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今秋、成城学校陸上部は例年同様、高校生が東京都高校駅伝に、中学生が新宿区民駅伝と東京都中学駅伝の2つの駅伝大会に参加しました。いずれも荒川河川敷、荒川戸田橋競技場あるいはその近辺をスタート・中継点とする形で行われました。

新宿区民駅伝にはA~Eの5チームを出場させましたが、順位を狙うAチームについては1区・西川祐史、2区・立川小次郎、3区・神谷康平、4区・土肥隼也、5区・渡辺康平、6区・小林泰地という布陣で臨みました。

1区の西川が頑張って3位で帰ってきて、あとの5人がその順位を死守するという展開となりました。2区立川がつなぎ、3区の神谷が区間賞の快走を見せ、大抜擢の中2土肥、中1渡辺が4区、5区で順位を守り、アンカーの小林が50m以上あった差を縮め優勝争いに加わり、結果、強豪校を破っての3位入賞を果たすことができました。中長距離ブロックの中学生にとってはとても良い日となりました。

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レース風景。最高のコンディション

3位の表彰(中央白と黒のジャージ。左が小林、右が西川)

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区間賞の表彰を受ける神谷

 

全国中学生駅伝の予選会である東京都中学駅伝には、4区に3年生の佐藤栄生が入ったメンバーで臨みました。さすがにレベルが高く苦戦しましたが、終わってみると新宿区民大会時をちょうど1分上回る1時間4分8秒でのフィニッシュでした。順位は144校中43位ではありましたが、区内のライバル校に勝ち、自信を付けたようです。各自が新たな目標を見出すよい機会となったと思います。

走順で整列。 左から1区。

走順で整列。
左から1区。

 

東京都高校駅伝には、

1区(10km)須藤 祥樹(高2)

2区(3km)松本 拓将(高1)

3区(8.1075km)谷本 恵佑(高1)

4区(8.0875km)鈴木 海仁(高1)

5区(3km)青鹿 佑哉(高2)

6区(5km)中村 冠登(高1)

7区(5km)伊藤 航一(高1)

というメンバーで挑みました。

1区の須藤祥樹が10kmを34分36秒の好タイムで37位に入る快走を見せました。そのあとは順位を下げてしまいましたが、短距離から選手を借りてなんとか7人をそろえた状態の中、皆持てる力を発揮して、たすきをつなぐことができました。来シーズンに向けて、なんとかたすきをつなげたというところです。

今シーズンにはまだ3kmや10kmのロードレースが残っています。個人の記録アップが期待されます。

 

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左から1区~7区の選手と、3名の補員

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サポートに回った短距離選手たちと

 

 

 

10月29日(日)、新宿区中学校バスケットボール区民大会(新人大会)の決勝戦が、西早稲田中学校にて行われました。

中学2年生を中心とした成城中学バスケットボール部の部員たちは、強豪校相手に大接戦を制してきましたが、惜しくも決勝戦で敗れ、新宿区準優勝でした。春の都大会へは新宿区1位でないと出場できないため、部員たちの新人大会はこれで終わりです。

部員たちは春の大会に向け、もう一度、はじめから出直す気持ちで、新たに努力をしています。ここから春の大会まで、1人1人が出来ることを増やしていくことが大切です。心も体も成長させていきましょう。

秋季新宿区新人大会
○成城 92-28 新宿西戸山
○成城 62-17 落合
○成城 60-35 早稲田
●成城 29-71 海城
→新宿区準優勝

 

 

 

9月上旬から始まった新宿・渋谷・目黒の地区予選では、4試合中3試合が終盤に逆転するという勝負強さを見せて地区予選を優勝し、見事、都大会出場を果たしました。

今年の夏の選手権大会では、3年生が地区予選を優勝し、都大会出場を果たしましたが、都大会1回戦で桜美林中に1-9と負け、悔しい思いをしました。その悔しさを胸に、都大会ベスト4を目標に、この新チームはスタートしました。

 

雨が続き、都大会1回戦は10月8日(日)、2回戦は10月28日(土)に行われました。

1回戦では石神井中(練馬)を1-2で負けている最終回に2点入れサヨナラ勝ちをし、2回戦では昭和中(昭島)1-1の同点から最終回に1点を取り、2試合連続サヨナラ勝ちを収めました。

1回戦①

2回戦②

1回戦③

1回戦④

1回戦⑤

1回戦⑥

3回戦(準々決勝)は11月4日(土)に行われ、小松川一中(江戸川)に1-4で敗れました。よいプレーはたくさんありましたが、大事なところでのミスが勝敗を分けました。強いチーム相手には小さなミスが失点へとつながってしまうことを体感した試合でした。残念ながら東京都ベスト4には入れませんでしたが、今大会(予選から)全7試合中5試合が逆転勝ち・サヨナラ勝ちという勝負強さをみせてくれました。

そして、嬉しいことに準々決勝戦では中学野球部OBの中学3年生が応援に来てくれていました。後輩を思い、学校終わりにわざわざ応援に来てくれたことに、選手たちも何かを感じとってくれたと思います。3年生ありがとうございました。

あと一歩で届かなかった東京都ベスト4を目指し、頑張っていきたいと思います。

<平成29年度 大会成績>

【中学3年生】

中体連 春季大会地区予選(新宿・渋谷・目黒) 準優勝

中体連 夏季選手権大会地区予選(新宿・渋谷・目黒) 優勝

東京都夏季選手権大会 1回戦敗退 (成城中1-9桜美林中)

新宿区中学生野球大会 第3位

【中学1・2年生】

新宿区総合体育大会(中学生 野球の部) 準優勝

中体連 秋季大会地区予選(新宿・渋谷・目黒) 優勝

2回戦 3-2大鳥中・駒留中(合同チーム)

準々決勝 4-0東山中・多摩大目黒中(合同チーム)

準決勝 2-1青山学院中

決勝 5-4四谷中

中体連 東京都秋季大会 ベスト8

1回戦 3x-2石神井中(練馬)

2回戦 2x-1昭和中(昭島)

準々決勝戦 1-4小松川一中(江戸川)

毎日新聞のサイトを示しながら講演する佐藤記者

毎日新聞のサイトを示しながら講演する佐藤記者

 

11月28日、高校3年選択国語表現(担当及川)の授業で、毎日新聞・佐藤岳幸記者の講演会を開催しました。この授業は、主として慶応大学志望者を対象にした小論文の授業で、17名が履修しています。佐藤氏をお招きしたのは昨年度、一昨年度に続き3度目です。1年間の授業では、小論文への取り組みを通じて、生徒1人1人が社会問題を考え続けてきました。佐藤氏の講演会は、その総括と位置付けています。

佐藤氏は、現在、科学環境部デスクの要職を務めておられます。また、堀潤氏、下村健一氏とともに、「毎日女性会議」を立ち上げるなど、“社内起業家”としても活躍されています。

講演会は、事前に生徒たちが出した質問や関心事項をもとに、佐藤氏と生徒との対話形式で進められました。トピックは広く国内、海外の諸問題に渡り、東京オリンピックが社会へ与える影響、報道の現代的ありようと諸問題、北朝鮮情勢やトランプ大統領の外交政策、イスラム教やイスラム社会に対する偏見、安倍政権の掲げる憲法改正、日本の漁業、AIやビッグデータのインパクト、少子高齢化について、など、広範なテーマで対話が繰り広げられました。生徒の、問題に対する掘り下げ、佐藤氏の、ご自身の取材経験や、毎日新聞の他の部局から入手した情報を交えた、周到かつ真摯なご回答は興味尽きず、対話は熱気を帯びたものとなりました。気がつくと、所定の2時間を優に超過し、心地よい興奮と和やかな雰囲気のうちに閉会しました。

ご多用中にも関わらず来校してくださった佐藤記者、どうもありがとうございました。12月5日、この授業は今年度の最終回を迎えます。高校3年生は、これからセンター試験、個別試験へと向かいます。この1年で身につけた思考力、表現力を信じて、それぞれの志望の実現に邁進して欲しいと願っています。

11月12日(日)、鉄道研究部は、毎年恒例の秋の写真撮影会を催しました。

お目当ては、京葉線、総武線、武蔵野線の列車や沿線風景です。DSC_6761

JR新木場駅に朝9:00に集合し、葛西臨海公園、南船橋、海浜幕張、稲毛、幕張本郷の各駅や沿線で撮影をしました。少し風が吹いていましたが、天候に恵まれ、よい写真をたくさん撮ることができました。DSC_6762

なお、本校鉄道研究部は、鉄道写真を撮る際、ホームを走らない、電車に向かってフラッシュをたかないなどのマナー遵守に努めています。

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11月8日(水)、高校2学年では東京都市大学メディア情報学部情報システム学科教授の諏訪敬祐先生をお招きして、「携帯電話とインターネット」という題目で60分の模擬講義を小講堂において行いました。
生徒たちにとって初めて大学の本格的な講義だった上に、普段の50分授業よりも長い60分の講義形式ということで慣れない部分もあったと思いますが、講義が終わった後の質疑応答の場面では複数の生徒から質問も出るなど、多くの生徒にとって実りの多い体験となったことでしょう。

東京都高等学校体操競技新人大会 団体総合3位、個人総合優勝!!
11月5日(日)に国士舘大学にて行われた東京都高等学校体操競技新人大会に高校2年生2名、高校1年生1名の3名で参加しました。通常団体戦は4名が各種目の演技を行い、一番低い得点を除く3名の合計点がチーム得点になります。つまり3名で参加している本校は、1人のミスも許されないという状況での演技となりました。3名とも少しずつミスがありましたが、お互いに上手くカバーし合いながら概ね練習通りの演技を行うことができました。結果は団体総合3位、個人ではキャプテンが個人総合優勝に加え、跳馬、平行棒、鉄棒の3種目で優勝、1年生の生徒が個人総合5位に入賞と、100名を超える参加者の中で、近年にはない優秀な結果を残すことができました。今後の課題も見つかりましたが、日頃の練習の成果を十分に発揮できた大会となりました。
今週末には団体総合で2連覇している中学生の新人大会を控えています。先輩たちの勢いを引き継いで3連覇を狙いたいと思います。
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9月9日(土)、10日(日)に、東京都中学校学年別水泳競技大会が東京辰巳国際水泳場にて行われました。東京都全ての中学校が集まり、泳力を競う大規模な大会です。

6月に行われた東京都総合体育大会では、惜しくもリレー種目で9位と入賞を逃がし、悔しい思いしましたが、その悔しさをバネに夏の猛練習を乗り越えて来ました。

迎えた今大会、なんと個人種目では「100m平泳ぎ 4位入賞」、リレー種目では「200mフリーリレー 7位入賞」、「200mメドレーリレー 6位入賞」という素晴らしい結果を残しました。

競技後、順位が電光掲示板に発表されると、成城チームの部員たちは歓喜の声をあげていました。

今年度は新宿区大会でも初めて優勝するなど、絶好調の成城チーム。この良い流れを次の代のチームが引き継いでくれると期待しています。

フリーリレーのメンバー

フリーリレーのメンバー
メドレーリレーのメンバー

メドレーリレーのメンバー

 

初めての開催です。

初めての開催です。

 

10月28日(土)午後、本年度第4回教育講演会として「台湾映画祭」を開催しました。これは、今夏より台湾研修にご協力いただいている日本台湾教育センター様との共催で実施したものです。会場には郭所長、同センターで中国語の指導に当たっている王先生がお見えになりました。参加者は、高校生や保護者約50名でした。

 

上映作品は『GF*BF』(原題 『女朋友。男朋友』 2012年制作、ヤン・ヤーチェ監督)、解説には、著名な翻訳家で法政大学教授の金原瑞人先生がお越しくださいました。

 

「横のものを縦にする」

「横のものを縦にする」ことについて話す金原瑞人先生

 

栗原校長の挨拶ののち、上映に先立ち、金原先生が「横のものを縦にする」という言い回しで、翻訳にまつわる話をされました。翻訳とは、横書きのもの(英語や仏語の文章)を縦書き(日本語の文章)に置き換えるだけにとどまらないとして、興味深い事例を紹介されました。絵本を例に、左開きの英仏等の原書が右開き・縦書きの日本語の書籍に翻訳される際、挿絵の向きが、視線の動きや画面構成を考慮して「反転」させられることがあるといいます。『星の王子様』などの具体的なテクストを例に、分かりやすく図示してご説明されました。日本の作品が海外の言葉に翻訳される場合には、逆の現象が起こるそうです。世界を席巻する日本の漫画も例外ではなく、左開き・横書きの体裁に合わせて改変されるのが通例だったのを、『ドラゴンボール』の作者鳥山明さんが日本と同じ右開きのままを主張したのを機に、そのように変わったという面白いエピソードもありました。縦書きは、中国に発する東アジア圏特有の書式だったが、現在残っているのは、日本と台湾だけということでした。

 

『GF*BF』は、男女3人の高校生の友情と愛情の変転と結末とが、約30年の時間の流れの中から、いくつかの特徴的な時期を取り出し、具体的な事件や出来事を積み重ねることで描かれています。バックボーンにあるのは1980・90年代の民主化を求める学生運動であり、日本に置き換えると1970年前後の空気感や、若者の生態・心情に通じるのではないかと思われました。作中、暗示的・象徴的な表現も多く、テーマ・描写ともに決して簡単な作品ではありませんでしたが、見終わったあとに切なさの残る映画でした。

 

台日関係を描いた映画についてのお話しも

台日関係を描いた映画についてのお話しも

 

映画ののち、再び金原先生がお話しをされました。日清戦争から第二次対戦までの日本と台湾との関係史を概観しつつ、3本の映画を紹介いただきました。日本統治下の台湾で生まれた日本人についてのドキュメンタリー映画『湾生回家』、原住民による抗日暴動を描く大作『セデック・バレ』、台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林の史実に基づく『KANO』。いずれも問題作、感動の力作であり、歴史の物差しとともに、この日の上映作『GF*BF』を立体的に浮かび上がらせたということができます。

 

閉会後、生徒や保護者の方が、映画や台湾に関する話をするべく、金原先生、郭先生、王先生のもとに詰めかけていました。心配された雨も本降りとはならず、無事「台湾映画祭」を終了することができました。あらためて、講師としてお越しくださった金原先生、この度の企画の実現に惜しみなくご協力くださった郭先生ならびに日本台湾教育センター様に、心より感謝申し上げます。

なかなか挑発的なタイトルでした

高校生の表現を借りた、なかなか挑発的なタイトルでした


10月1日(日)、明治大学和泉校舎で開催された、国際啄木学会東京支部会で、国語科の及川教諭が「『愛すべきクズ人間』〜男子高校生の啄木受容の一断面〜」と題して発表を行いました。これは、昨年度高校2年生を対象に実施した、石川啄木の授業に関するものです。国際啄木学会は、啄木研究の泰斗故岩城之徳 日大名誉教授らを中心に1989年に設立された、「日本と外国における石川啄木の研究・普及を目的とする学会」です。

授業は、いわゆるアクティブ・ラーニング形式で行われました。3人1組でポスターを用いてのプレゼンテーションののち、特に出色のできだった班の代表6名を集め、総括の座談会を実施しました。その様子は、本年3月15日「成城スクールライフ」の記事として掲載しております。

http://www.seijogakko.ed.jp/blog/life/20170315.html

授業の2本の柱です

授業の2本の柱

 

及川教諭の発表に対し、来場者より多くの発言、質問が出されました。国語教育の議論を主とした場ではありませんが、文学研究を専門とされる方にも、本校の生徒の啄木短歌への取り組みや関心は、興味を持っていただけたようです。石川啄木について、新たな角度から議論のきっかけをご提供できたことは幸いでした。

発表の機会を与えてくださった東京支部長河野有時先生(東京都立産業技術高等専門学校教授)、学会会長池田功先生(明治大学教授)、山田武秋氏(桜出版代表)はじめ、ご来場くださったみなさまに、心より感謝いたします。

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