5月1日(日)夕食後、全校生徒向けにCollyer’s College短期留学報告会を実施しました。

現高等部3年生6名が、2022年3月7日から11日までの1週間、Collyer’s Collegeに短期留学に行ったときのものです。報告会では、それぞれが履修した科目の内容を中心に現地での経験や、日本の教育との違いについて語ってくれました。発表後には在校生との質疑応答を実施し、予定していた時間を過ぎてしまうほど、双方にとって大変充実した時間になりました。今後、最高学年として、進路実現に活かしてくれることを願っています。

以下、6回に分けて、生徒のレポートを掲載します。(1/6)

7/Mar/2022 (Mon)
Collyer’s College留学初日の今日は授業のコマ数がhealth&social careの1つだけでした。最後の時間のコマだったので8時半に学校に到着してからその授業まで図書館で勉強をしていました。Coller’s Collegeは日本で言う大学のようなもので一人一人授業が異なり全く同じコマの人がなかなかいないので授業に参加するごとに新しい出会いがあり、それはそれで楽しいなと感じました。私が今日受けたhealth&social careの授業では将来医師や看護の道に進む人のための授業で医師や看護師になるうえで大切なこと、必要なスキルなどを学びました。主に私は医師になるために必要な6Csを学び、患者さんの気持ちに寄り添うことや「知識」の大切さを知りました。今回の授業は担当の先生がお休みだったため代わりにサリー先生が担当してくださったということもあってとても英語が聞き取りやすく、教科書も読んで理解することができたのでとても楽しかったです。明日からはポスター作りやディスカッションなどもあるそうなので現地の人の中に入っていくのは少し不安ですが今の自分の持っているスキルをできるだけ発揮して、ついていけるように頑張りたいです。
8/Mar/2022 (Tue)
今日はコリアカレッジ留学の中で一番忙しいスケジュールの日でした。まず1時間目にmediaの授業がありました。mediaは今日が初めての授業だったのでドキドキしながら教室に入りました。mediaでは映画を見て1actionずつ止めていきカメラのアングルや何が怒ったか、どのようなシチュエーションか、大切なところはなにか、などを説明していきました。普段さらっと見逃しているシーンでも、衣装や小道具に注目してみてみると意外にも新しい発見がありとても興味深かったです。また、映画の世界と現実世界での違う部分を探したりしました。この1時間でわかったことがいくつかあります。1つ目は授業への参加の仕方です。立教をはじめ日本の学校では制服を着て先生に指された人が答えるのに対して、コリアの学生は授業中黙ることがありません。これは騒がしいというわけではなく、先生が問題を出す前にそれを想像し自ら積極的に手を上げている生徒がたくさんいました。立教生ももっとラフに、リラックスして授業が受けられれば意欲的になるんじゃないかなと思ったりしてました。2つ目はスマホの向きです。どうでもいいことですが変なところに気が付きました。スマホの使用が認められてるコリアの生徒はみんな授業中に机の上にスマホを置いています。私の知る限り日本人はスマホの裏側を表に置いている人が多いなと感じますが、今日見た生徒さんは全員画面の向きを表にしていました。そこもなにか国によって違うのかななど考えていました笑

2,3時間目はbiologyでしたが、教室が分からず10分ほど遅れて入って行きました。授業内容は高1の時にバイオでやった範囲のplants cell やgas exchang in insectsなどです。進みが早くてついていくのに必死でしたがなんとかノートを取っていました。

4,5時間目は昨日に続いてhealth&social careの授業でした。今日の授業では昨日学んだ6Csのナースについてのポスターを作成しました。

書いていく中で一つ一つの役割を理解することができ、とても楽しく感じました。

コリアでの生活は今日が2日目でしたがとても楽しく過ごせています。普段の授業時間より15分も長い65分授業ですが、気がつくと終わっていて、時間をチェックする暇もないくらい授業についていこうとしていたからかもしれません。明日はキッチンのボランティアをする予定なのですごく楽しみです。私が今回取った授業の中ではmediaが一番楽しかったなと思います。


9/Mar/2022 (Wed)
今日は元々の予定ではbiologyとmediaの授業があったのですが、学年末のテストや先生の急用などで授業がありませんでした。なので1時間目から図書館で英検勉強をしたり授業で扱った内容の復習などをしていました。

13時からはサリー先生に勧められてボランティアに参加しました。内容は子どもたちと一緒に料理を作るお手伝いをすることです。

今回私達が一緒にやった子たちは発達障害やダウン症の子供たちでした。子どもたちと言っても私達と年齢の近い子たちでした。私は今回が初めてのボランティア経験で何をしたら良いのか分からず正直難しいなと感じたことが幾つかありました。

1つ目はやはり言語の壁です。料理ができてもこれをどう彼らに伝えたら良いのか、計量カップや泡立て器は英語で何というのか、全く分からず大変でした。2つ目は知的障害のある彼らへの接し方です。今まで私は知的障害を持った方のことは授業やテレビなどでよく見ていたので知っているつもりでしたが、実際に直接会ったのは今回が初めてでした。私達にとっては普段からやる当たり前のことでも彼らにとっては難しいことなんだと知りました。だからこそ彼らのペースに合わせることが難しかったです。卵をボールの中に割る、だとかチーズをお皿に25g出す、だとか私達であればほんの僅かな時間で行うことができますが彼らはとても慎重で倍以上の時間がかかります。そんなときに私はそのくらいすぐ出来るのに、とふと考えてしまいました。でも速さが大切というわけではないと先生方の対応を見てすぐに気が付きました。先生方はどんなに時間がかかっても自らやろうとしている彼らを優しく見守っていたからです。

そんな先生方をみて私はすごく温かい気持ちになりました。みんながみんな自分と同じように出来るのが正しいというわけではなく、お互いを認めあっているように感じたからです。

私は今回トムくんという男の子とペアを組みましたが、料理が完成したときのトムくんのクシャッとした満面の笑みに心がじんわりとまた暖かくなりました。お別れの時にトムくんが次の授業ではお寿司を作りたいと言ってくれたことがすごく嬉しかったです。

今回のボランティアに参加して先生方の優しさや他者への愛情を身に染みて感じることができ、とてもいい経験ができたなと思います。また、生徒さんたちの人柄の良さも感じることができました。すごく貴重な体験で良い思い出になりました。
10/Mar/2022 (Thu)
今日は留学最後のbiologyとmediaの授業がありました。

biologyでは日本の学校との違いにギャップを感じる出来事がありました。それは時間のルーズさと授業の自由度です。授業開始時間を過ぎても先生が来ることがなく、来たと思ったら立教のように挨拶をすることもなくぬるっと授業が始まります。そのことにも驚きましたが、10分後ホワイトボードに教科書のページを記入したあと先生はどこかに行ってしまいました。生徒たちは騒ぎ始めどうしたら良いか分からず教科書をながめていましたが授業終了20分ほど前になると生徒たちは続々と教室から出ていってしまい、そのまま終わってしまいました。このようなことは立教では絶対に起こらないことなのでとても新鮮で、海外らしい大胆さを感じました。でも先生がいなくなった瞬間に騒がしくなるのはどの国でも同じなんだなと日本の学校と海外の学校の小さな共通点を見つけ、少し嬉しかったです。笑

mediaの授業では前回に続いて映画の続きを見ながら状況や構成を説明する授業をしました。今回の授業ではmedia languageを学び、作品を作る上で大切なTechnical Codes、 Visual Codes、 Genreの3つについて学びました。

1つ目のTechnical Codesとはカメラアングル、動き、ライトの位置、役者の立ち位置、音声などのことです。2つ目のVisual Codesとは服装、環境、色合い(作品のパターンやシーンに応じて、悲しい場面であれば色合いの薄暗い服装を用いる)のことです。最後のGenreとはどのような種類の作品か(コメディ、サスペンスなど)、登場人物の人物像、ナレーションによるフラッシュバックのことです。これら3つのCodeの上に作品が成り立っているということを学びました。例えば悲しいシーンであればTechnical Codesでライトは暗くし、Visual Codesで服装の色合いを暗めに調節します。また、Genreではフラッシュバックなどを暗い音楽とともに演出します。

私達が普段見ている映画やドラマでも私達視聴者の心を掴むために様々なところで工夫がされていることを知りとても興味深く、楽しかったです。
11/Mar/2022 (Fri)
今日はコリアカレッジ短期留学最終日でした。最終日の今日はhealth&social careとEnglish &cultural studiesがありました。

health&social careでは前回看護師になるための6Csを学びましたが、今回は医師になるためのTHE HIPPOCRATIC OATHを学びました。THE HIPPOCRATIC OATHとは医師になるために必ず満たさなければいけない条件のようなもので、25個の条件があります。私は今回、その中でも最も大切だなと感じた8つを取り上げ、ポスターを作成しました。まず初めにこれを学んだ時、看護師と医師の条件の数の違いにとても驚きました。また、それと同時に直接患者さんの命を扱う医師としての大きな責任を実感しました。前回の授業では2コマを使ってポスターを作成しましたが、今回は1コマということもあり、時間が足りず私が思うような出来栄えのポスターを作成することが出来ず、悔しいです。でも、医師になる為の大切なことを学べたのですごく興味深く、自身での知恵と知識が増えたのでこの授業を選択することが出来てすごく良かったと思います。

今日初めて学んだEnglish&cultural studiesでは学校では教えてもらえないネイティブの方が良く使う言葉や、文化、歴史などを教えていただきました。

興味深かったのは会話の中で軽めのニュアンスで使う言葉を学べた事です。日本語で言う『それな』とか『略語』と同じようなものだと思います。色々な新しい単語を学ぶことが出来て、ああ私って今海外にいるんだ!という実感が最も湧いた授業でもありました。

また、次の2コマ目ではイギリスの文化、歴史などを学びました。英国の中にも🇬🇧⇦この国旗だけでなく他にもあることや、イギリスはpresidentはいなくてprime ministerなんだとか色々と勘違いや誤解をしていた部分があったのでみんなでクイズ形式で解いていった事で理解が深まり、とても楽しかったです。


〜短期留学まとめ〜
私は今回の短期留学で本当に本当に沢山のものを得ることが出来ました。今まで積極的に物事に参加することが苦手で有志プロジェクトからは無縁だった私が少しの勇気を振り絞って参加を希望しました。元々の私の性格はやらず嫌い、食わず嫌いで人前に立つような舞台も、ましてや今回のような有志プロジェクトに参加したことすらありませんでした。また、やると決めた夏期講習や夏のキャンプなど今まで最後までやり切ったことがありませんでした。そんなすぐに逃げ道を選択してきた自分を変えたいと思ったからこそ今回この短期留学に参加を決めました。

参加希望書を出したときはやる気に満ち溢れていましたが、正直期末試験が終わり周りの友達が続々と帰国準備を始め、バスに乗り込んでいく姿を見送る時は私も一緒に帰りたいという気持ちが凄くありました。でも1週間を終えた今、この短期留学に参加して後悔したことは一つもありません。むしろやって良かったと心から言えるほどです。

初日、私は授業が一コマしかありませんでしたがとても緊張していました。6時間目のその授業の時間になるまで図書館で勉強をしていましたが緊張で気が気ではありませんでした。でもいざ授業に参加してみると思ったよりも現地の学校に馴染めている自分がいることに自分で驚いてしまいました。私は変な体質で、スマホなどの機器が近くにあって自由な環境に置かれるほど勉強などへのモチベーションがあがります。自由だからこそ勉強するもしないも自己責任、正直学校に来たくない生徒は来ていません。でもそんな自由な環境だからこそ周りより少しでも努力しようという気持ちになり、よりやる気が出ます。だからこそこのcollyer’scollegeの授業環境がわたしには合っていたなと感じました。

しかし、全員がネイティブで全てが英語の授業や生活は思っていたよりもはるかに厳しかったです。先生や周りの生徒が発言する言葉一つ一つに耳を傾け、理解しなければいけないからです。もしスマホでInstagramでも見ていたらあっという間に置いていかれてしまいます。でも全力でやってみたら意外にも理解できるものです。あ、この単語英検の勉強でやったところだ!とか今まで自分が習ってきた英語の内容が出てくるとやっておいて良かったと思ったことが何度もありました。特に単語が重要だと実感しました。単語がわからなければ何を言っているのか、ポジティブな内容なのか、はたまたネガティブなのかそれすらも分からないからです。一つ分からないことができてそれを考えている間にあっという間に違う話題になっています。やっぱり単語はより多く覚えていて損はないと感じました。

私が今回の短期留学が楽しいと感じることが出来たのは現地の先生方の優しい対応も大きな理由だと思います。とにかく、すごく褒めてくれます。小さなことでもlovelyとかwell doneと褒めてくださってすごく自己肯定感が上がってもっともっと良いことをやろう、前よりも良い成績にという気にさせてくださいました。正直、日本人は優しいですがフレンドリーさというか気軽さが欠けていると実感しました。もちろん私もです。でも海外の方はそれが出来て当たり前、ではなくすごい!えらい!など小さな事をはじめ全てのことに対してリアクションを返してくれます。そのことが私にとってすごく新鮮で、安心感と次へのやる気を与えてくれました。そしてもっと積極的になって失敗しても良いからやってみることが大切なんだ、失敗してもあんがいなんとかなると初めて気づくことが出来ました。有名な言葉なので当たり前と思うかもしれませんが、これは私にとってはとても大きな成長かなと思います。

また、今回の短期留学の中で海外と日本の違いやギャップに気づくことがたくさんありました。今までは海外ですが日本人の中で生活していたので気づくことのなかったことが現地の人々の中に私たち側が外国人として入ってみると気づくことがたくさんありました。

まず1つ目は服装の違いです。とにかく日本人とは違って海外の人は寒くても雨が降っていてもかなり露出度の高い服装をしています。キャミソール1枚のシンプルな格好でもお顔の彫りが深くて鼻も高いし足も長いのでとにかく映えます。ここはやはり日本人がどんなに頑張っても真似できないことだなと思いました。

2つ目は食器の洗い方です。私は3日目にcookingのボランティアに参加しましたが食器を洗う時に驚いたことがありました。普通、日本だったら一つ一つ石けんをつけて洗っていきますが現地の人はまず初めにシンクにたくさんの水を貯めてそこに石けんを垂らします。そこにそのまま食器を入れてすすいで終わりです。なので洗い終わったお皿を見るとまだ石鹸が付いているものもありますがそのまま拭いて終わっていました。正直少し不衛生なのでは…と思ってしまいましたが、これが環境や文化の違いなんだと実感しました。

3つ目はやはり自由度の違いです。生徒はもちろん食堂で働くスタッフの方々も日本との自由度の違いに驚いた事がありました。

生徒は日本で言う大学生と同じような扱いになります。私服で髪の色も自由、もちろんメイクだって、ネイルだってするもしないも自由です。授業中にガムを噛んでいる生徒もいればパンを食べている生徒も、電話が鳴ってそのまま外に出て行く生徒もいました。こんなこと日本の学校でやったら一瞬で校長室行きだ…と驚きつつも文化の違いに興味が湧いて見ていて面白かったです笑

このように生徒に対して驚いた事もありましたが、食堂スタッフに対しても日本との違いを感じました。1番驚いたのは仕事中にコーラを飲んでいる事です。お客さんのお会計に対応しながらコーラを一口、ご飯を作ってひと段落したらまたコーラ。すごいなと思いました。笑 あとは、衛生面をよく気にする日本人だからこそ目についたのかもしれませんが海外の方は基本的にもうマスクはしていません。だからご飯を作る時もマスク無しで手袋も無いです。これはやはり今の日本では絶対に見ることのない光景なので驚きました。でも学食は安く、とても美味しかったので毎日の楽しみになっていました。

4つ目はセキュリティです。日本の学校では当たり前ですが教室に鍵をかける事がありません。だから休み時間になっても教室に残ってしゃべったり課題の続きをやったりしていますがコリアでは休み時間になるとみんな強制的に外に出されます。そして一度教室から出ると自動的にロックがかかり鍵を持っている先生が来るまで中に入る事ができません。これもやはり安全面を考慮して考えられているのだと思いますが、日本がどれほど安全な国なのかを実感した事でもありました。

コリアでは休み時間になるとみんな外に出てみんなで楽しそうにおしゃべりをします。立教ではほとんどの生徒がブレイク中にlaptopを見て教室で静かに過ごしているのでコリアは活気があってすごいなと驚きました。

最後の5つ目は特に立教との違いです。立教では1人1台ずつパソコンを持つ事になっているので休み時間や授業中もほとんどのひとの机の上にはパソコンやその他の電子機器が置いてあります。それが普通だと思っていましたが、コリアの授業に参加してみてパソコンや電子媒体上でノートを取る生徒は1人もいませんでした。みんなノートにペンで記入していて、服装やルールは緩いのに意外だなと思いました。私は普段、立教の授業でiPad上でノートを取っていますが、彼らのノートの取り方や書き方を見てやはり紙の方がいいなと実感し来学期からはノートにしようと思いました。電子媒体やパソコンでの授業も良いですが、人と人との繋がりを感じるのはやはり電子機器では無いと感じたからです。みんながノートとペンを使っている姿やみんなで集まって外で楽しそうに話しているのを見て私たち子供の学校での過ごし方はこれが本当に有るべき姿なのだと気付きました。

今回1週間というとても短い間でしたが、こんなにもたくさんのことに気づく事ができて、吸収する事ができて凄く嬉しいです。どんどん書きたい事が増えていってとても長くなってしまいましたがここに書いたものよりももっと沢山のことを学ぶ事ができて、また知る事ができてこの短期留学に参加して本当に良かったと思いました。1週間で去るのが勿体無いくらいもっと長く居たいと思うほど毎日が私にとってとても刺激的で知らない世界に飛び込む事ができて幸せでした。1週間前の土曜日には早く日本に帰りたいと嘆いていた私ですが、あの時少しの勇気を振り絞って留学参加を希望した事に後悔は全くないしとても良い選択をしたなと思います。逆にそのまま帰って家でだらだらしていたら今までの自分から何も変わらずにこんなにも素敵な世界に出会えていなかったので本当に今良かったなと思います。平塚先生も仰っていましたが、この環境にいる事が当たり前ではないなと思います。行きたいと言ったら行かせてくれる両親やこの留学の経験の機会を与えてくださった先生方に感謝をしなければと思いました。1週間前の自分より成長できたと思うのでこれからももっと沢山のことに積極的に参加して自分の知識を増やしていきたいです。

1週間ありがとうございました!

立教英国学院に入学して3週間。すっかり新緑のまぶしい季節となりました。中学1年生の国語の時間では「朝のリレー(谷川俊太郎)」を読み、朝と夜の対比表現について学習しました。
立教の「朝」といえば、とにかく慌ただしい。眠い目をこすりがなら短い時間で身支度を整え、起床の20分後には中庭でのラジオ体操がはじまります。天気の良い日が続く今日このごろですが、朝晩は冷え込み、日本の家族を、布団のぬくもりを、恋しく思う生徒は多いようです。

今回は3回に続けて「朝のリレー」に関する生徒作品と生徒の視点からみた「立教の朝」をご紹介します。

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ギルフォードの少年が 宿題をしているとき
静岡の少女は 学校に行っている(M1・男子)

ロンドンの学生が 勉強して寝ちゃったとき
シドニーのボーイはココアを飲みながら まぶしい朝日を浴びている(M1・男子)

バンクーバーのビジネスマンが お酒を飲みすぎて寝てしまったとき
ホーチミンのハッピーな人は 観光客にベトナムコーヒーを売っている(M1・男子)

ケープタウンの少女が 海で泳ぐ夢を見ているとき
スパの少年は 朝風呂に入っている(M1・女子)

日本のお母さんが息子のお弁当を作っている時
ドイツのお父さんは娘にベットで本を読み聞かせている(M1・女子)

「この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている

ぼくらは朝をリレーするのだ
経度から経度へと
そうしていわば交替で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ(原文引用)」a

ようやく立教生活に慣れてきた日だが、
仲良くしてもらってる先輩に、「森って行った?」
それから、毎日、森のことが気になっていた。
なぜすぐに行けないのかというと、広すぎるので3人で行くという
「ルール」があるからだ。

まだ、日が浅いのに誘える友達がいないと思っていたが、
寮に入ってきてすぐに友達ができ、仲良くなり、ついに森へ行くことができた。
森の中は、とても神秘的だった。きれいだった。
たしかに素晴らしい光景が広がっていた。

だが、
それ以上にびっくりしたのは、自分自身がリラックスできていることだった。
ありがたいことに、毎日忙しい生活を送っている私ですが、
少なからず、ストレスだったり、疲れが残っている。
どこかで一人になっても、疲れが取れなかったりするが、
ここにきて、落ち着ける場所が見つかったと、あらためて
自然のありがたさを感じた。

イギリスのcountrysideで、自然に恵まれながらの生活をし、
充実した日々を送っています。
まだ、本当に日が浅いと思うが、一日を大切にしようと思った。

最後に、僕の quiet room は森です!!

4月19日、私達は日々の疲労(まだ9日しかたっていないが)を労おうと立教英国学院近辺の森へ行ってきた。

出発する前、森先生からブルーベルが咲いて綺麗だと教えてもらった。しかし、私達3人はみんな新入生でブルーベルがどのような花か知らなかった。

心を踊らせトトロのめいちゃんのような気持ちで1本道を歩いていった。

10分ぐらい歩いただろうか。鳥のさえずりが絶え間なく聞こえ、童話に出てきそうな景色だった。最初は点々とそして、あたり一面に紫の花があった。森の幻想的な雰囲気に包まれてまるで紫のカーペットがそこに一枚、敷いてあるようだった。

木の間からくる木漏れ日はスポットライトのように花を照らし輝いていた。

その花たちの中に1つ2つ白い花が見えた。後で聞くとホワイトベルという花だったそうだ。それはまるで夜空の星のように美しく佇んでいた。

花たちを眺めているととても爽やかな気分になれた。日頃の疲れも吹き飛んだようなそんな気がした。ホワイトベルの花言葉のように、幸せが訪れるのを待とうと思う。
(高等部1年男子)333

「森いかね?」そう誘われたのは友達と帰路につく時であった。

私は根っからのインドア派でコンビニに向かおうとするだけでも腰が上がらないほどだ。しかしこの時に限ってはそうではなかった。

せっかくこんな大自然に囲まれて生活をするのだ。少しばかり外の空気を吸いに行くのもいいではないか。意外と森には面白いものがあるかもしれない。

「行こう」そこからは早かった。いつもはベッドメイクをだるそうにやる我々も今日に限ってはそうでない。稲妻のような速度でベッドメイクと着替えを終わらせて、浮足立ちながら馬糞の臭いがする道を経て、森へ向かった。

「この時期はブルーベルが綺麗なんですよ」先生から聞いたその一言を胸に期待の気持ちいっぱいで森へ入ると、その言葉通りの美しいブルーベルがあたり一面に咲いていた。「エモい」とはこういう事を言うのだろうと感動しながら森を歩いた。

森の中を歩き始めて15分くらいだろうか、幻想的な青紫の絨毯の中に白い何かが混じっていた。鈴蘭だ。ここでは「ホワイトベル」と呼ぶようでそれを見ることができると幸運が訪れるそうだ。

たくさんの写真を撮り、友達と他愛もない話をして歩き続けること30分、気がつくともう出口が見えてきた。自分の想像していたよりも遥かに良い体験だったなと思いながら帰宅を先生に告げ至福のシャワーを浴びた。こんな日もたまにはあってもいいのだろう。

翌朝、担任が一言「今日はクラスでブルーベルを見に行きます。」
(高等部1年男子)222

 僕はこの学校で成し遂げたいことがいくつかあります。それをこの作文を通して、伝えていければと思います。

1つ目は、英検準1級を取得することです。イギリスに来たのなら取った方が良いと思いました。大学受験でも優位になりますし、色々なところで使えるので、とても便利だと思います。ここに来る前イギリスのロンドンに数日滞在していた時、自分の英語が少しは通じると思っていましたが、現実はそう簡単ではありませんでした。自分は全然レベルが足りていなくて、手も足もとどかない状態だと思い知らされました。だから、英語が通じるように英検準1級を取ることが僕の将来のためになると感じました。

2つ目は、生活リズムをしっかりと整えることです。僕は、家にいると、勉強をしようと思っていても全然集中できなくて、少ししか内容が理解できません。だから、この学校が僕にとって集中して勉強できる場所だと感じました。僕はみんながいる場所だととても集中できて成長していると感じます。だから、この3年間たくさん勉強してたくさん成長できるようになりたいと思います。あと、僕は夜遅くまでユーチューブを見ていたりしたから、早寝早起きがここ最近できていなくて、早寝早起きをして、健康良く過ごすことができるようになりたいと思ったので、それを実現させてくれるのはこの立教英国学院だと思いました。

この目標がここで過ごす3年間で実現できるように頑張りたいと思います。
(高等部1年 男子)

私は最初、この学校に来て中学からいる生徒がたくさんいることに正直びっくりしました。びっくりしたと同時に少し不安にもなりました。もとからいる人たちの間に入れるかが不安でした。しかし相手側から私に積極的に話しかけてきてくれて私はとても救われました。寮生活において友達というのはとても大切なものです。これからは私も積極的に話しかけたりしてより絆を深めれらるように生活していきたいです。 次に高校生活においてなにが重要だと考えるのかについてです。私はいくつかの重要なことがあると考えています。

1つは責任感です。高校生というのは義務教育ではありません。一つ一つの行動すべてが自分に責任がかかります。また立教英国は寮生活なのでなおさら責任感が大切だと思います。

次に学習面です。私は高校生活が一番勉強する時期だと考えています。高校を卒業したらこの先どのように生活していくのか、大学にいくにしても就職するにしても自分の夢のためにたくさん勉強しなければなりません。ですので私はこの充実した環境のなかで勉強を頑張ります。

次に思いやりの心です。寮生活においてこれも大切だと思います。自分ばかりを優先していれば寮生活は成り立ちません。この学校では思いやりの心を大切に生活していきます。

またこの学校はキリスト教の学校で毎朝、礼拝があるのでこの学校ならではの機会を大切にし、心を清らかにしていきたいです。この学校はとても規則正しい生活だと思います。ですのでこの規則正しい生活になれて健康に過ごしていきたいです。

この恵まれた環境で勉強を頑張り、全力で楽しみながら充実した高校生活を送れるよう頑張ります。
(高等部1年 男子)123

高校生に、そして立教英国学院の生徒になったばかりの私には不安なことがたくさんあります。

1つ目は、家族と離れて過ごすことです。今まで学校行事などで数日間家族と離れていたことはありましたが、3ヶ月もの間離れて生活するのは初めてなのでとても不安です。入学から数日経ちましたが、初日から家族に会いたい、と寂しさを感じています。とくに夜、眠るまでの時間に会いたいと考えています。これから3ヶ月の間、家族とのやり取りがメールとMeetだけなので、寂しさに耐えることができるのか不安です。

2つ目は、学校生活についてです。中学までは夕方に学校が終わり、その後は自分の部屋で好きなことをしたり、でかけたりしていたので、夜まで授業や自習があるこの学校の生活に変わり、早く慣れることができるかが不安です。

他にも食事のときのマナー、寮生活、高校の勉強など、不安なことは挙げればきりがありません。ですが、不安なこと以外にも楽しみなこともあります。それは、学校の外にでかけることや、フライデースポーツ、オープンデーなどです。英国にあり、全寮制であるこの学校だからこそできることがたくさんあると思います。これらのことにも不安なことはありますが、それよりも楽しみという気持ちが大きいです。

これからの生活には不安なことも楽しみなこともたくさんあります。家族や友達に会いたいとこれからも思うと思います。しかし、周りの友達、先輩、先生方に助けてもらいながら頑張りたいと思います。そして3年後の卒業の時に、「この立教英国学院を受験し3年間通い続けてよかった」と思えるように頑張りたいです。
(高等部1年 女子)ccc

 この春、義務教育が終わった。それと同時に僕は高校に上がった。これは当たり前のように思えているがそうではない。義務教育が終わったということは同じ15歳でも今社会に出て働いている人たちもいるということだ。僕だって働くこともできた、しかし自分で高校に進学を決めたということは今までみたいにしてはいけないと言うことだ。自分で決めた道なのにこの三年間適当に過ごすことは無責任という言葉があっているかはわからないがそういうようなことは断言できる。そのため僕は中学生時代と比べもっと自分の決めた道を華やかしていくために変えなければならないことや新しく始めなくてはならないと思う。ただ一度にたくさんやるとあまり定着がしないのでとりあえずこの1学期、一つのことを始めてみようと思った。

それは手帳だ。ほぼ日記みたいなものではあるがこれは確実に僕の今の生活やこれからの道をより良くしてくれるだろう。まずこの手帳で明確に変わるのは物や予定を忘れるという小学生のようなミスだけでなく、時間に確実に遅れないという幼稚園児のようなミスまでしっかりとカバーしてくれると思う。こういう初歩的なミスはミスをしにくいが、したら取り返しがつかなくなってしまう。これから生きていくにつれてミスが大きくなっていく。だからこれは何よりも重要なのだ。僕はミスしかしないというのが本当の意味だが。またこれは自分の普段の生活を振り返る日記としての役割も果たしてくれる。やはり自分の好きなことは積極的にできるが、人間は嫌いなものはあまりできない、後回しにしてしまうのが人間の本能であると思う。特に僕はそういう人間だ。しかし1年だけそうではなかった時期があった。それはまだ僕がこの学校に編入してくる前だ。自分の生活の予定すべてを週末に書き、それをどれだけできているか夜確認し、実際の行動を赤ペンで付け加え自分が実際どのくらい目を背けているか確認していた。その結果いわゆる自称進学校でクラスの上位に食い込んでいた。しかし2年になりやめた瞬間一気に落ち、3年でこの学校に編入して書きすらしなくなったらもっと成績は落ちてしまった。手帳は僕にとってどれだけ意味があったかこの春再確認できた。また
書かないことがどれだけ時間を無駄にし、できた気だけするかがよくわかった。だからこの1学期だけでも書き高校生の初めとして自分を再確認していこうと思う。それが必ず将来に繋がっていくと思うから。
(高等部1年 男子)

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