「その土地の歴史を歩くことで体感しよう!」をモットーに旅をしている地歴の旅
同好会の最大の行事は夏の京都合宿。旅館3泊+夜行バス2泊の強行軍で、今
年も50キロ以上、歩いてきました。
8月17日(月)の夜に立川を出発、18日(火)朝6時過ぎに京都に到着しました。
今年は遷都1300年を来年に控えている奈良にも足を伸ばそうと、すぐ近鉄に
乗って奈良へ。朝マックで朝食を取ったあと、まず奈良県庁屋上の展望台に登
って奈良盆地を一望しました。その後は興福寺、東大寺と一般的なコース。しかし、
大仏は見ずに二月堂、三月堂、正倉院、戒壇院と周辺の建物を見て、東大寺を
作った聖武天皇陵を見学…。ここが地歴の旅らしいところ。あとは前方後円墳を
見て、平城宮跡へ、そして京都の三条にある旅館へと向かいました。
19日(水)は事前に申し込んでいた御所をまず見学、ここではじっくり説明を聞き
ました。そのあとは昨年行く予定で行けなかった銀閣へ。その前に琵琶湖疎水の
発電所を見て、哲学の道を歩きました。昼は京都らしく「湯葉そうめん」。そして、
京都大学を通って寺町通りへ。寺町通りは秀吉が京都の都市改造で鴨川沿いに
御土居(城壁)を作ったときに、寺をそこに集めたことからできた通り。今でも寺が
たくさん集まっています。今年は「その通りの寺を全部見て、秀吉のすごさを実感
してみよう!」というテーマを決めて、それを実行。それぞれの寺の入口で、見学
の証拠に集合写真を撮ってきました。全部で37枚。
20日(木)は新選組のゆかりの地の壬生に向かいました。向かう途中もただ向か
うのではなく、さまざまな店が集まる錦市場通り、本能寺の変が実際にあった本能
寺跡を通り…。壬生では旧八木邸、壬生寺などを見学。そのあとは龍谷大学(校
舎が重要文化財!)を見て、西本願寺へ。この日の午後はそれぞれが行きたいと
ころに行く自由時間とし、ここで解散しました。
最終日の21日(金)はお茶屋が集まる京都らしい宮川町通りを通って建仁寺へ。
そのあとは円山公園へ行き、しばし鳩と戯れて遊びました。その後は二年坂、産
寧坂を通って清水寺へ。地主神社にも行き、みなで恋みくじを引いて楽しみました。
清水坂ではそれぞれお土産を求めて散策…。最後は六道珍皇寺、六波羅密寺、
妙法院、智積院。六道珍皇寺は閻魔様がいる、この世とあの世を結ぶ寺。小野
篁が夜な夜なあの世に向かったという井戸があり、皆で興味深く見てきました。こ
の日の夜は京都駅で夕食、そのあと旅館まで戻って(もちろん歩いて)、入浴して
汗を流し、9時過ぎに旅館を出発。そして夜行バスで…。朝6時に予定通り立川に
戻ってきました。
菅生祭では京都から団子を取り寄せて京風団子屋を開き、寺町通りの写真を展示
しました。(梅田記)