1月27日、高等部2年生の生徒11名がEC(English Communication)の授業の一貫として地元Ingfield Manor Schoolで行われた演劇を鑑賞に出掛けました。
毎年この学校のSchool Fete(学校祭)では、本校剣道部がデモンストレーションをしたり、有志の生徒達が漢字をあしらったブックマーク制作などを行っています。身体の不自由な子ども達の為の学校なので、今回の演劇もそのような生徒たちによって行われたものでしたが、皆心打たれて帰ってきました。何人かの感想をご紹介します。
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イギリスの現地校に行く機会は何度もありますが、Ingfield Manor Schoolのような身体に障害を抱える子どもたちの学校に招待して頂く機会はなかなかないことなので貴重な体験をさせて頂いたことにとても感謝しています。
劇はBugsy Maloneというもので、歌って踊ってとても明るくておもしろいものでした。最後にキャストとお客さんで泡の出るスプレーなどをかけ合ったりもして、狭いホールの中は明るくてHappyな空気に包まれました。子どもたちは、話すことさえうまくはいかないのに、ボタンを押したり大きく手を叩いたり、ひたすらにこの劇を成功させるために一生懸命に頑張っている姿に心打たれました。
最後に拍手をもらっている時の、それ以上にないような喜びの笑顔がとても印象的で、心から感動しました。
子どもたちを支えるスタッフの方々のうれしそうな表情も、見ている人々の表情も、会場が温かい空気に包まれている感覚も、世の中がいつもどこでもこんな風であったらいいのにな、という思いにさせるものでした。
学校では、ウガンダの貧しい子どもへの支援募金活動なども行っていたようで、この学校をサポートしてくれる人々が居て、その学校がサポートする子どもたちがアフリカに居て、そのようにして人と人は支え合っていることも改めて実感しました。
人の温かさや ”一生懸命”になることの大切さを感じた時間になりました。
立教からまた何かできることがあれば良いなと思います。
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彼らの演技は、ただの演技ではなく、一人一人の協力が集まってできたもので、最後には観客も飲み込んでしまうほどの素晴らしいものでした。
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It was difficult for me to understand the play, but I was encouraged by actors and interested in the play.
I had a lot of fun. If I have a chance, I would like to go and see it again.
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It was interesting how they proceeded the play.

1月22日(日)に第三回新春かるた大会が行われました。
3学期が始まってから、国語の授業や自習の時間を使って小倉百人一首を覚えます。また、各H.R.の時間などに練習をしました。はじめは乗り気でなかった生徒も、少しずつ覚えていき、大会が近づいてくると、食事の席などで、クイズ感覚で上の句を言って下の句を答えるといった会話をしばしば耳にするようになりました。
いざ大会の日。P6-M1、M2-M3とH1、H2は二組に分かれてチームを作り、5グループに分かれての対戦。会場は剣道場。札を囲んで緊張の空気が漲ります。読み札を校長先生と国語科教員が朗々と読み上げると、上の句でバシッ、また下の句に入ったところでバシッという音が板張りの道場に鳴り響きました。特に「秋の田の」などの有名な一首ともなれば、読み上げた瞬間に3、4人が一斉に札を争います。百人一首を完璧に覚え、決まり字から札を取る子もいれば、反射神経にまかせて札を取る子などそれぞれに全力を尽くした真剣勝負。熱のこもった大会となりました。
4回戦勝負で、1回の試合に30札を読んだのですが、優勝グループはH2で、一人平均7.8枚を取り、また個人成績ではなんと一人で25枚も取った生徒もいました。
今年のかるた大会も楽しみつつ、日本の伝統文化に親しむ良い機会となりました。

 

私の冬休みの思い出は、二つあります。まず一つ目は、バスケットボールの試合を観に行ったことです。私は、四年生の時に初めて地元のバスケットチーム『リンク栃木ブレックス』の試合にお父さんと一緒に行きました。バスケット選手たちがシュートを軽々と入れるのを目の前で見てそんな選手たちにあこがれてバスケット観戦が大好きになりました。それから五年生の時もホームの試合をたくさん観に行き、六年生の時はアウェイにも行きました。このように毎年毎年行っていた試合を今年も二回だけですが行きました。二回だけだったのでとても良い席で観ました。その二試合のうち一試合は、東日本大震災チャリティーマッチでした。宇都宮の体育館で12月24日のクリスマスイブに開催されました。ブレックス対JBL選抜で試合をしたのですが、JBL選抜の選手たちは東北や被災した県出身の選手たちが選ばれ、試合後にはそれぞれの選手たちが被災地に向けて応援メッセージを送ったり東北に対する気持ちなどを話していました。試合結果はブレックスの勝ちでした。試合終了後、選手たちが帰るのを待っていたらいろんな選手が写真を撮ってくれたりサインをしてくれたりしました。いつもコートで走っているかっこいい選手たちが目の前にいたので本当にうれしかったです。日本人初のNBAプレイヤーの田臥勇太選手や全日本のエース川村卓也選手などブレックスには有名な選手がたくさんいるので、写真を撮ってもらえて本当にうれしかったです。また春休みになったら試合を観に行こうと思っています。なのでたくさん応援して、二度目の優勝を目指してもらいたいと思います。
二つ目は、おおみそかに無料でくばり続けた甘酒です。私はおおみそか家にはいませんでした。なぜなら東照宮や輪王寺などの二社一寺におまいりに来ている人たちに無料で甘酒をくばるためです。日光にあるお店が東照宮に近いので、お父さんがお店の中でお菓子を売って私はずっーと外で通りかかるお客さんに「甘酒はいかがですかー」と言いながらみなさんに甘酒をくばっていました。12月31日の夜10時から1月1日の朝方の4時までお店をあけて甘酒をくばり続けました。私はおおみそかに甘酒をくばるのはこれで三回目になりますが、私が毎回甘酒をくばっているということを知っている人がたくさんいて、いつも声をかけてくださいます。あるお客さんが「いつもおいしくいただいています」と話してくれて本当にうれしかったです。毎回やっているかいがあるなと思いました。私が五年生の時を覚えていてくれた人もいて、本当にうれしかったです。これからも毎年続けていきたいと思います。今年の冬休みは今までの中でも特に楽しかったです。
(中学部1年生 女子)

私は、12月24日から28日までフランスの「シャモニーモンブラン」という場所で、家族とスキーをしてきました。私はスキーを一度だけやったことがあるのですが、三年前のことなので止まることぐらいしかできませんでした。また、兄は今回が初めてだったので二人で一日だけ、スキー教室に入りました。
スキー初日、ゴンドラに乗って着いたゲレンデは見たことのないような絶景が広がっていました。雪はパウダーでとてもさらさらしていました。スキー教室に入ったら、フランス人の先生が丁寧に優しく教えてくれました。最初は、なだらかな坂をゆっくりと曲がったりしてコツをつかんでいきました。途中からは、やや急な坂も「ストック」などを使って滑ることができました。最後の方には、一度も止まることなく簡単なコースを滑ることができました。また、先生は思いっきり転んでも大丈夫だよということをとても急な坂を滑って教えてくれました。このスキー教室に入ったからこそこの旅行が楽しめたのではないかと思いました。
二日目は、簡単なコースとやや簡単なコースを滑りました。何回か滑っていくうちに慣れてきて、風も感じられるようになり、スキーがこんなにも気持ち良いのだと初めて知りました。午前中は、このような感じでとても楽しかったのですが、午後、父が簡単なコースだからといって滑りに行ったコースが上級者向きでとても難しく、でも気が付いた頃にはもう戻ることができず、大変な思いをしながら、滑りました。
三日目は、私と兄が簡単なコースを滑っている間に、父と母に私達が滑れるようなコースを見てきてもらい、午後滑りました。そのコースは少しこぶがあったり、谷や小さな山もありましたが、曲がったり、ストックを使い滑りました。このコースは距離が長いので、一回滑るのに疲れましたが、四回滑りました。このコースの最後の方はなだらかなため、真っ直ぐに立ち両手を上げて遊びながら滑ることができ、楽しかったです。
私は今回のスキーをしてまたやりたいと思いました。また、ほぼ初めてのスキーが絶景の場所だったので思い出に残ると思いました。日本では、あまり経験できないようなことができてうれしかったです。
(中学部1年生 女子)

私は23日、24日、25日と立教新座キャンパスにある聖パウロ教会で行われたクリスマス礼拝に行きました。私の両親はここ数ヶ月教会に通っていてこのクリスマス礼拝にも行くことは知っていたのですが、どんなものなのかわからず、すごく楽しみでした。23日はキャンドルサービスというたくさんのキャンドルに囲まれながら行なうとても幻想的(?)な礼拝でした。普通の礼拝とは違い、オルガンだけではなくオーケストラが聖歌を演奏してとてもすばらしかったです。そして聖歌の時にはクワイヤーの人たちの歌声もあり、一層すばらしい聖歌になっていました。次に24日は深夜ミサとその前にあったクリスマスコンサートに行きました。クリスマスコンサートでは立教新座中・高のクワイヤーの人達が30分程歌いました。立教英国のクワイヤーの人達もすばらしいですが、新座のクワイヤーの人達の歌声もとてもすばらしかったです。そして深夜ミサ。2011年前のイエス・キリストがお生まれになった時と同じ時に礼拝をしました。この礼拝でも新座の中・高生の楽器演奏が聖歌の時にあり、やはりクリスマス礼拝では豪華な演奏があるんだなぁ~と思いました。でもなによりイエス様がお生まれになった時間に誕生をお祝いできて本当に神聖な気持ちになりました。遅い時間でしたが行ってよかったです。そして最後の25日のクリスマス礼拝。この礼拝はいつもの日曜礼拝と同じような時間にありましたが、やはりクリスマス礼拝。例のごとく新座の人達の楽器演奏とクワイヤーがありました。25日の礼拝はクリスマス礼拝のしめとも言えるような礼拝だと思いました。
私はこの三回のクリスマス礼拝に行き、感じたことは、まず初めての私にいろいろ教えてくれた教会の人や信者の方のやさしさ、そしてやはりキリスト教への気持ちが変わったことです。今回の経験はとてもいい刺激になりました。これからもっとキリスト教について勉強していきたいです。
(中学部1年生 女子)

今回の冬休み中には、休み前に行った担任の先生との個人面接での話し合いをもとに、英語の長文問題とリスニングのトレーニングを中心に行いました。長文問題については、中学生時代に通っていた塾の問題集やテキストが大量に眠っていたのを発見したので、(結果的に、通算一週間分ほどやり過ごしてしまったのですが)一日一問解くようにしました。リスニングのトレーニングに関しては、「勉強のため」と胸を張って堂々とテレビ部屋に籠り、イギリスのドラマや映画、スポーツ中継等を眺めました。テレビリスニングは急に成果があらわれるものではありませんでしたが、一ヶ月間で少しは力も伸びたと思います。学校で毎日小テストを行っている英単語帳も、一学期の範囲から全てをやり直し、次のレベルの単語も最後までやり終えました。冬休みがゆっくりと勉強できる最後のチャンスだということを念頭に置き、英語についてはよく集中して学習できたと思います。
また、三学期に全校生徒を対象に行われる漢字コンクールに向けて、漢字練習帳にも一通り目を通しました。同じく三学期に学校全体で行われる百人一首大会に向けて、百人一首も少しは覚えました。

この冬休みには、ロンドンの街に幾度か出かけていって、あてもなく旅をしました。クリスマスが近づいたイギリスの街の雰囲気を味わいたかったからです。日本では考えられませんが、イギリスでは25日にはどこのお店も早々と営業を切り上げ、残りの時間を家族とゆっくり過ごすのが一般的です。そのため、近所の商店街も25日にはがらんと静かで、寂しさを感じました。
また、元旦はポルトガルで過ごしました。海の近くの港町のホテルに泊まりました。新年早々旅行をする人もそう多くはないらしく、町もホテルの中も何の音もしないほどでした。今年の正月はとても静かに楽しく過ごすことができました。
(高等部1年生 男子)

日本より、立教学院の理事長で、本校の理事会議長を務める糸魚川理事が、本校東京事務所の橋場所長と共に先週末来校しました。丁度日曜日だったので、主日礼拝で生徒たちにお話をして頂きました。

「人との出会い、本との出会い、そして自然との出会いを通して人間性を高め日々成長していってほしい。」
ご自身も学生時代に寮生活をされていたとのことで、その日々が人生にかけがえのないものになっているというお話は同じ寮生活を現在進行形で体験している生徒たちにとって大変ためになるお話でした。

久しぶりの寒波でキャンパスには真っ白な霜が降りた朝でしたが、きれいに晴れ渡った青空のもと、文字通り「自然に溢れた」キャンパスを見て頂き、昼食前には先生方との懇談会も持つことができました。
日本とイギリスとの架け橋という本校設立の主旨を確認し、海外在留の方の子弟をお預かりすることはもちろん、日本からも広く生徒を受け入れ、イギリスにある全寮制の学校という恵まれた環境の中で「自分で考える」ことの出来る真の国際人を育てていきたいという思いを熱く語って下さいました。

本校は立教大学系属校として立教学院と教育連携を強め、立教女学院、香蘭女学校、立教小学校など関係各校とも生徒の相互受入れについての申し合わせを交わすなど、イギリスの地にある「立教学院関係校」としての可能性を最大限に生かす努力を続けています。

金曜日、高校3年生の担任の先生が日本に何本も電話をかけていました。この週末に日本では大学入試センター試験が行われましたが、その前に日本で受験勉強をしている高校3年生たちに励ましのメッセージを伝えていたのでした。毎年この時期になるとよく見かける光景ですが、同じくこの時期には全校でセンター試験「英語」を受験するというイベントがあります。小学生から高校生まですべての生徒が、日本で高校3年生の先輩達が受けたばかりの試験を実際に受けてみます。
「えっ!私達も受けるんですか?!」
今学期入学したばかりの中学校2年生女子生徒が、ホームルームで連絡があった時にびっくり仰天。するとすかさず、隣にいた生徒が、「そうだよ、私達も去年受けたもん。」
「K君とか、Tさんとかは中学生でもかなり取れるしね。」
先学期行われた全校TOEIC受験では中学生で900点をとった生徒もいたので、高校生も安心していられません。食事の席で中学生と高校生がその日の夜に行われるセンター試験について語り合うのも本校ならではの光景かも知れません。
採点はその日のうちにクラスの先生が行います。中学校1年生の担任の先生がおっしゃっていました。
「この子は随分伸びたね。去年小学生だった時は、マークシートだからもちろん当てずっぽうなところがほとんどだったけど、今年は90点以上とれているから、これは偶然じゃないね。本当に力がついてきたってことだと思うよ。さっきそのことをクラスで話したら、他の生徒も随分刺激されたみたいで、彼らのこれからの英語への取り組みが楽しみですね。」
高校2年生の担任の先生は採点の結果を見て興味深い発見をしました。
「おもしろいですよ、リーディングマラソンを毎日やっている生徒の答案。右側の長文読解の正答率が他の生徒に比べて圧倒的に良いです。これ、統計とると面白いかも知れませんね。やっぱり普段から文章を読み慣れているとこういう所で力が発揮されるんだなぁ…」
リーディングマラソンとは本校で6年ほど前から実施している速読奨励システム。ちょっと大げさに聞こえるかも知れませんが、要は毎日英語の新聞記事を読み続けよう!という全校的な取り組みです。成績とは関係なく参加したい生徒が参加したい時に行うものです。とは言っても小学生から高校生まで、毎日半数近くの生徒が参加しています。こんなところでもその成果が表れるというのは、きっと参加者にとってこれからの励みにもなると思います。
                            

高校生といえば、実力テスト・中間試験・期末考査、また模擬試験と、テストに追いまくられた記憶はありませんか。立教英国学院でも、日本の高校らしく次から次へとテストがやってきます。但し中間試験はなし。昨年はウサギのごとく追い駆けられ、今年は滝を昇る鯉のごとく前へ前へ立ち向かい、節目節目の試験でまとめと実力評価、新たな目標設定を行います。

 

3学期も始業礼拝を終えてその日から、高1・高2で実力テスト〈数学〉が行われました。翌月曜日は英語と国語、高1ではこれにG.C.S.E.生物と化学で「英語で学ぶ理科」を一度総復習。なんといっても今年の5~6月にはいよいよ本試験ですから。高2では主要3科目のほかに、文理コース別に理社の選択科目受験しました。

 

実力テストの目的は「学校だけの勉強に終わらないこと」。学期中は授業と予復習と宿題と試験勉強とで学習が成り立ちますが、本当に大切なのは、自分自身で「更に学習を昇華(消化)させること」ではないでしょうか。寮生活ゆえに日本の学校より長く取られた長期休暇中、自分なりに努力を続けてこそ、成長があります。それをはかるのが実力テストです。

 

高1は来るG.C.S.E.本試験へ向けて、また高2を目前にして高1の総まとめが近づいています。中学と大きく異なる高校の勉強はどうだったでしょうか。

高2は大学受験の年の幕開けです。本番までいよいよ1年。冬休みは受験勉強を始めよう-その努力はどこまで実感できたでしょうか。

 

2012年は昇龍の年。

大きな飛躍があることを心から願っています。テストの結果は、まもなく発表されます。

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