rikkyo school in england

先生方と一緒に

卒業以来2回目、約15年ぶりの訪問です。
今回は短期留学に伴い、子供と私の両親で来ました。
2人の子供達には自分の原風景を見せてあげることができて本当に嬉しく思います。
ところどころ新しくなっている場所もありましたが、空気やにおいは昔のままでした。
また訪問できる日を楽しみにしています。
先生方、優しく迎えて頂き、ありがとうございました。

rikkyo school in englandホームステイはとても充実したものでした。ミレーの子が立教にきたときは必要以上に周りと自分を比べてしまって積極的になれなかったけれど、今回は自分なりに頑張って交流できたと思います。
ミレースクールに行って驚いたのは授業の雰囲気が立教と全く違ったことです。先生が質問するとすぐに誰か答えて、無駄な時間がありませんでした。立教では先生の質問に、分かっていても誰も答えないことが当たり前なので驚きました。けれどきっとこれが普通なのだと思います。分かる時には答えるという当たり前のことをしっかりやっていこうと思います。

また外国人とコミュニケーションをとるとき、沈黙はなくさないといけないと思いました。立教では友だちと一緒にいるとき、沈黙があってもなにも思いませんが、ホームステイ期間中、ソフィーは私が話していないとすぐに〝大丈夫?〟と聞いてくれました。私もできるだけ沈黙はなくそうと努力しました。これからも外国人と話すときはちょっとしたことでも話して沈黙に気をつけようと思います。

ホームステイをしてみて英国の生活はのんびりだと感じました。学校や仕事が終わる時間も早いし、家に帰ってからはもう家族の時間でゆっくり過ごしていました。比べてみると立教生はよく勉強していると思います。そこは自信をもちたいです。
私はホームステイをしたのは2回目です。前回に比べて自分の気持ちをホストファミリーにしっかり伝えられました。ホストファミリーも親切にして下さってとても楽しく過ごせました。貴重な経験ができて良かったです。ミレースクールのみなさん、ホストファミリー、本当にありがとうございました!

(2012年度 中学部3年生 女子)

父が倒れた。
三学期の末に、初めて掛かってきた母からの電話はそんな内容で、妙に冷静な母の言葉がいつまでも耳に残った。
その時にはもう退院しているから、大丈夫だからと言いきかされた。両親なりの優しさだったのだと思う。だから、私は安心して三学期を終えた。
帰ってきた家にはビンラディンがいた。父はヒゲを長く伸ばしてにこにこ笑っていて何事かと思ったが、どうやら少し休みをとって休養しているからヒゲをそっていなかったらしい。初めて見た姿だったので大笑いした。

私の想像に反して父は闘っていた。いつも寮にいる娘が言ってもアレだけれども。父は肉類や濃い味付けのものが大好きで、でも健康のために毎日サラダや薄い味のものばかり。毎日歩いてもいた。後半は町内を歩いたりして一万歩。家で歩いたり、目のトレーニングをしたりして努力しているのも見た。不安とも闘っていたと思う。今も、闘っているだろう。健康や、仕事や、私達のことで。
私はこの春、失う怖さを知って、有る幸せを知った。一学期、失った後の言いようもない悲しみも、知った。不安な春だった。でも幸せな春だった、と思う。それは父も、母も弟も同じだったと信じている。
私はここへ来る時全てを失った気がした。家族と共にいられない。友人も土地も全てリセットで、取り戻すのは難しいと知っていた。だけど違うのだ。失ったりはしないのだ。病も距離も死でさえも私達から一つも奪うことなんてできない。いつだって手放しにしているのは私達自身で、だからこそいつまでも持っていられるのだ、と思う。
諦めないでいようと決めている。諦めないで欲しいと願っている。

私達が大好きだったという記憶も、手放したくない場所も、どんなに離れた友達も、私達は持っていられるのだ。そう信じていられるのだ。
小娘が、と思うかもしれないけれど、特異な体験をできた幸運な小娘の学んだ少ない一つだ。信じてほしい。それでも春は来た。また新しい一歩をふみだせる。私達は進める。
どこからだって。

(高等部2年生 女子)

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立教で二度目の球技大会の練習は、昨年よりも良い天気で始まりました。私は昨年と同じ種目のドッヂボールを選びました。私にとって最後の球技大会でもあったのですが、あえて前回と同じ種目を選んだのには理由がありました。これまで授業などでドッヂボールをしていた時など、いつも私はボールから逃げている人でした。でも、逃げているだけではチームの役には全くといっていいほど立ちません。なので、私はボールをキャッチすることと、投げることに力を入れたいと思いました。同級生の女子や後輩男子とキャッチボールを毎日続けました。初めの頃は、全く取ることができなかったボールも練習を重ねるごとに段々と取れるようになりました。天気にも恵まれ、チームメイトも練習に熱心な人達ばかりだったので、目に見えるくらいにチームの実力は上がっていきました。日々の練習のかいもあってか、球技大会当日は4対0で無事エメラルドが勝つことができました。

今回、逃げること専門だった私が他のことにも挑戦しようと思ったのは、自分自身の勉強方法と少しでも照らし合わせてみたかったからです。どんな教科においても私は、いつも不得意なところはなるべく避けて勉強しようとしてしまいます。ですが、今になって中学校一年生や二年生の時に避けてきたものが分からなくて、困ることが最近ありました。それなのでこれからは、苦手なものほど力を入れて取り組みたいと思ったのです。

立教での最後の球技大会で、本当にやらなくてはならないことと向き合えて良かったと思います。

(中学部3年生 女子)

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【お知らせ】学校説明会情報更新:

6月21日(金) パリ日本人学校、7月 9日(火) デュッセルドルフ日本人学校、7月17日(水)プラハ日本人学校、9月13日(金)アムステルダム日本人学校での学校説明会に参加します。この他の日本人学校説明会参加予定につきましては本校ホームページ「学校説明会情報」のページで随時更新しております。各日本人学校の保護者以外で参加をご希望の方は各日本人学校にお問合せください。

日本では、この夏から秋にかけて海外子女教育振興財団の学校説明会(東京・名古屋・大阪)に参加、また本校の単独学校説明会を東京と大阪で開催致します。

詳細につきましては本校ホームページの「学校説明会情報」のページをご覧下さい。

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5月25日、午前の授業が終わるとハーフタームが始まりました。イギリスの学校には、学期の真中にハーフタームという約1週間のお休みがあります。立教英国学院でも、今年は5月25日から6月2日までお休みです。

ハーフターム中に帰宅する生徒も多くいますが、今年は約100人の生徒が学校の周辺の町でホームステイをしています。1家族に2~4人でステイするので、生徒たちは誰とステイするのか、どんな家族が待っているのか、どきどきわくわくしていました。ホームステイは英語を使ったり、イギリスの文化に触れたりするいい機会。きっとたくさんの発見が待っていることでしょう。

そして迎えた25日。最近は曇りがちで肌寒い日々が続いていましたが、この日は晴天!これからの楽しい日々を暗示するかのようです。寮の前は生徒を迎えに来た車でいっぱいでした。爽やかな気候の下、生徒たちは学校を出発します。
「元気でね!」
「楽しんでこいよ!」
「絶対にロンドンで会おうね!」
順番に出発する生徒に声をかけながら、みんなでひとりひとりを見送りました。

帰宅する人、ホームステイする人、行き先はさまざまですが、みんながこのハーフタームをしっかり楽しみ、リフレッシュして立教に帰ってきてくれることを祈っています。

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新学年が始まり、沢山の新入生が入学し、最初の大イベント「球技大会」が終わると、息つく暇もなく次の行事「Japanese Evening」の準備が始まりました。ただでさえ忙しい立教生ですが、今年は生徒会と地域交流委員を中心にかなり計画的に準備が進んでいたようです。

球技大会前後から「新しい企画はありませんか?」と生徒会役員から全校生徒に呼びかけが始まりました。今年の生徒会長は「短期交換留学」経験者だけあって、現地校との交流にも意欲的です。英語堪能な地域交流委員長も委員のメンバーをよく集めて周到に準備をすすめました。その甲斐あって、当日は沢山の方々が本校を訪れてくれました。短期交換留学の相手校ミレースクールの生徒たちはもちろん、地元の小学校など数校から大勢の生徒たちが集まりました。地元のお年を召した方々や家族連れも目立ちました。ステイ先のホストファミリーやECの授業で訪れたシニアコミュニティーの方々など顔なじみの人たちも沢山いらっしゃっていたようです。

数年前に比べて生徒の数もずっと増え、経験を重ねた分ホスト役としての余裕も出てきたこともあり、今年は例年とは少し形式を変えました。
皆さんが集まるとまず大ホールのスクリーンを使ったプレゼンテーションを行い「日本」を紹介。「駄菓子」「札幌雪祭り」「日欧花火比較」「温泉」など話題も多岐にわたり、中には日本が誇る最新の「トイレ」の話や日本独自の「バレンタインデー」についてなどオリジナリティに富む発表もありました。

これが終了すると、お客さん達を各会場にご案内。メイン会場では恒例の「コマ」「あやとり」「箸」「書道」「折り紙」「剣玉」など実際に「体験」してもらいながら日本古来の遊びや伝統を紹介しました。これに加えて去年から始まった「福笑い」など新しい企画でも皆さんに楽しんでもらえたようです。別会場では「剣道」のデモンストレーションや「日本語」教室、そしてイギリスに3カ所にしかないと言われる本格的な茶室での茶道体験コーナーも盛況でした。

8年前に始まったこのJapanese Evening。「日本文化の紹介」という本来の目的はそのままに、いつの間にか生徒たちの間でも自然にうけいれられるようになり、今では「イギリス人との交流の機会」という感覚でより意欲的に取り組む生徒たちが増えてきました。不思議なもので、そういう生徒たちの気持ちが伝わるのか、イギリス人の方々もより積極的に参加して下さるようになり、会場をあちこちと回りながら存分に「日本の夕べ」を満喫して下さっていたようです。

終了間際になっても剣玉をやり続ける小学生、折り紙の説明に真剣に聞き入るシニアの方たち… 今年のJapanese Eveningも大成功でした。

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ギター部の部長が学期始めに顧問の先生のところに来て今学期のギター部コンサートの日程を相談した結果、
「日曜日の空きがない!」
という事実が判明。英語検定試験、TOEIC受験、漢字コンクール、スポーツクラブ対外試合等、週末には既に何かしらの行事が入っていました。
苦肉の策で、ロンドン社会人チームとのサッカー親善試合の直後に何とかねじ込んで実現したギター部コンサート、いつも通りの盛り上がりを見せて無事終了しましたが、予想通りとっても忙しい一日となりました。
そんな立教英国学院の「とある日曜日」をご紹介。毎週必ず大きな行事がある立教生活の充実ぶりを垣間みる事が出来るかもしれません。

*   *   *   *

日曜日なのでいつもより1時間遅い8時起床。でもこの日は中学生を中心にすごい勢いで身支度を整えて食堂ホールにやってくる生徒たちが大勢いました。色とりどりのドーナッツや美味しそうなマフィン、茹でたての卵や豊富なフルーツが並ぶテーブルはいつもと違う朝食、学期に1度のコンチネンタルブレックファストでした。いつもの指定席で学年を超えた会話ができるのもいいけれど、学期に一度こうして同学の仲間とスペシャルな朝食をゆったりと食べる事ができるのもまた楽しみです。

くつろぎのひとときが終わるとその後は日曜礼拝。学校の礼拝に参加するクラスと隔週で地元教会の日曜礼拝に参列するクラスに分かれます。この日は高校1年2組がラジウィックの教会に、そして中学校3年生がクランレイの教会に出掛けました。クランレイの教会では「いろんな言語でお祈りをしましょう!」という説教があって、式次第の「主の祈り」のところにはフランス語、ドイツ語と並んで日本語も印刷されていました。地元の人たちの思い遣りがひしひしと伝わってくる礼拝でした。

礼拝後には全校清掃。1週間に一度、美化委員の生徒たちが中心になってキャンパスのあちこちを分担して清掃します。そう言えば、先学期交換留学で本校に1週間滞在したイギリス人の生徒たちがこれを見て驚いていました。
「生徒が学校の掃除をするんだ!!」
掃除は掃除人の仕事と割り切ったイギリスの教育との違いがこんなところにも発見できました。

昼食前に見慣れぬ日本人の集団が学校に到着。本校の卒業生達が中心となって定期的にロンドンでサッカーの練習をしている社会人チームの皆さんでした。毎年この時期になると高校3年生の部活動引退に合わせて親善試合をしにロンドンから来てくれます。今年も気持ちのいい快晴、青く広がる芝の上で思い切りサッカーを満喫できました。3対1で現役生徒チームの勝利に終わりましたが、試合中の真剣な顔とは全然違う温かい笑顔で高校3年生に励ましのエールを送りながら帰って行った先輩達にはいつもながら頭の下がる思いでした。

2時間近くのサッカー観戦が終わるとギャラリーの生徒たちはホールに移動。20分後にはギター部のコンサートが始まりました。先学期先輩達との合同コンサートでデビューした高校2年生にとっては初めての単独コンサート。男女それぞれの本バンドと、メンバーを少しずつ組み替えて作ったエクストラバンドによる6バンドの演奏が約1時間にわたって行われました。晴天のサッカーピッチでは広いキャンパスに吸い込まれてしまっていた声援が、このホールの中では心地良い熱気に変わってコンサートを盛り上げてくれました。

6時夕食。そしてその後は生徒会主催の「OPEN DAY フリープロジェクト紹介」。
「OPEN DAYは、日本の学校で言うと『文化祭』にあたるものです。1学期から準備を始めます。生徒全員が参加する『クラス企画』とは別に、有志で作る『フリープロジェクト』というのがあります。これから毎週定期的に集まって準備を始めることになります。今日は皆さんに昨年までの企画をご紹介しますが、皆さんのアイデアを持ち寄って新しい企画を作るのも大歓迎です!」
生徒会長の説明の後、各企画の紹介が始まりました。ダブルダッチ企画やエンターテイメント企画の実演を交えた紹介、ユーモアたっぷりの寸劇仕立ての紹介等、工夫を凝らした企画紹介が続き、新入生達の顔は早くも「やる気」で満ちているようでした。

Japanese Evening、ショッピング、ブルーベル見学、アウティング、各スポーツ部の引退試合やギターコンサートと休みなくイベントが続いた1週間でしたが、この後も漢字書き取りコンクールや英検、ウィンブルドンテニス観戦やスクールコンサートなど行事は目白押し。
「忙しいからこそ出来る」、「みんなでやるから出来る」という立教の精神は、こういう日々の生活の中でこそ自然に育まれていくものなのだと実感した1日でした。

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ケンブリッジ、ロンドン、ポーツマス、クランレーにカンタベリー、ブルーウォーター、オックスフォード。
立教生活の中で耳にする街の名前は様々ですが、その中のひとつがギルフォード。
ギルフォードには大きな病院があって、特に緊急のときには救急外来にも行く。
年に3回あるホームステイで滞在するホストファミリーもここに多い。
そして、毎学期1回程度のペースで外出する街。
立教生にポピュラーなギルフォード。

「ギルフォード・ショッピングを企画します!期日は5月12日。」

学校生活が始まって1ヵ月が経った頃、今年も生徒会が計画を立てました。
ギルフォード・ショッピングは生徒会企画の外出プランです。

日曜日、礼拝と掃除が終わると出発。
ギルフォードでお昼を食べて、買い物や街歩き、お茶とおしゃべりなどを楽しみます。

「お昼はどこにする?」
「マクドナルドがいいなあっ」
…毎日メインと野菜と果物の食事を摂っていると、時々ジャンキーなものが食べたくなる立教生。
ふだんしっかり食事をしているからね。
たまに食べる、マクドナルドのポテトやバーガーはうまいうまい。

「FRIARYの中華を食べようよ!」
そうそう、フライアリー・ショッピング・センターの中華のテイクアウトはおすすめだよ。

「Millie’sのクッキー屋さんに行こうね」
立教生ならば誰もが知る、定番のミレーズのクッキー。
ここのクッキーはおいしくて、女子よりも男子に大人気。
大きな紙袋一杯に購入する、スイーツ好きの男子は今年も。

「あれっ?先生と買い物?」
「制服用の革靴が壊れちゃったから、この機会にプラスで買うんだ。」
ショッピングとは別に、制服用に革靴やセーターがいるときはついでに買ってしまうこともあります。
必需品だから、先生と一緒に行って、別会計なり。

「ギルフォードにクリスピー・クリーム・ドーナツがあるんだって。」
「日本の無印良品ができたらしいよ。」
「Accessorizeが見たい。」

ギルフォードは石造りの昔の風雅な建物を残しながら様々なショッピングが楽しめる街。
たたずまいが本当にうつくしい。
けれども立教生が何よりも楽しいのは、そんな雰囲気の街で他愛もないおしゃべりをしながら友達と時間を過ごすこと。
ふっと切り取られたこの時間が、彼らにとって本当に愛おしい瞬間になります。

「あれっ、君は行かなかったの?」
「ゆっくりしたよ〜みんながいなくなった静かな学校もおもしろかった。」
そうそう、しんとした学校で、本を読んだりテニスをしたり。
あえてショッピングを選択しなかった生徒たちも、いつもと違う時間を自分で、また友達と楽しみました。

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5月17日(金)、高校3年生を除く全校でロンドンにアウティングに出掛けました。

高校1年生37名のうち、本校中学部から進級した生徒は14名。半数以上の生徒たちにとって今回のアウティングが正に「ロンドン初体験」。予定通り正午に大英博物館の前にコーチが到着するとまずは班に分かれて昼食。いきなり自分達だけで「イギリス社会」に突入!ということになりましたが、そこは古くからいる生徒がテキパキと率先してお店探し。それぞれの班で昼食時間をたっぷりと満喫して再び大英博物館の入口、アテネのパルテノン神殿のような円柱が何本もそびえる広場に集合しました。

丸1日あっても見切れないほどの展示物が並ぶ大英博物館はイギリスが世界に誇るミュージアム。あらゆる時代のあらゆる場所から集められた宝の数々を約2時間半で見学するという強行軍でしたが、そこは社会科の先生方が工夫をしてうまくアレンジ、4つのテーマに絞ってワークシートを作ってくれました。

まずは今まさに授業で習っている「ギリシャ」の世界。教科書で学び、先生のお話で膨らませた歴史を、今度は「実物」を見て確認するという贅沢な「学び」が実現しました。先生が持つA4サイズの説明パネルにはポイントを押さえた質問やタイトルが何枚も綴じられていて、説明に合わせて次から次へとページが繰られていきます。先生の話を真剣に聞いていると、観光客がたくさん行き交うミュージアムの中が、いつの間にか大きな教室のように思えてくるから不思議… アテネのパルテノン神殿の謎を探り、大きなガラスケースに収められた「本物の」ロゼッタストーンを間近に見た後はそのレプリカを実際に手で触れてシャンポリオンの「大発見」を確認しました。

2つのグループにわけて40分ほどのセッションをそれぞれ2回ずつ。質問を投げかけて考えさせ、大きな空間に並べられている展示品の中にその答えを探させるーー先生方の期待通りに生徒たちは一生懸命に答を探しながら展示品の英文を読みつつ、ワークシートを埋めていきました。この他にもセッションの合間には、それぞれの班で「死者の書」や「ミイラ」を探し、古代エジプトの神秘にどっぷりと浸かりました。

あっという間の2時間半、何百年も歴史を遡って追体験をした後に再び大きな円柱がそびえる入口広場に集合すると、現代のロンドンの空気に夢から覚めた不思議な現実感を味わうことができました。

みんなで記念撮影をした後は、先生方の企画したオプショナルツアーに班ごとに参加。首相官邸やホースガーズを見ながらウェストミンスター寺院に向かいここで晩祷に参加する班、ナショナルギャラリーで名画の数々を1時間で見学する班に分かれてまた別のロンドンを満喫しました。

最後は再び班ごとに夕食。中華街や、日本食レストラン、ファストフードやピザ屋さんでお腹いっぱいに食べた後、全員がコーチに乗り込んで出発すると、まるで今日のアウティングの為にこれまで必死でこらえてくれていたかのように雨がしとしととロンドンの町に降り始めました。

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