如月十三日に、EC外出がありました。EC外出とは、立教から外に出て、現地の英国の人と実際に話すという企画です。昨年は、ホーシャムという町に行きグループごとに分かれ、通行人や店の人に話を聞くというものでした。今年は「エルムブリッジ村」という高齢者の方々の為に作られた村に行きました。立教生は二人一組でペアを作り、「エルムブリッジ村」の人たちと話をしました。四人の方々と話をする事ができました。一人目の方は、六十代の女性でした。すごく緊張していた僕ともう一人の立教生にとても明るく話し掛けてくださったので、少し気楽に話す事ができました。
次に話をしたのは、二人の女性でした。そのため、一対一で話す形になりました。一回目の時は、二人で交互に話をしていたので言葉が詰まるということはなかったのですが、一人だと途中から何を話したらいいのか分らなくなってしまい、幾度も話が途切れてしまいました。
三人目は女性で七十代後半の方でした。この方は、亡くなった旦那さんが何回も日本に行ったことがあったらしく、日本の事について色々知っていらっしゃいました。好きな日本料理や関東大震災についてなど沢山話をしました。
四人目は七十代の男性の方でした。僕達二人の趣味について聞いてくれ、自分の趣味が絵を描く事だと言い、絵について色々話してくれました。
四人の高齢者の方々と話をしていて思った事がありました。一つは、どの方も人と話をする時に、「じっ」と目を見つめながら話を聞いてくれて、僕の下手な英語を頑張って聞きとろうとしてくれているのが分かり、とても嬉しかったことです。二つ目は、僕達が相手の言っている事を聞き取れなかったり、理解する事ができなかった時に、嫌な顔一つせず、ゆっくりもう一回言ってくれたり説明をしてくれたことです。
このEC外出を通して感じたことは、話をすることの難しさと僕の英語の未熟さでした。今回お世話になった方々は、すごく僕達に話し掛けたり質問をしてくれたりしましたが、これが他の所の人だったりしたら、多分長い沈黙になったと思いました。また、さっきも書いたように「エルムブリッジ村」の方々は僕達が理解できるように話をしてくれたので、僕の英語はまだまだ役に立たないという事に改めて気付かされました。これからは、今回学んだ事を活かして、英語をもっと勉強し対等に話せるようになりたいと思いました。
(高等部2年生 男子)

4時間目の授業が終わり昼食の鐘が鳴り始めるとホールの入口で歓声があがった。
「すごい!H先輩本当に合格しちゃったよ!」
「どこ、どこ!」
「ほら、上の列の一番左!」
「東京外語大!」
あっという間に人だかりが出来た。毎年この時期になるとダイニング入口のホールに、日本で受験をしていた高校3年生たちの努力の成果が貼り出される。立教大学を始め、早稲田、上智、青山学院… etc. 先学期までここで一緒に生活していた先輩達の名前が「祝合格」の文字の下に合格大学名とともに記され次々と掲示されていくのは毎年後輩たちの良い刺激になっている。
その先輩たちが卒業式のために次々と帰ってきた。今年は14名の高校3年生が式に参列する。久しぶりに出会えた赤ネクタイの先輩たちと楽しそうに話をする生徒たち。でも実は、先輩達のいなかったこの3学期に、彼らはもう既に新学年のそれぞれの目標に向けて歩み始めていた…
丁度この日はEC(英会話)の授業で最も頑張った学年の生徒達にSpecial Dinnerが用意される日でもあった。白いテーブルクロスがかけられた特別テーブルには他のテーブルとは違う飲み物やデザートが並び、そこで6人のイギリス人の先生と一緒に特別な昼食をとる。今学期この栄光にあずかったのが高校2年生。高3の先輩たちがいなかった間にしっかりと最高学年の貫禄をつけてきた。毎晩12時までの自習、先生方の代わりを勤めるテーブルマスター、礼拝のアコライト、そしてECの授業ではElmbridge Villageを訪れ老人達と積極的に懇談もした。それらの努力が形に現れた栄光だった。
「ずっと楽しみにしていたスペシャルディナー、やっととれました!」
「来学期も絶対私たち!」
目標を持って取り組んでいることに少しずつ自信が持てるようになってきた彼ら。今週末の卒業式で先輩たちを見送り、後輩達が帰宅したあとは1週間の特別補習を受け、高校3年生になる春を迎える。4月に帰寮して赤ネクタイをもらうといよいよ本格的な受験勉強の始まりだ。
ホール入口のあの掲示板に「祝合格」と書かれた彼らの名前が載る日もそう遠い日のことではない。

 

道行くイギリス人に英語でインタビューをする中学校1年生の英語校外学習。今学期は大きな町でのインタビューに挑戦。それぞれの町で行ったインタビューの集計結果をまとめ、レポートにしました。今学期2つ目の町は世界で初めて公共の電気街灯が灯ったというGodalmingです。
*   *   *
今回も前回と同じように私たちが目標としていた20人以上の人々に質問することが出来ました。
寒かったため質問に答えてくれなかった人が多数いました。
次回からはもっと寒い場合を想定して質問する場所を検討します。
町の人々が立ち止まってくれるような場所を探し出し、もっとたくさんの人々に質問してみたいと思います。
【今回の集計結果】
答えてくれた人  8人
答えてくれなかった人 15人     合計23人
Q.1 How often dou you come to godalming?
Answer:
・住んでいるからほぼ毎日来る
・一年に1回 2人
・週に4回 3人
・週に1回 3人
Q.2 What is the main reason to come to Godalming?
Answer:
・店を観に来た 2人
・ギルフォードも近いけどgodalmingの方が近くて来やすいから1人
・ショッピング 3人
・住んでいるから2人
Q.3 Where is your favourite place in Godalming?
Answer:
・チャリティーショップ2人
・Godalming全部 2人
・コーヒーショップ3人
・エクササイズ1人

3月3日は五節句の一つ、上巳の日、現代では「桃の節句」として知られる日です。
五節句は江戸時代に確立した年中行事で、雛人形を飾る風習は、徳川幕府の2代将軍秀忠の娘和子が後水尾天皇に嫁ぐ際、嫁入り道具として持参したものが由来といわれています。雛祭りはやがて定着し、大名家は藩主の娘のため、贅をこらした雛壇を持ちました。特に尾張徳川家では代々のすばらしい雛壇が現在も徳川園(在名古屋)に見られます。武家の間だけでなく、民衆の間でも、裕福な家庭では雛人形を飾って祝うようになり、江戸時代末期には「豆雛」を贅沢だとし、禁止する法令も発されたほどです。
古来、日本は”祓(はらえ)”という風習を持ってきました。物に悪いモノをうつし、川に流したり焼いたりすることでケガレを取り除く考え方です。やがて人形を自分の身代わりにし、悪いモノを遠ざける形へと変わり、流し雛の風習になりました。これも雛祭りの源の一つと考えられています。ケガレを遠ざける考え方は、葬儀のあとに塩で祓ったり、神社の入り口では清水で手や口を濯ぐ、といった形で現代にも少しずつ残っています。
立教でも雛祭りはありますが、お雛様はちょっと違った役割を持っています。
立教で雛人形を飾り付けるのは小学生や中学1年生といった低学年の仕事。場所はチャペルです。
チャペルはキリスト教の礼拝が行われる大切な場所。そこにお雛様?ちょっとそぐわないような気がします。しかもこのお雛様、3月3日を過ぎても立教ではしばらく飾りつけられています。これにはワケがあるのです。
立教の卒業式は暦にもよりますが、通例3月10日前後の土曜日。小6・中3・高3がこの日に卒業します。特に高3は年明けから受験と入学準備で忙しく、はるか英国まで卒業式に戻るのは難しい。出席する高3生は毎年半分に満たないほどです。そんな卒業生の代わりにチャペルに立つのがお雛様。立教ではお雛様は出席できない卒業生の”代わり”を果たしています。
(詳しいエピソードは、こちらこちらへ)
今年、雛人形を飾りつけたのは小6生たちと、いち早く戻った高3生の4人。長い年月が経って、撥がなくなったり、冠が落ちてきていますが、それでも大切な立教のお雛様です。
「顔や手に触っちゃだめだよ」-人形を丁寧に扱いながら冠をつけ、刀を差しなおし、衣をととのえて飾りました。
「お内裏様とお雛様は右左、どっち?」 「じゃあ、今年は関西式にしようか。お内裏様が右だよ。」
今年も立教雛は、生徒たちを見守っています。

 

小学校六年生の国語の授業で、星野道夫さんの「森へ」を読みました。自分たちが行ったこともないアラスカの自然、森の様子が、まるで自分たちが足を踏み入れているかのように読み取れ、思わず感動した生徒たち。カメラマンである筆者の撮影した写真も無論イメージの手助けにはなっていましたが、擬音語、比喩表現、問いかけ、感嘆文といった、文章上の工夫が多くなされていることに気がつきました。そこで、自分たちもこうした表現をできるだけ取り入れて、第三者が読んでも情景がイメージでき、自分たちの感動が伝わるような文章を書いてみよう、とチャレンジしてみました。
*   *   *   *
日曜の朝、カーテンを開けました。すると、一面真っ白でした。私は、どこまでが地面で、どこからが空なのか、わかりませんでした。まるで白しかない世界に入り込んだようでした。
食事に行くために外に出ると、なんと、雪は三十センチぐらい積もっていました。でも、ドミトリーからニューホールまではきれいに除雪され、道が出来ていました。私は、そんなに雪が積もったのを見るのは初めてだったので、とても嬉しかったです。
食事が終わり、ドミトリーに帰る途中、誰も踏んでいない雪があり、私はその上を踏んでみました。すると、ズズズッ、と沈みました。私は楽しくて何回も沈んでみました。ズズズー、ズズズズー。気がつくと、ローファーの中に雪が入ってしまい、私はあわててその雪を取り出しました。
礼拝の前、再び外に出てみると、雪合戦が始まっていました。私もやるぞ!
(小学部6年生 女子)

 

立教英国学院を卒業して1年が経ちました。
教室や寮がとても懐かしく、着いてすぐに後輩たちがあたたかく迎えてくれてすごく嬉しかったです。
改めて、もう一度立教英国学院で学生生活を送りたいと思いました。
近々スコットランドに留学するので、その時はまた訪れたいです。
ありがとうございました。
(芦田さん)
知っている先生や後輩がいる間に立教英国学院を訪問出来てよかったです。今日の主役は卒業生なのでひっそりと訪問する予定だったのですが、あたたかく迎えていただき、すごく嬉しかったです。
雰囲気も変わらず、高校時代に戻った様で、楽しいひとときを過ごすことができました。
ありがとうございました。
(黒飛さん)

 

道行くイギリス人に英語でインタビューをする中学校1年生の英語校外学習。今学期は大きな町でのインタビューに挑戦。それぞれの町で行ったインタビューの集計結果をまとめ、レポートにしました。今学期2つ目の町は世界で初めて公共の電気街灯が灯ったというGodalmingです。
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今日はとても寒く、町にいる人に聞くと、「寒いから1問だけにして!!」、や「どのぐらいかかる?」と聞かれたほど寒かったです。でも今回は、やさしく答えてくれた人もいました。寒い中一緒に写真を撮ってもらったりしてこの町の人々もとてもFriendly!な人たちだなと思いました。
ある人は、「どこから来たの?」、「RudgwickにあるRikkyo School からきました。」「ああ、日本人学校ね~。毎年OPEN DAYに行ってますよ。」(一番上の写真)この町でも立教英国学院を知っている人がいるんだなと改めて感動しました。
二枚目の写真の人も僕たちの学校を知っていました。「私の友達は立教関係者です。」この答を聞いて、果たして誰なのか、とても気になります。ですが、今回は答えてくれなかった人があまりいなかったので、とても嬉しかったし、今回もとても勉強になったと思います。
【集計結果】
・今回質問に答えてくれた人:11人
・答えてくれなかった人:11人
合計22人に聞きました。
《1問目》あなたはGodalmingに住んでいますか?
YESの人:この町についての印象。
・1週間に3回ショッピングに来ます。
・大好きです、34年間住んでいます。
・仕事で毎日来ます。
・いろんな物を見に来ます。
・静かで平和でいいです。
・40年住んでます。
・週に1回来ます。
NOの人:この町についての印象。
・15分くらいしかいません。
・好きではないです。
《2問目》おすすめの所はどこですか?
・フィリップスメモリアル(タイタニック号が沈む時最後までSOS信号を送り続けたこの町出身の通信士の記念館)
・図書館
・チャリティーshop
・坂の上のお店(服屋)

 

小学校六年生の国語の授業で、星野道夫さんの「森へ」を読みました。自分たちが行ったこともないアラスカの自然、森の様子が、まるで自分たちが足を踏み入れているかのように読み取れ、思わず感動した生徒たち。カメラマンである筆者の撮影した写真も無論イメージの手助けにはなっていましたが、擬音語、比喩表現、問いかけ、感嘆文といった、文章上の工夫が多くなされていることに気がつきました。そこで、自分たちもこうした表現をできるだけ取り入れて、第三者が読んでも情景がイメージでき、自分たちの感動が伝わるような文章を書いてみよう、とチャレンジしてみました。
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朝、朝食を食べるために外に出ると、そこはすでに銀色の世界だった。そして思い出した。ああ、そういえば、昨日から雪が降っていたんだ。
ぼくは雪を踏んだ。サクッサクッー。とても冷たい。ぼくは地面に手を伸ばして雪をつかんだ。ヒヤッとした。やっぱり冷たい。ぼくはさっそく雪玉を作って投げ始めた。ドサッ、バサッー。当たってくだけるとはまさにこのことだ。当たると光のつぶのように消えていく。
雪合戦にあきて、また雪の上を進み、ウサギの住むデコボコだらけの原っぱへ向かう。でも、原っぱとはいっても、この日は草ではなくて雪の原っぱ。誰も踏んでない。さて、今度は雪だるまを作ろうかな?それともかまくらがいいかな?次の遊びへ出発だ!
雪が降り積もってから三日目。
今日もぼくは雪が積もっているのを見て、授業の後、外へ駆け出して行った。そして雪の上に乗って、五分間ぐらいボーっとしていた。そしてある考えが浮かんだ。そうだ、かまくらを作ろう。
すぐに跳び下りた。そして除雪して集められた、大きな雪のかたまりを掘り始めた。ザクザク、ガリガリー。音を立てながら掘り始めた。まるでカキ氷を手でつかんでいるかのようだ。掘ってはかき出し、かき出しては掘りをくり返して、やっと僕ぐらいの背の高さでも一人入れるぐらいの大きさまで掘ることが出来た。
入ってみる。冷たーい。でも中は意外と暖かい。もうちょっと掘ってみようかな。うわっ、硬い。あれ?ちょっと掘ると今度は軟らかい。まるで地層のようだ。硬いところと軟らかいところ、ちょっと硬いところ、色々な雪が交互になっている。もう少しで完成だ!そう思った時、あたりはもう暗かった。
(小学部6年生 男子)

 

アウティング。立教生にとっては素敵なイベントである。3学期の約半分が過ぎた頃にある数日間のブレイク。ブレイク3日目がアウティングである。私は、サイエンスミュージアムとストラットフォードシティーにあるショッピングモールに行った。1日を立教の外で過ごすのは怖くもあり、楽しくもある。色々な体験が出来た1日だと思う。
最初に行ったのはサイエンスミュージアムである。外見、とても古くて色褪せている印象の建物なのに、中に入ると展示物も会場も現代的で明るく、美しい。私は事前に授業でフライトギャラリーについて調べていた。エレベーターが3階までしか行かなかった。という単純な理由で降りた3階が正にフライトギャラリー。調べてあるから、ある物は分かっているはずなのに、巨大なエンジンや飛行機はどれも新鮮で鮮やかで、インターネットで紹介されている世界とは全く違う壮大な世界が広がっていた。私はとてもショックを受けた。実物だからこそ感じることが出来る「感動」があるからだ。調べただけでは分からないものが伝わってくるのである。見ていると、このエンジンを作った人はどんなことを考えていたのかな、とふと思い、飛行が成功した時の喜びはどんなだったんだろう、と考えた。実際に見て触れることで感じる感動。その大きさと素晴らしさがサイエンスミュージアムには詰まっている気がした。
ショッピングでは、色々な人に会う。様々な人種の人が集まり、人それぞれに楽しみ、帰って行く。私はここで、「流行」している店の凄さを感じた。巨大な店舗という部分では同じなのに、人がたくさんいる所といない所では雰囲気から活気から全てが違うのである。人が沢山いる店舗に行くとレジが見えやすい所にズラッと20個くらい並び、スムーズに事が運ぶ様に工夫されている。店員も沢山いて気軽に聞ける。人があまりいない所ではレジは一番おくにひとつあり、店内は暗くて凄い音量で音楽がかかっていた。ショッピングモールだからこそ分かる違い。それを感じた。また、そこで楽しくショッピングすると気持が明るくなった。
今回私が感じたのは、現地だからこそある壮大さと感動である。行ってみなければ何も分からないんだな、と感じた。これはやることや物が違っても共通することだと思う。何でも実際にやってみることで得る物は、何もしないでいるより、ずっと確かである。立教にいるからこそ行くことができ、感じることができるものをこれからも大切にしていきたいと思う。
(中学部2年生 女子)

 

中学最後のアウティングだからと、全員で夕食を食べた後、皆で向かった所には看板に大きく「MAMMA MIA!」という文字が並んでいて、いかにも楽しそうな雰囲気であふれていました。
ミュージカルは中三から見ることができるので、去年見られなかった私は中3のアウティングをずっと楽しみにしていました。
そしてミュージカルが始まりました。私はストーリーをほとんど知らず、当然ミュージカルは全て英語でした。でもはっきりとした英語や大きな動作、曲などですごく分かりやすくて、ちょっとしたジョークのようなものも、素直におもしろくて、たくさん笑うことができました。それを見ながら、去年、学校のオープンデイの劇企画で、できれば次も劇をやりたいと思っている私は、こんなふうにすればもっとわかりやすくておもしろくなるのか、ミュージカルからもいろいろ学べることがあるな、などと考えたりもしました。また曲も知っているものばかりで、この曲はこのシーンのものだったのか、などと新たな発見ができておもしろかったです。
一番楽しかったのが、ミュージカルの最後に、皆で立ち上がって、手拍子をしたところでした。舞台の上の人と、ミュージカルを見に来た観客全員で楽しんでいる感じがして、とてもいいなと思いました。
また来年ミュージカルを見に来るのが楽しみになったアウティングでした。
(中学部3年生 女子)

 

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