11月30日(水)、午前中で期末試験のテスト返却が終わった小6と中1の16名は、昼食後、学校から車で10分ほど行ったところにある森へ散歩に出かけました。
散歩時間は約1時間。
川や池はあるものの、見晴らしの良い高い丘のような絶景はありませんでしたが、みんなでただ歩くだけで気分は爽快。
白雪姫に登場するベニテングダケや、伐採された木材、テニスコートに乗馬場付きの大きな家などを見てきました。
期末試験が終わった開放感も加わり、皆で楽しいひと時を過ごしました。
学期末恒例のSpecial English Dinner。英会話(EC)の授業に積極的に参加した生徒に与えられるCREDITSをクラス毎に集計し、獲得枚数が一番多かったクラスへ贈られるご褒美です。今学期は高校3年生がトップの座につき、33名の生徒達がイギリス人の先生方とスペシャルディナーをとりました。
お昼を知らせる鐘がなると、特別なテーブルが設けられたホールに一目散に入ってきたのは高校3年生の面々。美味しそうなデザートやいつもと違う飲み物がセットされたテーブルに次々と着席して記念撮影が始まりました。最高学年が締める赤ネクタイをした高校3年生は、普段はどことなく落ち着いた感じがするのですが、この日の高校3年生はあどけなくさえ思える喜びよう。嬉しさを隠せないニコニコ顔ばかりでした。担任の先生によると、この学年はスペシャルディナーにこれまで全く縁がなかったそうで、これが彼らにとって最初で最後のご馳走となりました。
食前の感謝が終わってサービングが始まってからもその笑顔は途切れることなく、1時間あまりのイギリス人の先生とのスペシャルディナーを十二分に満喫できたようでした。
この日は午前中に最後の英会話授業があり、いつもは細かくグレード分けされたクラスにいる生徒達が一同に集まって英語のゲームを楽しんだそうです。帰宅まで残すところあと4日、来学期は日本での受験の為帰寮しない高校3年生にとっては、この数日が最後の立教生活です。今日のスペシャルディナーは、これから毎日のように続く最後のスペシャルイベントの嬉しいスタートだったようです。
僕は、もう今年で高校一年生になりました。高校一年生と言えばオープンデイの係・本部の中心学年です。やっと僕たちも、後輩を率いる側の人たちになったわけです。そして、僕はその中でも一番責任の重い、展示本部に入りました。僕が展示本部に入ろうとおもった理由は、最初はただ、お兄ちゃんが一応展示本部だったからという軽い理由だったのですが、今回のオープンデイ準備期間で、この考えが一変しました。
まず、この期間に入って最初に抱いた疑問は、「展示本部って何故このように雑用しかしないのだろう」というものでした。展示本部は、他の本部と違い、原稿をチェックしたり、模造紙を切ったり、他の生徒たちがオープンデイでのそれぞれの企画を成功させるために、彼らに頼まれたことをすべてこなす役職です。僕は、おそらくこの準備期間の一週間に、様々な学年の生徒から「模造紙カット、模造紙カット」と何回も何回も言われました。
しかし、出来上がっていくそれぞれのクラスの展示会場を見て回っていたら、僕らの仕事は、雑用のような仕事だけれど、このオープンデイというイベントで一番大事な仕事だということを確信しました。
そして、だんだんと自分自身の役割がわかってきた時点から、あっという間に時が過ぎ、気が付いたらオープンデイ二日前でした。この日は、最大で夜の1時まで就寝が延長できる日です。そのため、僕は立教人生で初の経験が出来るかもしれないと、朝からウキウキでした。しかし、実際に1時まで就寝の延長をし、クラス企画の手伝いをしてみると、辛くて辛くて、去年よりも人数の多い今のクラス全員で、力を合わせて一つの企画を作り上げる辛さを思い知りました。さらに、クラスの実行委員や学級委員がこれまで、どれほど苦悩してきたかが良くわかりました。
しかし、このような辛い経験を乗り越え、やっと完成したクラス企画の展示、そして始まったらすぐに終わってしまうオープンデイ当日。僕にとって、今年のオープンデイは、何もかもが新しく、良い思い出になったと思います。
(高等部1年生 男子)
本格的に焦りを感じ始めたのは、三日前。クラス企画に加えて掲示女子、ダンス企画の仕事や練習があったからでした。それまでの日々はあっという間に過ぎ去っていき、ふと気が付くと三日前。どれもあいまいで未完成な状態。「もしかしたら、間に合わないかもしれない」という不安と、「自分は何をやっていたのだろう」という後悔で、気持ちが本当にいっぱいでした。
特に、ダンス企画。オープンデイ準備期間になってから、ダンス企画の参加者全員で踊る曲を練習し始めたので、毎日の練習の疲れから、なかなか集中できず、振り付けも覚えられませんでした。三日後にひかえた本番、そして後夜祭への恐怖がピークに達し、「もうあきらめたい」と思い、泣きたくなる時もありました。しかし、私と同じようにフリープロジェクト企画と係の両方に参加し、時間と戦っている人たちを見ると、「負けたくない」という気持ちが再びわきあがりました。
オープンデイが終わりを告げた今の私は、達成感に満ちています。しかし、クラスの企画へももっと積極的に関われば良かったな、ととても思いました。あわただしく、このオープンデイ準備期間を走り続けていたクラスメイトの表情には、私とはまた違った「全てやり切った」という達成感に満ち、とても輝いていました。それを見ると、「うらやましい」と純粋に思え、「絶対に来年は、私もこのような表情で最後のオープンデイを終えたい」と決意しました。
オープンデイ準備期間に入る前、「このクラスがまとまるのかな?」と思っていたけれど、最後はとてもまとまり、クラスが一つになっていたような気がします。
結果は、総合三位と賞を取ることができました。先生がおっしゃっていた通り、私も結果が全てではないと思います。しかし、まだ入学して約半年しか経っていないみんながまとまり、最後まで成し遂げたことに関して賞を頂けた、と私なりに解釈すると、大変嬉しい結果です。
ほかの学年の企画もとても感動しました。それらを参考にして、来年の企画を今年とは比べものにならないほどの素晴らしい企画にしたいと思います。
(高等部1年生 女子)
安らかに意識がフェードアウトしていく様な心地良い疲れ。今回の疲れは前年までの単なる「疲労」とは異なり、大変気持ちの良いものだった。ベッドに潜った瞬間に身体がスーッと奥底へ沈んでいく様な感覚さえ得られた。劇企画、コンサートなどで多忙を極めていた為もあって、前年度までのオープンデイはクラス企画の出来はどうであれ、正直なところ苦痛でしかたなかったが、今回は適度に楽しめ、外人の方とも話し、仕事をしっかりこなした。この三拍子が揃っていたからこそ最高の疲れが得られたのだと思う。
ここで僕はふと思った。社会に出たら、この様な心地良い疲れを得られる仕事に就きたいと。そのためには先程の三拍子を言い換えた、つまり自分の興味のある分野で、能力をあますところなく発揮し、何かの役に立つという条件が必要となる。今まで僕は、楽で給料の高そうな仕事なら良いではないかと考えていたがそうではない。心地良い疲れを感じ、一日を充実したものにできる仕事こそが大切だ。そんな素晴らしい事を気付かせてくれたオープンデイというものは、大変に価値あるものだったと思う。充実した生活を続ける、今回芽生えたそんな決意をただの夢物語にしないよう、目標を掲げ、これからの人生を過ごしていくとここに僕は決意する。
(高等部3年生 男子)
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