待ちに待ったウィンブルドンの日。天気が心配されながらも、朝早くにバスに乗った。約1時間程で着いたウィンブルドンは、私が想像していたものよりもはるかに大きく、人がたくさんいた。この場所で、テニスの世界一を決めるのだと思うと、とてもワクワクした。
まずは昼食を食べ、それからテニスの試合を見た。もともとテニスを少しやっていたので、テニスの試合を見ることにとても興味があった。女性のテニス選手でも、力強いサーブで、またその速さを間近で見てとても驚いた。
1番印象に残ったのは、錦織圭選手を見られたことだ。遠くからしか見られなかったが、実際に見ることが出来たのでとても嬉しかった。結果は負けてしまったものの、家族へのお土産話が出来たので良かった。
テニスの試合を見た後は、有名なウィンブルドンの苺を食べたり、お土産を買ったりと充実した時間を過ごした。夏に日本に帰って、早くウィンブルドンのことを家族に話したいと思う。
(高等部1年生 女子)

 

朝4時半起床。1年に1度の究極の早起き。朝食パックを持って午前5時に学校を出発したその行き先は?
テニス発祥の国、イギリスが誇るウィンブルドン・テニストーナメント。毎年恒例の行事ですが、今年は「スペシャル」が3つありました。
まずは、この外出が期末試験期間の真っ只中だったこと。トーナメントの日程の関係で今年だけの「スペシャル」です。試験勉強の為、毎日夜中まで勉強している生徒がたくさんいたというのに、昨晩の就寝は高3でも10時。その他の学年は全員9時前に就寝しました。
2つ目のスペシャルは、今年は新入生がたくさんいたということ。昨年のウィンブルドンを経験していない生徒は全校の半分近く! 朝4:30に起きて4時間も並んで入場するウィンブルドンって一体…  と思う人たちがたくさんいたので、それだけでも期待感が高まりました。
そして3つ目のスペシャルは…
起床後の薄暗いキャンパスには水溜りがいくつも広がり昨晩はかなりの雨が降った様子。それでもロンドンに向かう高速道路に差し掛かる頃には暗い雲が遠のき、うっすらと青空さえ見えてきたのですが、列に並び始めて暫くすると怪しい雨雲が再び広がって激しい雨が降り始めました。広い芝の上の長い長い列にはたくさんの傘が色鮮やかに咲き始めたのですが、生徒たちの顔はどんより… 並んでいる時にこんなに激しい雨にあったのは数年ぶり… これからまだ3時間以上も並ぶと思うと気の滅入る冷たい雨でした。
ところが… 降ったり止んだり、傘を閉じたり広げたりを繰り返しているうちに、いつの間にか空は少しずつ明るくなり、一筋の光が差すと濡れた芝がきらきらと輝き、長い列のあちらこちらから歓声があがりました。生徒たちもカメラを取り出して思い思いに記念撮影の始まり。会話も弾み、ウィンブルドンの試合も楽しみになって来た頃には、空はすっかり晴れ渡り、気がつけば列は会場入口、チケット売り場に到着していました。その後はずっといい天気!この後、芝のコートで繰り広げられた熱戦の逆転劇のように、天気も大逆転の清々しい快晴!―――これが3つめのスペシャルでした。
今年は土曜日だったので、場内はいつもより混み合っていた感はありますが、それでも解散すると生徒たちはグループごとに分かれてお目当てのコートへと散って行きました。ラッキーなテニス部のメンバーは、抽選で当たったセンターコートとNo.1コートのチケットで入場、錦織選手の試合を観戦することができました。有名選手を捜して練習コートに行く生徒たちもいました。中2の女子はウィンブルドンで買ったばかりの帽子にジョコビッチのサインをもらい、写真にもバッチリ収めたと大喜びでした。
20面以上のコートが広がるウィンブルドン――コート毎にそれぞれのドラマが繰り広げられます。ショット毎に気合いの唸りをあげて打つ選手、決め球にガッツポーズをとる選手、ラインからわずかにそれたショットに悲鳴を上げる選手… 目の前で展開する感動のドラマを見た経験が、これからの生活、そしてまずは月曜日の期末試験最終日に活かされるといいですね。

 

私は中学1年生からイギリスにある立教英国学院で生活しています。1年前、中1だった時、そもそも私がなぜこの学校に入ったのか、なぜわざわざ飛行機に12時間も乗りこの学校へ来ようと思ったのか、自分でもよく分かりませんでした。それに、地元にいる親友や家族、犬などたくさんの人たちと離れて地球の反対側で生活するなんて思ってもいなかったし、まず、自分が住んでいる日本を離れたくありませんでした。しかし、私は勇気をふりしぼり、この学校への入学を決めました。そして今ではこの学校に入って本当に良かったと心から思っています。

理由はたくさんありますが、やはり英国の地で英語を学べているということです。私は中学1年生まで英語に触れたことがなく、小学校では1ヶ月に1回ほどの英会話授業しかありませんでした。それなのに今では、英語の授業で町に出て英国人の方々にインタビューをしています。1時間で25人をこえる方々の意見を聞くことも出来ました。思ったより英国人の方々は親切で本当に優しくて、私の気持ちを分かってくれます。長い間話に付き合ってくれることもありました。

他にも、中学1年生の夏休み最初の1週間、英語が何もわからないまま、学校がアレンジしてくれたホストファミリーのところでホームステイをしました。行く前は不安ばかりで、とても戸惑っていましたが、2日、3日と経つにつれてホームステイ先の方々も私が言いたいことを分かってくれるようになりました。いろんな所へ連れて行って下さったりしてとても楽しかったです。

このように、全く英語が分からなかった私が、この学校へ来て、英国人の方々ともなんとか話せるようになりました。週に10時間以上も英国人の授業があり、その上英検も取ることが出来たので、英語に自信が持てるようになりました。

イギリスに来る前はこの国についてほとんど知らなかったのに、たくさんのイギリス人の方々と話して「この国の人たちは本当に優しいんだな」と思いました。そしてイギリスが大好きになりました。

(中学部2年生 女子)

7月6日(金)、小学生と中学生の希望者17名が本校と同じ村にあるPennthorpe Schoolで開かれた演劇鑑賞に外出しました。Pennthorpe Schoolは私立の小学校で、今年度より学校間交流を始めました。5月に本校で開かれたJapanese Eveningにはこの小学校からたくさんの児童が訪れましたが、今回は演劇鑑賞という形でこちらからの訪問となりました。
外出した本校生徒と丁度同じぐらいの年齢の子ども達が、1時間余に渡りグリム童話を題材にした4つの劇を披露してくれました。日本人に比べると大柄な感じでしたが、堂々と演技するその姿にますますそう感じたのかも知れません。こちらの学校では「ドラマ」という授業があり、小さな時から「演じる」ことを身につけているせいか、本校生徒も皆一様にその演じっぷりに感動していました。英語を習い始めてからまだ1年程の生徒たちばかりなので内容をすべて理解することは難しかったかも知れませんが、幸いよく知った内容のグリム童話を題材にしたものだったので随分楽しめたようでした。舞台の上で繰り広げられる劇の役者達が同年代であること自体、刺激的だったと思います。
前半が終了したところで20分程のインターバル。Japanese Eveningの時に引率でいらっしゃっていた校長先生を覚えていた生徒が、その校長先生に話しかけていました。
「2週間で仕上げたそうですよ、この劇。その前は皆試験で大変だったそうです。凄いですよね。」
という彼の感想を聞きながら、日本から来たこの生徒、まだ英語を習い始めて1年と少しなのに校長先生に話しかけてしまうその勇気にはこちらもビックリ。中1の時から町に出てイギリス人にインタビューをするという校外学習の成果はこういうところにも表れているのだなと納得しました。
インターバルの間に、短い時間ではありましたが、交流担当の先生が教室棟を案内して下さいました。日本の学校とは少し違った教室の様子も興味深いものでした。廊下の掲示ボードには、本校でのJapanese Eveningの様子を伝える写真やレポートが貼られていて、「交流」が始まったことを実感できました。
後半30分の劇もあっという間に終わり、その後はドラマの指導にあたった先生や裏方の協力者の紹介が続きました。演じていた児童だけでなくたくさんの人たちが協力して作り上げたステージに改めて感動し、こんなにすぐ近くの学校にこういう世界があることを肌で感じた本校生徒たちは、皆満足げにPennthorpe Schoolを後にしました。
来学期は本校のランチにPennthorpeの皆さんを招いて一緒に食事をする計画が進んでいます。

 

夏になるとイギリスの空に浮かぶ気球。
天気がよくて暖かくてすばらしい青空が広がる一日に飛びます。
今年も気球がやってきました。
期末試験を明日に控えた日。夕食後1時間の勉強時間が終わってブレイクに外へ出てみると、
イギリス国旗色のバルーンが間近に飛んでいました。
「うわぁっ、気球だーーっ!」
今春の新入生は多かったので、はじめて英国で間近に見る気球に大歓声。
1つ、また1つと通り過ぎ、合わせて4つも飛んでゆきました。
「いいなぁ!どうして今日こんなに気球が通るんだろう?」
そうですねぇ…天気がよくて暖かいからでしょう。
今日は、久しぶりに20℃を上回るよい天気になりましたから。
気球に乗ると、上空はとっても寒いんだそうですよ。
暑いくらいの日でないと、気持ちよく乗れないのかもしれません。
みんなで一生懸命手を振ると、気球に乗った人々も明るく手を振り返してくれました。
ゴーッと火を焚く大きな音さえも、素晴らしい迫力。
いつか乗って、イギリスの田園風景を楽しんでみたいものですね。

 

A VISIT FROM ST MARY’S
The morning of Monday May 28th was very busy for Rikkyo students as, during their EC lessons, they played host to twenty-five children from St Mary’s primary school, Shackelford.
Our students had prepared a number of activities to entertain their visitors and we started with a tea ceremony, performed by H1 students, in the tea house.  When asked who would like to take part in the ceremony, lots of St Mary’s students eagerly put their hands up, and their teacher chose two volunteers who then had the opportunity to taste the tea and sweets. After this, we headed to the Kendojo where our students talked about Kendo and showed the children the clothing and swords. There was also the opportunity to see some beautiful kimonos which were on display.
The next part of the morning’s activities were spent in the library where the H2 students had set up different stations to show the children how to draw Manga pictures, how to play Kendama and Koma, how to count and write to 10 in Japanese, how to write their names in Japanese characters and, outside, there was even the opportunity to try Double Dutch skipping.
St Mary’s spent the final part of their visit with the primary and middle school students who taught them how to use chopsticks, how to play Cat’s Cradle and how to make origami birds and flowers. The children also enjoyed playing Fukuwarai, and were happy to be interviewed by a number of M2 students who had spent time in their EC lesson preparing questions.
Thankfully, the weather was good and the sun was shining which meant that the pupils and teachers from St Mary’s were able to enjoy a picnic lunch in the school grounds.  They sat in the shade of a large cedar tree and after eating, spent 15 minutes playing happily before the coach took them back to their school.
It was a very successful and enjoyable visit for Rikkyo and St Mary’s. Our students were able to share their language and culture whilst having the opportunity to practise and improve their English speaking; St Mary’s had a morning full of new experiences and the opportunity to meet students from a different country.
A week after their visit,  we received an envelope full of ‘Thank you’ cards which the children had made themselves.  They said how much they ‘would really like to come again,’ and how they thought it ‘was all fantastic.’
In the EC department we look forward to organising more events like this so that our students get every opportunity to use and improve their English skills.

 

「ウェーイ!」
サッカーの試合開始後、相手チームが1点を入れたときの歓声が今でも耳に残る。私は、守備中心のプレーが目標であった。しかし、相手チームの人にすぐに抜かれてしまう。悔しくて、何度くらいついても、抜かれる。それがショックだった。
1試合目は1対4で負けてしまった。しかし。ここで立ち直らなければ、2試合目にもひびく。昼食後、必死で作戦を立てた。
そこで、思わぬ困難が立ちはだかる。それは、左サイドバックから、ゴールキーパーへの突然の交代である。でも、受け入れるしかなかった。
驚きでボーッっとしていると、1試合目のある情景が浮かんだ。それは、自分のチームのゴールキーパーが負傷して、出られなくなったときに、積極的に、
「おれがゴールキーパーをする。」
と言った先輩の顔である。
そして、その情景からさまざまなことを学んだ。まず、物事の最悪の状態を心の中でイメージして、臨機応変に行動していくこと。どんな時、どんな状況でも全力で取り組むこと。
さらに、試合後も学ぶことがあった。それは、相手に感謝し、試合の勝敗について長く引きずらないことだ。実際に、球技大会が終わった時、
「ナイスキーパー。」
「ありがとう。」
などと相手チームの人々が言ってくれた。その場面から感謝することを学び、両チーム写真を一緒に撮ったりもした。
結果は2試合とも負けてしまったが、私はもっともっと努力をし、先輩相手にたちうちできるよう頑張っていきたい。
また、先輩と協力する事、スポーツマンシップにのっとり、勝負することの楽しさ、悔しさを味わえたので良い経験となり、心のノートの中にその悔しさ、楽しさが刻まれた。
(中学部1年生 男子)

 

「あー、行きたくない。」
私はホームステイする前まで、ずっとこんなことばかり言っていました。正直、自分の英語力には自信がなかったので、不安でいっぱいでした。
あーだこーだ言っているうちに、とうとう恐れていたハーフターム1日目がやってきて、私はそわそわしながら迎えの車が来るのを待っていました。「Hi! Maria!」優しい笑顔で車から降りてきたのは、ゴールドマン夫妻と9歳のトム君。それまで緊張と不安で固まっていた私も、自然と笑顔になってしまいました。
ホームステイの家に行ってからは、お母さんが優しく話しかけてくれたり、お父さんがジョークを言ったり、笑いの絶えない生活でした。話は上手くできなくても、共通の趣味であるテニスで楽しんだりテレビを見たり、言葉だけではなく、こんなにお互いを知り合えるのだと実感しました。このホームステイで特に心に残っているのはトムと過ごした時間です。トムは、いつもの表情がびっくりするくらい豊かで、部屋に遊びに来てちょっかいを出してきたり一緒に音楽を聴いて踊ったり、私が悲しんでいる時はそっとそばにいて励ましてくれたり、本当に優しい心の持ち主でした。
英語がわからない私だからこそ、人間のコミュニケーションは言葉だけにとどまらず、たくさんの方法で相手を理解したり、自分を分かってもらえたりするのだと知り、人と人との壁は思ったより低かったなと思いました。
たったの一週間でしたが、トムとゴールドマン夫妻は人の温かさと、言葉の壁を超えたコミュニケーションの楽しさ、まるでずっと昔から一緒にいる本当の家族のように温もりのある日々を過ごせました。あんなに行く前までは嫌で仕方なかったのに、今となっては、会いたくて泣けてくるくらいです。今回のホームステイでゴールドマンさんの家に行くことができて、本当に良かったです。私のイギリス一番の家族であるゴールドマンさん一家に心から感謝しています。また会う時は、もっと英語が上手になるようにして、本当の家族に近づきたいです。
(M3 女子)

4月28日、立教英国学院に来て2回目の球技大会を迎えました。私は、今年の種目はバレーボールを選びました。バレーボールは体育の授業でしかやったことがなくほとんど経験がありませんでした。それなので、ちゃんとできるかとても心配でした。
はじめの方は、練習でレシーブがまっすぐにならなかったり、サーブが全く入らなかったりと失敗が多く続いていました。しかし、練習を重ねるにつれてだんだんボールも取れるようになり、最終的には苦手なサーブも成功するようになりました。ずっと、なかなかサーブが入らず悩んでいたのでとっても嬉しかったです。努力は報われるということを改めて実感しました。
そして、待ちにまった球技大会当日。皆、赤や青のオリジナルTシャツを身に纏い、これから始まる試合に期待を膨らませていました。全体競技では、4人のペアでバランスボールを運ぶ競技や、○×ゲームなどをして、残念ながら負けてしまいましたが、後輩や先輩とたくさん関わることができました。
バレーボールの試合でも、不安だったサーブも失敗せずに楽しくできたので良かったです。他の競技も皆の一生懸命さが伝わってきて感動しました。応援をしているときも皆との一体感があって良かったです。来年は、高三という立場になりますが、今までの先輩たちを見習って思い出に残る球技大会にしたいです。
(高等部2年生 女子)

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