。

「いのちのつながり」をテーマにした郁文館の修学旅行は、生徒たちにとって貴重な経験であり、大きな学びを得る行事となりました。あっという間の四日間でしたが、今回の修学旅行を今後に活かし、生徒が自分の「夢」に向かって邁進できるよう、教職員一同サポートしてまいります。
生徒による修学旅行のレポートは、9/30・10/1開催の郁秋祭(郁文館の文化祭)で展示予定ですので、ぜひご覧ください。

SDGs教育の取り組みとして、今年4月より新たにスタートしたプロジェクト「ミツバチの養蜂」で、はじめて蜜を採取しました。

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郁文館の屋上農園に設置したミツバチの巣箱から、ハチミツを採ることができると噂を聞きつけた生物部やiPclassの生徒たちにも協力してもらいながら、無事採蜜を行うことができました。

 

大都会にいるミツバチは蜜を集めることができるのかなと生徒から心配の声が上がりましたが、周辺にある花はすべてミツバチが蜜を採る対象となるため、はじめての採蜜で、顔の大きさほどあるビンの半分以上も採ることができました。

 

ミツバチは非常におとなしく、蜜を採る際も問題なく採ることができました。

生徒たちもみな、養蜂に興味津々で、採れたてのハチミツに感動していました。

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大都会で行う養蜂体験を通して、生徒たちはSDGs⑮「陸の豊かさも守ろう」に関連する、人間と自然の共生を学ぶことができます。

SDGs教育日本一を目指す郁文館ならではの取り組みとして、今後も「ミツバチの養蜂プロジェクト」を掲載していきます。

 

▼前回の「ミツバチの養蜂プロジェクト」記事はこちら▼

https://www.ikubunkan.ed.jp/report/7286/

 本校の「東大クラブ」が特別に許可をいただき、東京大学大学院工学系研究科の染谷研究室内を見学しました。東大クラブとは、2023年に新たに誕生した部活で、東京大学合格を勝ち取るために、中学1年生から高校2年生までが加入する部活です。東大クラブの入会には一定の成績基準が設けられており、今回のようなスペシャルイベントに参加するために、生徒たちは日々切磋琢磨しています。

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  今回訪問した研究室は、TIME紙の表紙やCNNニュースにも取り上げられた研究室で、2003年の発足以来、一貫して有機エレクトロニクス(以下、E-Skinという)の研究をされています。E-Skinとは、私たちが普段触れるiPhoneやテレビ画面のように固いものではなく、薄くて軽く曲げても壊れない、まるで紙のような耐久性に優れた新しいデバイスです。染谷研究室では、E-Skin特有の柔らかさや機能を生かし、服や肌に直接装着できる仕組みを研究されており、例えば、スポーツ選手がE-Skinを装着すれば、わずかな体重移動や全身の動きを計測することができ、パフォーマンス向上に役立てることができます。また、危険を伴う場所で働く人が装着すれば、体調や疲れを検知し、突然の体調不良にもいち早く対処することが期待されます。そんな研究室への訪問に、生徒たちは胸をおどらせていました。

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 初めて東大を見学する生徒たちも多かったため、まずは学内を散策しました。生徒たちは「こんなに広い敷地なんだ!」「のびのび勉強できるね!」と目を輝かせながら、建物や展示物を見学しました。

 生徒たちが待ちに待った研究室見学では、E-Skinを使った特殊な生地を生成する機械や、紫外線を通さないフィルターで囲まれた部屋など、普段は絶対に立ち入ることができない研究室内部を見学させていただきました。初めて見るものばかりで、「これは何に使うと思う?」という質問にワクワクしながら答える生徒の姿が印象的でした。どのような環境で普段研究をされているかを、自分の目で見て聞くことで、生徒たちの良い刺激になったはずです。

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 研究室見学後は、5〜6人の班に分かれて、現役大学院生に質疑応答をする時間を設けていただきました。中学高校時代の夢・目標や、受験勉強方法など、生徒たちが今一番知りたいことをざっくばらんに聞くことができました。少人数での座談会だったため、参加した生徒1人ひとりが質疑応答することができた貴重な経験でした。

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今後も東大クラブの活動の様子を発信していきますので、是非お楽しみに!

 

▼東京大学大学院 工学系研究科 電気系工学専攻 染谷研究室▼

http://www.ntech.t.u-tokyo.ac.jp/

中学3年生の生徒が、4泊5日の夢合宿に参加しました。

 長野県東御市の標高約1,100メートル地点という大自然の中に位置する本校の研修施設で毎夏行われる夢合宿は、郁文館の特徴的な行事のひとつです。生徒たちは、ワタミファームが経営する有機農場で行う農林業体験や、巨大なはしごをクラス全員で協力し合いながら登るEQプログラム、英検対策のための英単語を学習するTricky Quizの3つのプログラムを通し、仲間との関わり方や目標達成までのプロセスを学びました。

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 農林業体験では、太陽の下で泥だらけになりながら、雑草取りや種植えなど一生懸命に取り組みました。非日常的な環境(大自然)の中でしか味わえない経験を噛みしめる生徒たちの姿を、教職員は、自然の偉大さや恵み、環境を守ることの大切さを五感で感じてほしいという思いで見守りました。

 EQプログラムでは、普段は少し弱気な生徒が、「僕の膝に脚を乗せて登っていいよ」と仲間に声をかけて自ら土台になる場面がありました。みんなで一致団結して課題を達成できるようにと熱くなる姿を見て、チームビルディングをしながら成長する姿を見ることができました。仲間と声をかけ励ましあう体験を通じて、精神力と社会性を身に付けるきっかけになったのだと思います。

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 Tricky Quiz(英単語テスト/英検対策用)では、郁文館の行動指針「七つの約束」にある「自らの夢のために限界をこえた努力を継続せよ」に関連して、仲間とともに己の限界を超えた頑張りを発揮してほしいという思いで生徒たちを見守りました。勉強は個人で行うものですが、同じ空間で集中して取り組むことで、仲間と競争しながら緊張感をもって取り組むことができました。

生徒たちは夢合宿から日常に戻ってきましたが、この夢合宿で得た経験を活かせるように教職員も一丸となってサポートしていきます。

6月上旬に北海道へ修学旅行に出発する中学2年生に向けて、渡邉理事長より「いのち」の大切さについての講座が行われました。

修学旅行では、「“いのちのつながり”を、第一次産業から第三次産業までのつながりを通して体感する」をテーマに、放牧酪農や漁業の現場などを見学することで、北海道の悠大な自然を体感できる3泊4日を生徒たちは過ごします。日本で2%しか実施されていない放牧酪農を間近で見学したり、カレイを捌く体験を行ったりと、他の学校にはない郁文館独自の修学旅行プログラムです。そんな充実した修学旅行を、より実り多きものにするために、環境問題や食糧問題について理事長が講義を行いました。
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まず、いのちについてのお話がありました。理事長が自身の実体験をもとに、時間は有限であり、限られた時間をどのように使うかが大事であると伝え、生徒たちは真剣な表情で話を聞いていました。「3泊4日の修学旅行をどのように過ごすべきか。」出発前に改めて考えることができたでしょう。

そして、生徒たちが待ちに待ったアイス試食タイムです。このアイスは、理事長が経営する北海道の牧場で有機の牧草のみを食べて育つ牛のミルクから作られたアイスで、試食後は「あっさりしてるのに美味しい!」「今まで食べたことがない感じ!」とキラキラした目で、理事長先生に感想を伝えていました。生徒たちが感想を発表する中で、理事長は牛のいのちについてお話をしました。牛は2歳で母になり、産んだ1か月後にまた子どもを授かることができるため、休まずに5、6回出産を経験することもあります。普段何気なく食べているものが、命をかけた出産を何度も経験する牛のいのちであることを知った生徒たちからは、驚きの声が上がりました。修学旅行先の北海道では、現地の酪農家と交流する機会があります。実際に自分の目で見て感じた疑問をぶつけることで、知見をさらに広げて帰ってくる生徒たちの姿を見ることが楽しみです。

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アイスの感想で盛り上がった後は、食糧問題についてのお話がありました。日本で生活をしているとなかなか気づくことはできませんが、世界では3人に1人が栄養不足で、毎日4万人が餓死すると言われています。この状況を変えるためには、余裕のある国が食品ロス問題に真剣に取り組まなければなりません。食品ロス問題を実生活からどのように取り組めばよいか、まずは1人ひとりが考えて行動することからがスタートだと理事長は伝えました。質疑応答では、「昆虫食についてどう思うか」「今後、注目される食品素材はどういったものがあるか」など特に食糧問題についての質問が多く、積極的に手を挙げていました。

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理事長講座では、普段の食事で様々ないのちを頂いていること、目の前の食事がたくさんの人のつながりによって提供されていることを知ることができました。北海道で行う修学旅行は、いのちの大切さを知ることができる体験イベントを多く盛り込んでおり、食品ロスや食糧問題について考える機会がたくさんあります。実際に体験することで1つでも多くのヒントを持ち帰り、実生活に活かす生徒の姿を見ることが楽しみです。

今年も、「春の全国交通安全運動」の季節がやってまいりました!

毎年この時期は、私たち風紀委員会が生徒達へ安全な登校を呼びかけるために活動しています。

今年は生徒会の皆さんにもお手伝いいただきながら、交通安全運動を実施しました。

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交通安全運動が実施される10日間は、登校が始まる7:30頃から生徒が通学路として利用する交差点に立ち、注意喚起とともに挨拶活動を行います。

始業前の活動のため、この期間は普段より早起き必須ですが、明るく呼びかけをしていると気分が爽やかになり、生徒たちは元気に挨拶を交わしていました。

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また、郁文館の生徒だけではなく、近隣住民の方々からも挨拶を返していただけました。挨拶活動を行う生徒たちにとって、大きな励みになったはずです。

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風紀委員会では、交通安全運動期間中の呼びかけのほか、体育祭や文化祭など大きな行事の際にも、見回りなどの活動を行っています。

より自由で楽しい学校生活・行事を叶えるために、これからも努めてまいりますので、校内外の皆さまのご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

風紀委員会

SDGs教育日本一を目指す学校法人郁文館夢学園は、人権が真に尊重される社会の実現に向け、人権宣言を策定しました。

 私たち郁文館夢学園は、「いつの日か地球がひとつになること 地球から悲しみの涙がなくなること 地球に喜びの笑顔があふれること 」という思いの出発の地になることを願い、「子どもたちの“幸せ”のためだけに学校はある」という理念のもと学校教育を実践しています。

 この理念の基盤にあるのは、基本的人権尊重の精神であり、人権尊重社会の実現に向けて、社会に羽ばたく学生の自由な学問と教育の場である学校法人として努力することを、社会的責任と位置付けています。

これまでも相手を思いやる、人として正しく生きる、というあるべき生き方について教える人権教育やジェンダー教育、そして格差や差別を学ぶ途上国へのスタディツアーや国際交流企画、地球環境を体験的に学ぶ6次産業体験型研修など、多種多様なSDGs教育活動を行ってきました。

 渡邉理事長の「学園は、すべての生徒が安心して学ぶことができる環境を提供することが大切であり、そのためには人権を尊重することが必要不可欠である」という考えに基づいて、宣言には、誰一人取り残すことなく、世界中の学ぶ子どもたち、働く大人たちの幸せになる権利や成長する権利を守るとともに性別、人種、宗教、出身地、障害の有無、性的指向など、あらゆる人々に対する差別を禁止することが含まれています。

 そして、学園に関わるすべての人が差別やハラスメントなどの人権侵害を受けることなく学び、働き、関わり合えることを推進するという、学校としての環境作りの視点も盛り込まれています。

▼「郁文館夢学園 人権宣言」は、下記URLからご覧ください。▼
https://www.ikubunkan.ed.jp/info/7838/

 SDGs教育日本一を目指す郁文館夢学園は、これからも多様性を受け入れる持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

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