ゴールデンウィークの最終日に、東天寮でバーベキューが行なわれました。

生徒や父母、教職員も加わって約100人で賑やかに行いました。
当日は、朝９時からレクリエーションの係りの高等科３年生を中心に、調理員さんと食材を刻み、かまどやテーブルセッティングなどの会場作りも寮生で協力して行いました。
焼きそば、焼肉など係りの生徒も手際よく調理をして、焼き上がると鉄板の周りには人だかりができて、食材はあっと言う間に無くなりました。父母からは食材と飲み物、学園長をはじめ先生方からもアイスやマシュマロ、飲み物の差し入れを頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

５月１日は自由学園の創立者の一人の羽仁吉一先生のお誕生日でした。昼食の時間には、学生時代に吉一先生から教えを受けた小谷野温子先生からお話を伺いました。学園内の蚊（ボウフラ）を撲滅するべくクラスで取り組んだ「女子部での金魚の飼育」のお話では、吉一先生がどの様に生徒と関わりながら勉強をしていたかをユーモアも交えながらお話して下さいました。また、吉一先生は、「物事の本質を見抜く力があり、仕事の仕方や思いやりの心を学んだ」というお話もして下さいました。

4月23日(木）に、高等科２年生の出席番号前半グループが、初めての昼食作りをしました。男子部の昼食は、週5日間は近郊の父母の方が交代で、また、1日は高等科2年生が作っています。男子部全体で約200食を作ることになります。この日のメニューは、タンドリーチキン、つぶしいも、グリーンサラダ、パン、紅茶、牛乳、タピオカゼリーでした。

 
前日までに、調理の手順や材料を確認し、スムーズに料理が行なえるように準備をしました。また、昨年度から教科横断プロジェクトの１つとして、英語で書かれたレシピを読むことも継続して行ないました。

今年度から新たな試みとして、自由学園パン工場の方の指導のもとパン作りも開始しました。
初めての食事作りとパン作りでしたが、大きな問題もなく時間内に奇麗に仕上げることができました。

【生徒の感想】
「普段食べている食事が沢山の行程を経て食卓にのぼることがよくわかった」

４月１８日土曜日に、熊本大学教育学部で専任講師をお勤めになられている、哲学者・教育学者の苫野一徳さんをお招きし、講演会を行ないました。

苫野さんに簡単な自己紹介と哲学とはどのような学問かについてお話を伺い、その後は生徒が日常で抱えている問題や悩みについて質疑応答形式でお答えいただきました。

生徒からは、「平等な話し合いをするにはどうしたら良いか」、「なぜ勉強するのか」、「民主主義にはリーダーは必要」
などの質問が寄せられました。

放課後には、希望者を募り、個別にお話を伺う時間もあり、多くのことを学ばせていただくことができました。

東天寮の朝ご飯は毎日自炊です。交代で当番を出し、上下級生協力して、朝食の準備をします。
前の日の夜、野菜を切ったり、お米を研いだりなどの下準備を行い、翌朝は、４時３０分に起きて調理をします。
写真は、前日の準備の様子です。

自由学園は、生徒一人一人が「自分の頭で考える」
ことを大切にしています。

数学のクラスでは、生徒が生徒に教え、教わりながら学ぶスタイルで授業が行われています。

何かを人に伝えたり教えたりするためには、自分が伝えたい、教えたい内容についての理解はもちろん、伝える方法が適切である必要があります。

つまり、生徒は内容の理解に加えて、伝える方法をも吟味する必要があります。まさにこのとき、生徒は「自分の頭で考える」ことになります。

人に教えることは、最良の学習方法です。その中で、人とのコミュニケーションや学習内容を獲得していくように授業が行われています。

中等科３年生になると、毎週水曜日に養豚、養魚、畑、果樹の４つのグループに分かれ、命を育てる学びをしています。

４月２２日の産業の授業で、養魚グループが新しいニジマスを購入しました。
事前に生け簀を奇麗にし、今日の日を楽しみに待っていた生徒は、魚が元気に泳いでいる姿を見て嬉しそうな表情でした。
育てた魚は、生徒が手作りした薫製機で薫製にしたり、甘露煮になどにし販売を行ないます。
彼らは命を育てることを通して、多くのことを感じ学びます。

４月１７日の中等科１年生の１、２時間目の授業は美術でした。今日は、図書館の中教室で、グループごとにノリやセロテープを使わずに、A４の紙５枚だけでどれだけ高い自立する建物を作ることができるか、という課題に取り組みました。端を折り込んだ
三角形の柱を作る、切込みを入れる、間に紙を挟むなど、いろいろなアイデアが出ました。よい協力ができ、楽しみながら授業に取り組むことができました。

 

中等科１年生が、初めての数学の授業で、トランプを用いた正負の数の足し算・引き算を勉強しました。
トランプを活用することで、楽しみながら学習することができ、授業の最後には皆がマイナスの数を引くとプラスになることに気づくことができました。