今回より腰痛のお話しから脱却します!(笑)
先日、昔の教え子2人(Kさん、Mさん)と当時の同僚(T先生)、
それに私の4人で久し振りに会いました。
Kさんは、ある企業の研究職として頑張っていたのですが、
ご主人の仕事の都合で2年間ですがアメリカに行くことになり、
会社も退職せざるを得なくなりました。
KさんとMさんは大親友、T先生と私は彼女達の結婚式にも呼ばれ、
今でも何かあれば連絡をもらっています。
Mさんは神奈川県の高校で数学の教師をしています。
今回、そんな4人がささやかな送別会を開いたわけです。
出てくる話題と言えば、10年以上前の高校時代の話がほとんどで、
Kさんのアメリカ生活の話題と言えばせいぜい
「英語は大丈夫か?」「左ハンドル右車線の運転は大丈夫か?」
「医療保険はどうなっているんだ?」「住む所の治安は大丈夫なのか?」
等の間抜けな話題程度で・・・・在学中の思い出話ばかり・・・・
10数年前にタイムスリップしたようでした。
いつのまにか、教え子と呼べる人達の人数も増え、
彼ら彼女らが羽ばたいて行った世界も正に多岐にわたります。
職業も、医師、歯科医師、研究者、教員、保母、建築士、看護師、電気工事士、
OL、公務員、自営業、自動車整備士・・・
それぞれがそれぞれの場所で、いろんな苦労を抱えながらも頑張っていると思います。
頑張ってます!!(僕の教え子は皆頑張り屋です!(なんと大胆な発言(笑)))
今年も残り1月半ですが、年が明けると毎年新年会を兼ねて集まる(呼んでもらえる)
メンバーがいます。彼ら彼女らも40歳になるはずです。
話題も年々仕事や家庭の内容が増え、「苦労してるなあ。」と実感しています。
景気の悪さが彼らの生活を直撃していることも知りました。
他にも昔、子連れで来た教え子に「先生!ちょっと子供のオムツ換えて下さ~い!」と
言われ、「はいはい」と赤ん坊のオムツ交換をしたこともありましたっけ・・・・=^_^=。
教師という仕事をしていると、「人を相手にする難しさ、責任」に震えてしまうこともありますが、
逆に教師だからこそ味わえる「特権にも似た喜び」ともいえるものもあります。
一言で言うと「卒業後も人として付き合っていられる」という事でしょうか。
在学中、右往左往しながらも真面目に頑張ったかけがえのない生徒達が
それぞれ進学したり、就職したりで、新しい世界で新しい苦労をしながら新しい道を進んで行きます。
そんな中、時々私に連絡をくれ、色んな報告と相談をしてくれます。
社会の荒波の中で、真っすぐに人生を進もうとしている彼らには逆に教えられることも多く、
「おお~、大人になったなあ。さすがは、俺の教え子だ!」などと冗談めかして言ったりしますが、
心の中では頭の下がる、尊敬することも多いのです。私にとって本当に人生の財産です。
教師にとって唯一最大の願いは、「教え子が幸せな人生を歩むこと」です。
もちろん幸せか否かなんて簡単にはわかりません。
でも、卒業したあとも、「先生はいつまでも先生だから・・・」などという
私の涙腺を刺激する言葉と共に、人生の歩みの一瞬を共有させてもらえる事は
まぎれもなく教師の「特権」であり、なによりも彼ら、彼女ら自身が私の宝物です。
もうすぐお正月。また大勢の教え子達から年賀状や「明けおめメール」が来ると思います。
そこに写った写真の表情や、書かれた短い文章から、彼ら彼女らの今の状況を感じ取り、
ニヤニヤしたりハラハラしたりしながら私なりの心を込めた返事を送る数日間です。
これが結構大変なのですが、また何とも言えない楽しみでもあるのです(*^_^*)
先週、Kさんがアメリカに出発しました。帰って来てからの報告が楽しみです。
(本人は「アメリカで女を磨いて来ます!」と意味不明な宣言を力強くしていました(笑))。
(田村)