今年の干支は卯ですが、正式には辛卯(かのとのう、しんぼう)と言います。
干支は、十干(じっかん)と十二支を組み合わせて言い表します。
古い時代の中国の人たちは、この世の中のものは5つの物質が組み合わさってできていると考えました。
木と火、土、金、水で、この5つの物質を合わせて五行(ごぎょう)と呼びました。
そして、五行をそれぞれ陰と陽の部分に分けて、陽の部分を「え」、陰の部分を「と」と呼びました。
木の陽の部分を「きのえ」と呼び、「甲」の漢字を当てました。木の陰の部分を「きのと」と呼び、「乙」の漢字を当てています。以下、「ひのえ」「ひのと」「つちのえ」……と続き、それぞれに漢字を当てました。
五行をそれぞれ陰と陽とに分けましたので、合わせると10となり、これを「十干」と呼びました。
十干と十二支の組み合わせですから、干支は全部で60通りの組み合わせになります。今年生まれた子どもは、60年後に再び自分の生まれた干支である辛卯の年を迎えます。そこで、60歳の誕生日の祝いを「還暦の祝い」と呼んでいるわけですね。
歴史上の出来事も、それが起きた年の干支を使って呼ぶことがあります。
「壬申の乱」、「戊辰戦争」、「辛亥革命」など、中学生も知っていると思います。
甲子園球場も、1924(大正13)年の甲子の年にできたところから名づけられました。名前の裏側の知識を知っていると、覚えることも楽しくなってきます。
さて、年が明け、受験シーズンを迎えています。
先週の土曜日と日曜日に、大学入試センター試験が実施されました。昨日と今日の新聞に問題と解答が掲載されていますので、特に高校生は解いてみてください。
高校1・2年生の段階でも解ける問題がたくさんあることに気がつくと思います。大学入試といっても特別な問題が出題されるわけではありません。授業と入試とは深く結びついています。毎日の授業を大切にして、実力アップを図ってください。
翠陵でも、先週の帰国生入試に続いて、今週高校の推薦入試が行われます。
皆さんも、自分の中学入試、高校入試のことをよく覚えていると思います。
大変だった反面、充実感もあったと思います。中学に入学したらこんなことをやってみたい、高校に入学したらこんな学校生活をしたいと期待もしていたと思います。
さて、今の自分を振り返ってみて、どうでしょう。
受験当時思い描いていた学校生活が送れているでしょうか?
「人の振り見て、我が振り直せ」と言う言葉があります。
受験シーズンを迎え、もう一度自分の生活を振り返ってみてください。
希望に満ちた、充実した学校生活になるよう期待しています。