前回、「不易と流行」について述べました。
これから教育に関する「不易」について、述べて行きます。
1.なぜ学ぶのか?
答1 人間になるために
(理由)
人間は他の哺乳動物に比べれば未熟な状態で産まれてきます。それは、限りない可能性を秘めているからだと言われています。実際に、3才児ぐらいにならなければ自分で食べることも排泄物を処理することも出来ません。
この未熟なことが、限りない可能性を秘めていることと密接な関係を持っているといわれています。例えば、日本人から産まれた子供は、必ず日本語が話せるか?と問われれば、答えはNOです。親が英語しか話さなければ、その子供は英語を話します。翻って犬はどうでしょう。犬は誰に育てられようと「ワンワン」としか吠えることしか出来ません。
つまり、人間は学習しなければ言葉を習得できないのです。学習は、人間の限りない可能性を引き出してくれるのです。そして、未熟に産まれてきた猿をヒト(ホモサピエンス)に成長させるのです。
(上野)