立教生が楽しみしている行事のひとつ、アウティング。実は小学生は中高生より1回多く出かけることができます。コロナによってしばらく中止になっていたこのミニアウティングも、今学期ようやく再開。まだ立教のまわりにどういった所があるのか知らない子たちばかりということで、今回は近くの村や自然保護地区を訪れ、ショッピングや大自然を満喫するプランとなりました。

イギリスの街はもうクリスマスムード。お店にはクリスマスのグッズやカードが溢れんばかりに並んでいます。目をきらきら輝かせながら、「お母さん喜んでくれるといいな~」「これは弟へのお土産!」と家族思いな一面ものぞかせました。

Remembrance Sunday が近いこともあり、すれ違う人は皆ポピーの花の飾りをつけています。Poppy Appeal の話は皆校長先生から聞いていましたが、実際に街中に出かけて、多くのイギリス人がこの日を大切に想っているのだと身に染みて感じることができたのではないでしょうか。1

「イギリスの街」という言葉ほど私を心躍らせる単語はないと私は自覚している。石畳の道、美しく細工が施された教会… 私は昔からその風景が大好きであった、とともに、憧れてもいたのである。

アウティングという名の遠足において、最も目を奪われたのはある教会のステンドグラスであった。その繊細な模様だけでなく、そこから感じられる歴史の重みや文化までもが美しかったからだ。

イギリスの主な建築物は、殆どが何百年もの歴史を持っており、イギリスの街に赴くとまるでタイムスリップをしたかのような感覚になる。そんな貴重な体験を学校のクラスメイトと体感できるということに、終始興奮が収まらなかったことを今でも覚えている。

この体験がいつか、大人になっていい思い出として残ればいいなと思った。
(中学部3年生 女子)55

 私の立教生活最初のアウティングの行き先はケンブリッジでした。私はケンブリッジに行ったことが一度もなかったので、この日をとても楽しみにしていました。

私のケンブリッジの第一印象は、イギリスらしい、でした。古いけれども美しい建物が立ち並び、川岸には柳が植えられていて、少し肌寒かったです。キャンパス内ではたくさんの学生が行き交っていて、そのほとんどはもちろんイギリス人でしたが、アジア系、アフリカ系など、ヨーロッパ以外の国の学生もたくさん見かけました。英語を母語としない人もたくさん勉強して入学したんだろうなと思い、私も見習いたいと思いました。

ひろこさんのお話を聞く中で、初めて知ることがたくさんありました。特に、男女平等が重視される現在でも、共学であることを理由に入学を諦める女子生徒のために女子校が残されていることには驚きました。ケンブリッジ大学が世界中の学生のことを考えていることを実感しました。また、平等を実現することの難しさを知りました。

アウティングの中では、クリームティーも印象に残っています。天気が良くて、部屋から見える景色がとても綺麗でした。予想よりもスコーンが大きくて驚きましたが、とても美味しかったです。機会があれば、また食べたいです。

昼食と夕食は学校外で取りましたが、食事を購入するときにイギリス人の店員さんに自分の言ったことが伝わったので、英語力の成長を感じ、嬉しかったです。ECの授業をもっと頑張ろうと思える出来事でした。食事はもちろん美味しかったです。

一学期の時には中止になるのではないかと思っていたアウティングですが、無事に行われて本当に良かったです。たくさん勉強になったし、何より楽しかったです。新型コロナウイルス感染症の拡大がはやく終息して、来年もアウティングができることを願っています。

(高等部1年 女子)

アウティング当日、10月1日は私の立教での約一年間の隔離生活から開放される日でもあった。お昼の中華料理店で食べるメニューを何回も友達と確認したり、前日に着る服を見せ合ったり、当日、使うお金がジップロックで梱包されたのを見た時にはなんだか大旅行のようにも思えてきた。結局行くのは学校から小一時間の場所なのに、やっぱり子供の私達は、お小遣い少なすぎとか、お城とか教会なんてつまんない、とか言いながら、実は学期に一度の外出に胸を躍らせている事をお互い、言わずもがな知っていた。

そんな空気がなんだか思春期を卒業したての The 中3っぽくて自分たちのことながら面白い。
お昼に行った中33華料理店でも、誰かが頼みすぎて困っていたらみんなで協力して食べてあげる。そういう一つ一つの小さな出来事から小さな笑顔が生まれて、全体に伝わってみんなが笑顔になる。そんな感じの一連の動作は今まで何回もあったはずなのに、「アウティング」という名前がつくだけで、中3の雰囲気がつくづく愛おしく思えた。

この作文を書いてる今、もうあのM3最後のアウティングには戻れない。この作文を長々と書けなかったのはその事実を認めたくなかったからなのかもしれない。
(中学部3年生 女子)

もう前回のアウティングからどのくらい経ったのかわからない。そんな中、今学期はアランデル城に行った。久しぶりのアウティングはとてもリフレッシュができた気がしたし、クラスの仲の良さを改めて感じた。

なんだかアウティング前日は、妙にソワソワしていた自分がいた気がする。どうしてかは正確にはわからないけれど、きっと楽しみで仕方がなかったのだろう。もちろん当日は楽しめることがたくさんあった。アランデル城に行ってたくさんの写真を撮った。友達との写真でカメラの写真が一挙に増えた。新しい場所にみんなで行くのは、学校で毎日同じ日常を過ごしている私達には良いスパイスだったのかもしれない。きっとそうだと思う。

個人的には何よりも一番楽しみだったのは昼食だ。学校では食べる機会が少ない中華が食べられるレストランに行った。みんな事前にメニューを見て予約していたが、それで足りるか不安でたくさん頼んでいた人もいた。実際に出されたものを見てみるとすごい量だった。ちょうどよい量を頼んで安心している人、頼み過ぎて食べられるか不安そうにしている人、挙句の果てには「食べれない (笑)」と残す人。ちなみに私は、ちょうどよい量を頼んで満足していたが、いざ食べ始めると意外と量が多く、でも頑張って食べた人だ。クラスのみんなでワチャワチャ食べるのは本当に楽しかった。色んな話をして笑い合えるあの空間が楽しくて仕方がない。そして、改めてクラスの仲の良さを知ることができた。

もしかしたら、このメンバーでのアウティングは最後なのかもしれないと思っている。このメンバーで過ごせる時間が終わる日が刻一刻と迫ってきているのだ。来年には、高1で新入生がたくさん入ってくる。やっぱりこの少人数での思い出はとても貴重なものなのだ。だからこの気持ちはしっかりと胸に刻んでおこうと思った。
(中学部3年生 女子)22

初めてのOutingは困難の連続でした。長い時間をかけて移動したり、雨が降ったり止んだりと簡単ではない状況でした。でもそこから臨機応変に行動することを学んだこともありました。例えばボートに乗ったときに、漕いでくれる人が棒を落としてしまいました。その時に漕いでる人と英語で連携を取りながら拾い上げることに成功しました。その時に言葉は違えど一体となってみんなで困難を乗り越えた気がしました。

また、他の思い出としてはサングラスやマグカップなどを買うことができたことです。買い物の場所がサービスエリアと限られる中、自分たちで考えていい食事といい買い物ができたと思います。

そして何より次のOutingが楽しみになりました。外国人とのコミュニケーションに戸惑いながらも、自分の思い描いたように過ごせたのでギルフォードショッピングなども自分が成長するためにどんどん楽しんでいきたいです。

(高等部1年 男子)11

10月1日は、立教生活最後のアウティングの日でした。目的地は、アランデル城とリトルハンプトン。最初にこの事を聞いた時、私はとても驚きました。なぜなら、過去にアウティングやホームステイで、どちらも訪れたことがあったからです。行き先が被るという経験が初めてだったので、聞いたときはあまり乗り気ではありませんでした。しかしいざ当日になってみると、その気持ちは一気に吹き飛びました。

本当にたくさんの楽しい時間を過ごしました。その中でも特に心に残っていることは、お昼ごはんとリトルハンプトンの海です。なぜこの2つが浮かんだかというと、クラスの皆と中3らしく、充実した時間を過ごせたからです。学校では毎日を慌ただしく過ごしているため、ゆっくり一緒に過ごす機会があまりなかったのですが、昼食を食べた中華料理屋さんや海辺でのひと時では、勉強のことも忘れてのんびりすることが出来ました。昼ごはんを頼みすぎてフードファイトをしている子がいたり、女子みんなでシェアしたり、とても楽しい時間を過ごしました。リトルハンプトンの海辺では、友達と話しながら、ゆっくり散歩をしました。波の音や海の風が心地よかったです。その途中、海の近くにある小さな遊園地のようなところに行ったのですが、私が中1の頃ホームステイで行った時は開いていたのに、今回訪れた時には閉まっていて、時の流れを感じました。

今回でどちらも訪れるのは2回目だったのですが、1回目の時と比べて自分が成長したと感じた点がありました。英語を聞き取れるようになっていたのはもちろんのこと、何にでも興味を持ち楽しんでみようとすることができるようになったと思います。最初はあまり興味がなかったお城も、実際に行って楽しもうと思えばとても素敵な思い出になりました。何事も楽しくできるのは最強だと思うので、これからもこういう気持ちを継続していきたいです。
(中学部3年生 女子)i5

今回のアウティングで自分が何について楽しんでいたのか、また何を思っていたのかに着目して文章を書いてみました。

アウティングで、観光したお城や教会の中を見て回ることはもちろん楽しいのですが、それだけではあの時ほどの満足感は得られません。一人で観光しても新たな経験や知識、思い出が心に刻まれてそれはそれで楽しいのですが、アウティングはクラスみんなで行くからきっと楽しいのだと思います。班行動がいいとか、男子だけがいいと言う人もいますが、絶対に女子・男子関係なくみんなで行ったほうが楽しいです。

僕がこのように思うきっかけは昼食の時にありました。僕の想像では女子はあまり食べないと思っていましたが、男子より食べる子がいたり、僕達男子が見たことのないような一面を見せてくれました。そういうことについて話したりするのもまた楽しかったです。お城を周っているときも同様に、普段女子とは写真を撮らないのに、「写真撮ろう!」と誘ってくれたりして、そういう会話もとても楽しかったです。そして何より、学校の中ではなくアウティングということで更に特別感が増しました。もっとこの時間が続けばと思いました。

帰ってから思いました。「俺青春してない?」

アウティングではたくさん食べるとか観光するとか、そういうことも大事ですが、今いる仲間とさらに親睦を深めてより良いクラスにするためのきっかけにもなると思います。

また次のアウティングが楽しみでたまらないです。
(中学部3年生 男子)i4

アウティングは10月1日。そう先生から言われて時の流れの早さに驚くとともに、立教生活始めてのアウティングはどんなものかなととても楽しみにしていた。しかしあいにく降水確率は100%。一番楽しみであったパンティングができるかどうか心配であった。

アウティング当日。朝起きると、こんなのは初めてというくらいの大雨と雷で朝食では後輩と顔をしかめ合ったけれど、朝食が終わりみんなで私服選びなどをしているうちにアウティングだという実感が湧いてきて雨など関係なくワクワクしてきた。

バスで3時間弱揺られた後は、パーキングエリアに止まり、初めての現金遣いに正直緊張していた。しかし友達と一緒だったので勇気を持って注文ができたし、また、一番嬉しかったのは自分が言ったことがきちんと伝わって店員さんも私に笑顔を見せてくれたことだ。

スターバックスで昼食を楽しんだ後、次に向かったのはウォーキングツアーだった。イギリスらしい町並みをひろこさんのガイドによってイギリスの大学についての小ネタやすごくいい思い出になった。そして一番楽しみにしていたパンティングへ向かった。嬉しいことにパンティングの時間は大雨が降ることもなく度々きれいな空も垣間見えたので、カム川とボートとポストカードの表紙ともなっている風情ある建物とでお気に入りの一枚を収穫することもでき、ゆったりとした時間を過ごせたのであった。

その後も引き続きバスに乗り、今度はティーガーデンへ向かった。今まで食べたことのないような大きなスコーンと素敵な空間に身が引き締まりつつもスコーンの食べ方をマスターできたいい機会だったと思う。

今回はあまり自由時間がなくて買い物などができなかったけれど、学校とはまた違った新鮮な景色ですごく刺激的なアウティングだった。次のアウティングではもっと楽しみたい。

(高等部1年 女子)iii

今回は私にとって立教英国学院に来てから初めてのアウティングでした。久しぶりに外に出れるという嬉しい思いもありましたが、何より英語で話さなくてはならない世界に行かなくてはならないというすごく不安な気持ちもありました。実際にバスに乗って行った最初のサービスエリアでは注文するのがすごく不安で友達に着いて来てもらいながら注文をしました。事前に注文するメニューを決めていったのですが、店員さんが話している内容があまりわからず、ずっとyesと言っていました。これが私の英語がうまくなりたいと思った最初の経験となりました。案内してもらったケンブリッジは様々なコレッジがある事がわかりました。コレッジそれぞれが全く違う背景を持っていて聞いていてすごく興味深かったです。

また次に行ったクリームティーでは美味しい紅茶とスコーンを頂きました。食べ方がわからず小さく切りながら食べていましたが本当は2つに切って食べることをアウティングが終わってから知って次は気をつけようと思いました。夜ご飯を食べるために行ったサービスエリアに行くまでのバスではスコーンをお腹いっぱい食べたせいか、とても眠くて寝てしまいました。そのサービスエリアではスターバックスでラップとソイラテを買いました。そこでも英語がうまく伝わらなかったので結構悔しかったです。立教に帰って来たときにはもうヘトヘトで夜はぐっすり寝れました。今回のアウティングでは英語力のなさに悔しくなった場面が多くて、英語がうまくなりたいなと思えました。

(高等部1年 女子)i

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