13 本校が取り組んでいるグローバルリーダー養成プログラムである「Gプロジェクト」の一環として、中学3年生(31期)の「京都・奈良研修旅行」が、2018年5月7日(月)~9日(水)で実施されました。
初日は小雨が降り続くあいにくの天候でしたが、旅程の後半にかけて天候も回復してきました。初日は二条城・河村能楽堂・銀閣寺・清水寺、2日目は金閣寺・龍安寺・嵐山・平等院・法隆寺、3日目は薬師寺・興福寺・奈良公園(東大寺)、と盛りだくさんの内容で、日本の文化の象徴とも言える有名な建造物・仏像・風景を実際に目の前にして、日本の伝統文化の素晴らしさに生徒達は素直に感動していました。
京都大学等に来られている外国人留学生の方々との交流研修では、金閣寺・龍安寺で英会話を楽しみながら一緒に見学し、嵐山では共に昼食をとりました。初めはなかなか話しかけられなかったり、スムーズに英語が出て来なくて困っていた生徒が、終盤では1対1で会話をする姿が随所で見られました。勇気を出して一歩、踏み出すことで、英語を使わなければという観念ではなく、何かを伝えたい・話を聞きたい、というコミュニケーションをとる上での大切な要素に気づいてくれたようです。来年予定されているハーバード大学でのグローバルリーダー養成プログラムである修学旅行に向けても大きな成果が得られました。日常の英語の学習にもより一層、意欲的に取り組んでいくことができると思います。
薬師寺と能楽堂では、共通して「世界を語る前に日本(己)を知るべし」と、メッセージを贈ってくださいました。自分の土台をしっかりかため、伝統や個性を守りつつ、社会に適応していく柔軟さをもって初めて世界に羽ばたきなさい、そのためにまず自分の今置かれた環境で精一杯やりなさい、という言葉を生徒達は重く受け止めてくれたことと思います。また、学校外での宿泊を伴う行事は初めてでしたが、集団での行動や協調性を大切にすることの意味を十分に学ぶ事ができる研修旅行となりました。

18 本校では、本年度から「科学分野に特化した3か年研修プログラム」である「HOKUREI SCIENCE PROJECT」【Sプロジェクト】を始めました。
その第一弾として、5/7(月)~5/8(火)に中学2年生140名全員が参加して、つくば市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)をはじめ、高エネルギー加速器研究機構などの研究施設での研修や日本未来科学館や羽田機体メンテナンス工場での研修など、日本の最先端技術を体感する研修旅行に行ってきました。
第1日目の日本科学未来館は、非常にレベルの高い展示が多く、興味深く見学することができました。今回、館長の毛利衛さんに特別にお出迎えをいただきました。北海道出身で日本初の宇宙飛行士である毛利さんは、一昨年本校でも講演をいただきました。今回のサプライズに生徒は驚きながらも、毛利さんから直接講義を受けるという機会をいただき一言一言に真剣な眼差しで耳を傾けていました。
ANAの機体メンテナンスセンターでは、ヘルメットをかぶり、飛行機を整備する「ドッグ」に入り、間近で最新鋭機のボーイング787や自分たちが札幌から乗ってきたボーイング777という巨大な飛行機を間近で見ることができました。解体整備されている巨大なエンジンなどを、興味深くのぞき込みメモを取る姿が見られました。
第2日目の宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、現在、長期滞在している金井宇宙飛行士がいる国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」のライブ映像が巨大なスクリーンに映し出され、それを制御する、まるで映画の世界のような運用管制室や宇宙飛行士養成エリアなど、普段決して見ることができない研究施設を直接見学することができました。生徒は「本物」に触れ、大きな感動を味わうことができました。
さらに、高エネルギー加速器研究機構(KEK)には、SuperKEKB加速器・Belle II測定器など素粒子や原子核の研究をする施設や、フォトンファクトリーという物質構造科学を研究する施設があります。ここでは、小林誠・益川敏英博士の理論を実験により証明し、両博士のノーベル物理学賞受賞に貢献した実験施設を直接見学することができました。
中学2年生にとって、大変難しい内容もありましたが、KEKの先生から、「今はよくわからなくても、これをきっかけにこうしたことに興味を持ってもらい、将来、大学院などで研究してほしい。その時に、この見学のことを思い出してほしいです」とのご助言をいただきました。北嶺から未来の研究者が出現することを大いに期待しています。

今回の研修は、このように日本の最先端の技術を直接見ることのできる機会となる有意義な研修でした。さらに中学3年生になると、北海道赤平市の(株)植松電機を訪問。「モデルロケット製作・打ち上げ体験」を通じて、北海道の地で民間企業が取り組む「CAMUI型ハイブリッドロケット」の開発の一端に触れます。 そして高校1年生・2年生では、希望者を募り、さらに高みを目指し、NASAケネディ宇宙センターやスミソニアン航空宇宙博物館を研修する「北嶺サイエンスプロジェクト in U.S.A」を実施します。
北嶺は生徒達の夢の実現のために、常に「めざすら高い嶺」の精神を忘れず歩み続けます。

014月23日(月)1時間目、本校体育館で前期学級委員認証式が行われました。中学1年生から高校3年生まで全クラスの学級代表、副代表が登壇し、谷地田校長から一人一人に認証状が手渡されました。
続いて、北海道数学コンテストの上位入賞者の表彰が行われ、高校3年生の松尾君、高校2年生の西田君と佐々木君の3名が表彰されました。
谷地田校長からは「勉強だけではなく、人として大切な思いやりや公共心を養うことこそが大切である。」という話がありました。
学級代表や副代表中心にクラスをまとめ、楽しく充実した学校生活になるように頑張ってくれることを期待しています。

054月13日(金)6時間目、新入生のための対面式・クラブ紹介が体育館で行われました。
対面式では、生徒会長の中山博夢くん(高校2年生・29期生)からは新入生に向けて「初心忘るべからず」と歓迎の言葉が贈られ、新入生代表の佐藤諒一くん(中学1年生・33期生)からは33期生でまとまって頑張っていくという意気込みや、先輩たちを見習って北嶺生として精進していきますという決意が述べられました。また、生徒会から新入生への記念品としてタンブラーと機関誌、そして生徒会執行部作成の「北嶺のあゆみ」という小冊子が贈呈されました。
クラブ紹介では、各クラブや公認団体が考えてつくった、活動紹介PVが放映されました。新入生たちは真剣な表情で見入り、笑顔で楽しんでいました。新入生も学校が始まってまだ1週間ですが、落ち着いた様子で少しずつ北嶺での生活に慣れてきたようです。生徒会活動や部活動にも積極的に参加して充実した北嶺2000日を過ごしてくれることを期待しています。

06 平成30年度第33回北嶺中学校入学式が本校体育館で行われました。希望に満ちた128名の新入生が元気に登校しました。多くの保護者、来賓の方、教職員が見守る中、谷地田校長から入学許可宣言が行われました。谷地田校長の式辞では、「『北嶺2000日』の中で、自分自身の夢や志を実現し、将来、日本、世界で活躍するリーダーとなるために『めざすなら高い嶺』の校訓を常に忘れず意欲的に生活すること、『北嶺ファミリー』の一員として周りを思いやる豊かな心を育てることを、これからの学校生活での心構えとするように」との話がありました。新入生代表として、若林君が生徒憲章を読み上げ、そのさわやかでしっかりとした言葉に、これからの北嶺生活を送っていく決意を感じることができました。また、在校生を代表して、生徒会長で高校2年生の中山君から、「新しい生活の中で困った時には一人で悩まずに相談して下さい。いい経験も失敗した経験もそれ以降の生活・学習に活かしていき、一日一日を大切に過ごし、様々なことに挑戦して下さい。」と、歓迎の言葉が贈られました。
いよいよ本日から、33期生の夢と希望にあふれる北嶺生活がスタートします。

入学式に引き続き、33期生49名の青雲寮コース入寮式が行われました。33期生は全国13ヶ所の都道府県から夢、志もって入寮してきてくれました。その生徒達の表情は緊張とこれから高い峰を目指すという強い意志に満ちあふれていました。
入寮式では谷地田校長兼寮監長の入寮許可宣言の後、来賓の方の祝辞をいただきました。在寮生を代表して高校2年生の柴田君(青雲寮寮長5年生)から激励の言葉が送られました。また、新入寮生を代表して東京都出身の石澤 零君から、今後の寮生活の意気込みが力強く述べられました。入寮式後、33期寮生の写真撮影が行われ、希望に満ちたよい表情で写ってくれました。いよいよ33期生49名の青雲寮コースの寮生活がスタートしました。

014月8日(日)午前、北嶺中・高等学校1学期の始業式が行われました。
初めに、今年度新しく北嶺に赴任された教職員の着任式が行われ、生徒達の盛大な拍手で迎えられました。続いて谷地田校長から新4年生(高校1年生)となった30期生の北嶺高校入学許可宣言があり、高校生としての自覚と責任を持って、北嶺生活後半を頑張ってほしいとの話がありました。
新年度の開始にあたり谷地田校長からは、まず6年生(高校3年生)への受験生としての心構えと激励がありました。そして他の学年それぞれにも新年度の目標課題の提示があり、充実した1年間を過ごしてほしいという話がありました。
また、表彰では「英検」と「漢検」の両方の協会から今年も「優秀団体賞」を頂いたことが校長先生から紹介されました。

 3月20日(火)、北嶺中・高等学校の3学期の終業式および、30期生の中学校卒業証書授与式が行われました。
終業式では、数学コンテストや模擬試験優秀者など、3学期に活躍した生徒の表彰が行われました。
第30回中学卒業証書授与式では、谷地田校長から30期生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。3年間欠席せずに登校した12名に「皆勤賞」、42名に「精勤賞」、学業で優秀な成績を修めた22名に「優等賞」が贈られました。また、全国大会で活躍したテニス部・ラグビー部の部員14名、ジュニア数学オリンピック本選で銅賞・広中杯ファイナルに出場した1名、実用英語技能検定1級を取得した1名、全日本学生音楽コンクールで1位・ピティナピアノコンペティションで銀賞を受賞した1名の計17名に特別賞が贈られました。卒業生を代表して片山智陽君が、3年間の感謝の気持ちと高校生活の抱負を述べました。静粛な雰囲気の中、北嶺中学校の卒業式が終わり、30期生は北嶺2000日の半分を無事修了することができました。4月からは高校生として、責任や自覚がこれまで以上に求められることとなります。30期生のますますの活躍を期待しています。
最後に離任式が行われ、3月で本校を離任される先生方の紹介がありました。生徒会から花束が手渡され、離任される先生方からご挨拶をいただきました。お世話になった先生方、職員の方に心から感謝するとともに、今後のご活躍を願っております。

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今年度から新たな取り組みとしてスタートした北嶺メディカルスクールの講演会を17日(土)の4時間目に本校体育館で実施しました。ラグビーのトップチームであるパナソニックワイルドナイツのチームドクターとして活躍されている14期の三橋祥太氏から、スポーツドクターとしてのメディカルの役割やチームドクターになった経緯など、分かりやすく楽しい話をして頂きました。ラグビーの試合中で脳震盪を起こした選手を見分ける方法や、整形外科での手術を動画で説明して下さり、生徒は目を輝かせて講演を聞いていました。また、午後からは座談会を実施して頂きました。医師を目指している生徒が多く参加し、積極的に質問があり活気のある座談会となりました。在校生は将来自分が医師として活躍していくキャリアプランを考える大変良い機会となりました。今後も、講演会や医療探検などの実践的経験を通して、生徒一人一人の理想の医師像を作り上げ、生徒の夢や志の実現を可能にする機会を提供していきます。

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3月15日(火)に、本校14期卒業生である種田紘志弁護士(東大法学部卒)をお招きしてのロースクール授業が、中学3年生を対象に開催されました。今回は「責任」をテーマに具体的な例を出しつつお話をしていただきましたが、どの生徒も意欲的に授業に参加しており、とても有意義な時間になりました。
来年度から本校では「北嶺ロースクール」が本格的に始動していくことになります。種田先生からは「法律を題材に人と論理的に話をし、議論する能力を養う」ということを目的としたものにしていくというお話もあり、生徒も楽しみにしている様子でした。今回は時間の都合で残念ながら放課後の座談会が開催できませんでしたが、春からはこのような機会をどんどん生かして、法に関心を持ち、論理力を身につけ自分の進路の決定に役立てていって欲しいと思います。

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