二学期、最初の一週間が過ぎました。また元気な子どもたちの笑顔が見れてとてもうれしい気持ちになりました。長い休み明けなので心配していましたが、少しずつ学校生活のペースを取り戻して、しっかりスタートできたのは立派でした。

夏休みの作文を読ませてもらっていますが、この夏、色々な場所へ行ったり、語学や自由研究のための勉強をしたりして、キラキラした夏らしい思い出をいっぱいつくってきたんだな~と分かりました。読んでいて、「私も行きたい!!」と思った作文がたくさんありました。作文のご協力、ありがとうございました。長いようであっという間に過ぎ去ってしまった様子ですが、子どもたちは毎日が充実されていたようです。ご家庭の皆様には自由研究をはじめ、色々と時間をとって頂きありがとうございました。

早速、「自由研究クラス発表会」を行ないました。クラスの個性あふれる作品が集まりました。すべての子に自分の取り組んだ作品について2~3分で発表をしてもらいました。昨年度に比べて、全員が声の大きさや説明の仕方がとても上達し、二年目として確かな成長を感じました。聴き手の方も友だちの発表を最後までしっかり聞いてあげていて、友だち同士の作品を認め合うところが見られました。

朝5時。子どもたちがホストファミリーの車で続々集まって来ました。あたりはまだ暗く、空には星が輝いていました。空を見上げると、オリオン座が日本で見るのとは上下逆さまの位置で輝いています。「冬の大三角」の明るい3つの星もはっきり観望することができました。
とうとうホストファミリーとの別れの時です。早朝で眠いのと、外の寒さ・暗さのせいでしょうか、子供たちの動きは、いつもと違っていました。心の中はどうだったのでしょうか。複雑な気持ちだったのではないかと思います。数日前に、「日本に早く帰りたいなぁ。」と言っていた子でさえ、「ホストファミリーと、もうちょっといてもよかったな。」と呟いていました。
ホストの家族一人一人とハグをしていました。「Keep in touch!」連絡を取り合いましょう!と約束して、バスに乗り込みました。
空港までの乗車時間は約2時間。ゆっくり休んで過ごしました。空港では、搭乗までたっぷり時間がありました。朝ごはんを食べたり、ちょっとしたおやつや最後のお土産を買ったりして過ごしました。インターナショナルのゲート前で、この10日間お世話をしてくださった方々に別れを告げました。子どもたちは口々に「日本にも今度遊びに来てね!!」と手を振っていました。
日本までの搭乗時間は約9時間。飛行機の中では、旅の思い出を振り返りながら、見学地や学校で印象に残っていることなどをしおりのページに書き込みました。普段はなかなか筆の進まない人も、筆がスラスラと進んでいました。バディーやホストファミリーとの別れが寂しかった、もっと一緒に居たかったと書いている子も多かったです。
午後8時ごろ、飛行機が成田空港に到着しました。子どもたちは家族に会うのが待ち遠しくて仕方がなかったようです。着陸の瞬間「やったー!!」と声をあげていた子もいました。また、「家族には会いたいけど、これからまた旅が始まるのならいいのに…。」と言っていたり、「時間を巻き戻して〜!」と言っていた子もいました。楽しい時間は本当にあっという間ですね。
ゲートにて、家族の方々のたくさんの笑顔に迎えられ、無事、国際交流の旅が終わりました。今朝はオーストラリアのホストファミリーとハグで別れ、今度は日本の家族とのハグです。帰国を喜び合っていました。校長先生もいらっしゃっていました。今夜はお土産話に花が咲くことでしょう!!新しいものと出会い、またそれと同時に、日本の良さも再確認できたのではないでしょうか。英語にも随分自信が持てるようになったことでしょう。この旅を通じて、ひと回りもふた回りも大きくなった子ども達です。
この後、まとめの活動があります。楽しかった大切な思い出・経験を胸に刻み、しっかりまとめていきたいと思います。

続いて、こちらの学校で行われている、小学生対象の日本語の授業を見せて頂きました。ちょうど聖徳の子ども達が英語の授業をしているように「みなさんこんにちは」「先生こんにちは」「お元気ですか」「はい、元気です。」という挨拶から始まりました。ウォーミングアップでは、海外でも人気のあるポケモンのカードを使って自己紹介のゲームをしました。「はじめまして。私は⚪︎⚪︎です。どうぞよろしく。」と言ったら、「じゃんけんぽん」と言ってジャンケンをします。勝ったら相手のカードがもらえます。聖徳の子ども達がこちらの子ども達とペアになるようにしてゲームに参加しました。オーストラリアの子どもたちも、先生の日本語での指示をよく理解しており、また一生懸命に日本語を話そうとしていて可愛らしかったです。聖徳の子どもたちはどんな風に感じたのでしょうか。ウォーミングアップのあと、今日は日本の昔遊びをグループに分かれて体験しました。どんぐり型のコマ、折り紙、箸づかいのゲーム、コマとけん玉の4種類です。対象だった子ども達にとっては初めての経験だったようで、聖徳の子ども達のお手本を熱心にまねて楽しんでいました。コマやけん玉の得意な子達が大活躍していました!「Wow!! Cool!!」と賛辞の声を浴びていました。折り紙の得意な子も、羽ばたく鶴やカメラ、パックンチョなど得意なものを作ってあげて、喜ばれていました。最後に、みんなで楽しい動作遊びと、なんと「ようかい体操第一」を踊りました!!こちらでも知られているのですね。照れ臭さも忘れて全員で動画を見ながらにぎやかに踊りました。大変楽しそうな光景でした。

 さて、今日はまだまだ続きます。お昼の時間にはバディーとのお別れ会をしました。始めに、日本の学校唱歌「茶摘み」を歌とリコーダー、て遊びで発表しました。本当は手遊びをここでバディーとしたかったのですが、時間が押していた関係でできなかったのが残念です。続いて学校が用意してくれたピザやジュースと囲んでバディーと昼食を食べました。ここで午前中に書いた「サンキューカード」も渡しました。中には肩をくんだりハグをしたり、別れをとても惜しんでいる二人もいました。一緒に居られる時間は少なかったのですが、バディーたちはとても親切で優しい子たちばかりでした。聖徳の子どもたちにプレゼントを用意してくれているバディもいました。最後に、みんなで聖徳音頭を踊りました。日本から持ってきた「祭」と書いてあるハッピを着て、大きな一つの輪になって踊りました。バディーたちも見よう見まねで一緒に踊ってくれました。踊りのあと、着ていたそのハッピをそれぞれのバディーに着せてあげて、お別れ会を終えました。

午後にはもう一つ、聖徳の子どもたちが先生になって教える「日本文化紹介」の授業が待っていました。「あやとり」のプレゼンテーションです。対象は5、6年生です。始めに、あやとりの紹介と、飛行機、ほうき、ハシゴと東京タワー、マジックそれぞれのグループが見本を見せました。練習してきたとおり、グループの何人かが同時にあやとりを完成させ、英語で「It’s a ___」と見せます。事前に調べたところによると、海外にもあやとりはあるようなのですが、ここではあまり知られていないようだったので、5、6年生の子どもたちも担任の先生方も大変興味深そうに見ていました。テレビもゲームもなかった時代から、子どもたちの遊びとして親しまれてきたことを伝えました。ここでも聖徳の子どもたちは自信を持って先生役をしていました。こちらに来てもう一週間。英語で話すことにも、ほとんどためらいがなくなっていました。子どもの適応力には目を見張るものがあります。

忙しい一日を終え、子どもたちは元気に帰っていきました。「もう明日帰るのか…」なんて残念そうに呟いている子もいれば、「あぁ…困ったな、日本にいる家族には早く会いたいし、でもここにももっといたい!複雑な気持ち!!」と言っている子も。最後の一日をホストファミリーと過ごして、明日は早朝5時の集合で空港に向かいます!!

今日はオーストラリアの学校で過ごす最後の日でした。そして聖徳生の活躍の場が盛りだくさんの忙しい一日でした。
まずは、聖徳の朝礼のようなものに当たるアッセンブリーで、歌とリコーダーの発表・修了書の授与がありました。教員達を前に学年ごとに並んでいる子ども達。そんな、全校生徒・教員の集まる場に聖徳の子ども達も参加させて頂きました。歌を歌ったり、校長先生の話をきいたりしました。その中には日本から聖徳小学校の子ども達を迎えられて大変嬉しいというメッセージもありました。聖徳の子ども達からは『遠い日の歌』を歌とリコーダーで発表し、感謝の気持ちを表しました。(その後のモーニングティーやお昼休みに、素敵な声と演奏だったよ、といった感想を先生達や生徒達からもらいました!)発表の後、校長先生から子ども達一人一人に修了書が手渡されました。全校生徒の前でもらえるなんて、大変嬉しいことです。オーストラリアの子供達からは大きな拍手をもらいました。
アッセンブリーの後、こちらでお世話になったバディーに宛てて「サンキューカード」を作成しました。日本から持ってきたメッセージカードに、「優しくしてくれてありがとう」や「ずっと忘れません、だから私のことも忘れないでね」などの言葉を頑張って英語で書きました。バディが喜んでくれるように、一生懸命書き込んでいる様子でした。
その次は、「日本文化の紹介」ということで、クラスに入らせてもらう時間がありました。
始めに、1、2年生のクラスに行き、ストローと牛乳パックで「竹とんぼ」を作りました。事前学習会で練習してきたとおり、聖徳の子どもたちが先生役です!始めに2、3人の子どもたちに前に出てきてもらい、作成した竹とんぼを実際に飛ばして見せました。それを見たオーストラリアの子どもたちの興味津々の顔が大変印象的でした。日本語の勉強もしているこちらの学校の子どもたち。先生から「やってみたいですか?」と日本語で問いかけられると「やってみたいです!」という元気な声が返ってきました。聖徳の子ども達が一人ずつに付いて教えることになりました。もう最終日ともなれば、英語にも自信が出てきたようで、大変積極的に教えてあげていました。額を寄せ合って紙の大きさを測ったり、切ったり、絵を描いたりする光景が大変微笑ましかったです。そしてその一生懸命な姿が誇らしかったです。飛ばし方もお手本を見せながら教えて、一緒に楽しい時間を過ごしました。
(後編へ続く)

今日は、みんなで学校から一時間ほどのところへ遠足に出かけました。
朝、学校に集合するとすぐバスに乗り込み、最初に向かった先は「ジンジャー・ファクトリー」という施設です。オーストラリアは世界でも有数の生姜の生産地です。生姜にちなんだアトラクションがあったり、同時に養蜂・ミツバチの生態を学んだりするセクションがあります。
ジンジャー・ファクトリーに着くと、活動の前にみんなでモーニングティーをしました。だいぶ、このショートブレイクに慣れてきたようです。日本に帰ると、学校ではモーニングティーがないので、お腹が空いてしまうかもしれませんね!
始めにミツバチの生態についての説明を聞きました。続いて、実際の巣箱の見学をしました。ゲージの中に入った係りの人が蜂の群がる上蓋を持ち上げると、そこには、迷路のように入り組んで盛り上がった蜂の巣が。子ども達から驚きの声が上がっていました。また、ガラス張りにして中が見えるようになった窓では、より間近で蜂の動きや六角形に連なった巣の様子を見ることができました。その様子にみんな釘付けでした。興味深そうに何枚も写真をとっている子もいました。その後、船や機関車のアトラクションに乗りました。どの乗り物も、子ども達にとって楽しいひと時だったようです。ここで昼食もとりました。お腹は、ホストの作ってくれたお弁当で満たされました。
午後は「ストロベリー・フィールド」へ行きました。楽しみにしていたイチゴ狩りです。このイチゴ畑から、オーストラリア全土へイチゴが出荷されているそうです。バスを降りると同時に辺り一面イチゴの甘い香りに包まれました。見渡す限りのイチゴ畑です。一人一つ、プラスチックのパックを持ち、蓋が閉められる範囲でイチゴと摘んでいいとのことでした。まるでパズルのように、夢中でイチゴを選別しパックに詰め込んでいました。イチゴ摘みの後は、アイスクリームのサプライズも待っていました!この農場で取れたイチゴを使ったアイスクリームです。摘んできたイチゴをさっそく乗せて食べている子もいました。
青空の元、のんびりとした楽しい一日となりました。
そして明日はいよいよ学校で過ごす最後の日です!!

お昼頃にモートン島から戻り、ホストファミリーの元で休日の午後を過ごしました。前日の日記の中では、砂すべりなどの楽しかった出来事の後に「早くホストファミリーに会いたいです。」と書いている子も何人かいました。ホームステイを楽しんでいる様子が伝わってきます。
天気も良く比較的暖かかったので、プールで泳いだ子やビーチでサッカーやバーベキューを楽しんだ子もいました。子ども達の、日曜日の日記をいくつか紹介したいと思います。
ーーー今日、ホストファミリーの家に帰ったらスーパーに行った。そこでサッカーボールを買った。その後ホストファミリーとその友達とバーベキューをした。とても楽しかった。そして、砂浜や潮溜まりを散歩した。大きいカニもいたし、すばしっこい魚もいた。今日もとても楽しかった。
ーーー今日は、ホテルをチェックアウトしてホームステイのところに帰る日です。フェリーでは、意外に早く港に着きました。その後、なつかしいホームステイの家に帰りました。帰ったらすぐビーチに行って釣りをしました。竿を持ってしばらくすると手応えを感じました。引っ張ったら釣れていました。なんとなくコツをつかんできました。時間がかかったけれど、どうにか釣れて嬉しかったです。

今日はブリスベン東部の海に浮かぶ、モートン島へやってきました。モートン島は、世界で3番目に大きな砂の島です。砂すべりや野生のイルカの餌付けができます。
朝7時半、子ども達はホストファミリーに連れられて、学校に集まりました。ここからバス・船と乗り継ぎ、島へ向かいます。お腹がすいたら食べなさいと、モーニングディー用の軽食を持たせてくれた家庭もありました。こちらは船の中で食べることにしました。
島に到着すると、ちょうど海岸のところにペリカンの群れが羽を休めに来ていました。「結構大きい」と驚いていた子もいました。そのままランチに向かいました。ランチは、どれを食べたら良いのか迷うほどの品数のビュッフェでした!船の中でおやつを食べていましたが、みんな結構お腹が空いていたようです。よく食べていました。
その後、部屋に入って荷物を整理しました。砂すべりまで少し時間がありましたので、お土産屋さんへ行きました。小瓶に砂と貝殻の入った島らしいキーホルダーや、イルカのぬいぐるみなどがありました。そろそろ残りのお小遣いが少なくなってきたという人も出てきました。
砂すべり。大きなタイヤのバスに乗り込みました。島の中心部にある砂山へ向かいます。バスは上下左右にバウンスしながらデコボコの山道を進んで行きました。乗る前は「酔いそうだな…」と言っていた子もいましたが、「ジェットコースターみたいで楽しい!」と。10分ほど行くと、急に視界が開けました。そこは見渡す限りの真っ白な砂!おおぉ〜と嘆息がもれていました。バスの中で靴を脱ぎ、裸足になって外に出ました。冷たい砂の感触が足先から伝わっってきました。係りの方が、砂すべりの説明をしてくださいました。板の上にうつ伏せになり、両手で板の先を少し反らせながらつかみます。さぁ、いよいよスタート位置へ。それぞれ、自分の板とゴーグルを持ち、砂山を一歩一歩登って行きました。次々と、砂を飛ばしながら華麗な滑りを見せていました。滑った感想は?「最高に面白い!!」……始めは怖そうだからやらないかも…と言っていた子もいました。しかし、全員が1回は挑戦していました!子ども達はこの砂滑り、とても気に入ったようです。5回も滑った子もいたほどですから。
さて、砂滑りツアーを終えた後、ホテルに戻り、夕食をとりました。そして、今度はイルカの餌付けに向かいました。係りの方がいらっしゃって、子ども達に魚の持ち方や与え方の見本を見せて下さいました。水着・裸足になり、浜辺に降りて行きました。水際にはもうイルカ達の姿が見えています。餌をねだっているようです。アイスクリームコーンを持つように握った魚をイルカの口元に持っていくと…寄ってきて、パクッと食べました。餌をあげ終えて岸辺に戻ってくると「イルカが私の足に触ってくれた!!」など大喜びの様子でした。
この島ならではの体験ができた一日でした。今夜はこちらで一泊して、明日はホストファミリーの元へ帰ります。

学校への登校3日目。今日はまず、子ども達が事前学習を通して見つけたオーストラリアに関する質問・疑問にマークさんが答えてくださる時間がありました。マークさんは、子ども達の学校滞在中、様々なサポートをしてくださっている方です。質問は、オーストラリアの地理のこと、アボリジニーのこと、歴史に関すること、オーストラリアで見られる星のことなど多岐に渡りました。「オーストラリアは独立したのになぜ、お札にエリザベス女王がまだ残っているのですか。」「アボリジニの知恵や食べていたものを教えてください。」「日本では見ることができないオーストラリアの星はいくつぐらいありますか。」など、子ども達の、素朴でありながら中々一言では答えられない質問に頭を悩ませながらも、マークさんは一つ一つ丁寧に回答をしてくださいました。マークさんは、昨年度もこの時間を担当してくださいました。「聖徳の児童の質問は中々難しく考え深いものがあります。答えを考えながら改めて自分も勉強させてもらった。」と。子ども達との出会いを大変喜んでいらっしゃいました。
その後はまたクラスに戻り、授業を受けました。三年生のクラスでは「アボリジニ・アート」に挑戦しました。アボリジニたちの描いた動植物等のシンボルを真似て、黒い紙にクレヨンで描きました。担当の美術の先生が、オーストラリアと日本の子どもたちでは、絵の表現の仕方が違うことに気づき、興味深いとおっしゃっていました。
モーニングティーの後、バスで40分ほどのところにあるショッピングモールに出かけました。英語漬けの授業からしばし解放され、楽しいショッピングタイムです。科学的なおもちゃを扱う店や、こちらの子どもたちに人気の文具を扱う店、スーパーマーケットなどを回りました。日本では見かけないような品物に目を輝かせていました。また、「ベジマイト」が気に入ったらしくおみやげに購入していたり、安価で買えるお菓子を上手に見つけて小銭で買ったりしていました。今日はお弁当もこのショッピングモールの休憩場所で食べました。日差しも暖かく、真っ青な青空が気持ち良い一日でした。。
明日は「モートン島」へ一泊二日の小旅行に出掛けます!

朝8時。それぞれのホストファミリーに送られて、子ども達が登校してきました。どんな部屋だったか、どんな遊具があったか、どんなペットがいたかなど、子ども達同士であれこれ話が弾んでいました。昨夜は、日本から持ってきたお土産や自己紹介のアルバムを見せたり、話題を見つけ会話に挑戦したり、その家の子どもと遊んだりして過ごしたと言っていました。すっかり仲良くなっているのだなと感じました。夕食の片付けなどを進んで手伝って喜ばれた子もいました。
明るい表情がたくさん見られました!
今日は朝からバディーと一緒に授業に参加しました。2グループに分かれ、3、4年生のクラスにぞれぞれ入りました。英語(日本での国語に当たる)授業、音楽の授業、体育の授業などがありました。英語では、名詞の単数形と複数形が書かれたカードを切り取り、二枚を組にして、ノートに貼る作業をしていました。どうすればいいか分からなくても、バディーのしていることを真似ることから始めていました。音楽では、一人ひとつ、マラカスやタンブリン、ウッドストックなどの楽器を持ち、リズムを演奏をしていました。音楽の活動では、見よう見まねで、一緒に演奏を楽しんでいました。積極的に前に出てドラムを叩いた子がいたり、リズム打ちの指示を出すリーダーを買って出た子もいました。さすが物怖じしない聖徳の子です!体育では、広い芝生のグランドに出て、テニスボールを使った運動や、縄跳び・日本の竹ぽっくりに似たもの・投げたり飛ばしたりして遊ぶもの等、いろいろな道具を使った運動をしました。一緒に体を動かし、楽しく授業に参加できました。
教室での授業では、子ども達それぞれが自分の進度に従って静かに活動していたり、本の内容や歴史の話を聞いたり話し合ったりするものもありました。説明は全て英語ですので、どうすればいいか、何をしていいか分からないことも多かったと思います。そのようなときの大きな助けが、バディーでした。困ったときには、いつも、バディーが笑顔で教えてくれてました。また、実際に授業に参加して、授業の雰囲気が日本とは全く違うことに驚いていました。子供たちにとって、大きな刺激となったようです。カーペットに座って先生の話を聞いたり、教室にソファーがあってそこでも活動できることも大きな驚きでした。
今日は、モーニングティーの時間もありました。子ども達は、楽しみにしていました。ホストファミリーが持たせてくれた大きなランチボックスの中に、フルーツやスナック、マフィン、ジュースなど、食べきれないほどの軽食が!バディーと一緒に広場の思い思いの場所に腰を下ろし、楽しいひと時を過ごしました。食べ終わると、すぐに、校庭の遊具に飛びついていました。昨日は少々遊び足りなかったのでしょう。今日は、珍しい遊具でたっぷりと遊ぶことができた様子でした。
さて、今日のメインイベントの一つ、「ブーメラン作り」がありました。この時間は聖徳の子ども達だけが集まり、アボリジニーから伝わる伝統的なブーメランを真似て絵付けの作業を行いました。好きな動物の絵を中央に書き、その周りに点や線を使って模様を入れました。それが終わると、みんなで校庭に移動しました。今日は特別にアボリジニーの方に来ていただきました。伝統的な絵や楽器、道具の説明や実演を見聞きすることができました。まずは伝統的な吹奏楽器である「ディジュリドゥ」の実演をしてくださいました。休みなくリズミカルに響く低音に子ども達も目を輝かせながら聞いていました。子ども達への歓迎の曲だったようです。ディジュリドゥが、シロアリによって食い荒らされ中が空洞化したユーカリの木から作られることを学びました。その後、アボリジニーが狩りをする様子を表現した踊りを鑑賞しました。木々の様子の変化から季節を知り、魚の群れの位置をワシの飛ぶ様子から知るという表現、またイルカによって魚の群れを追い込んでもらい、捕まえた魚の分け前をイルカに捧げ感謝を示す表現などがありました。ボディペイントを施し、独特な銛を持っての踊りでした。最後には踊りの一部を子ども達も一緒に体験しました。初めは恥ずかしがっていた子ども達でしたが、最後は全員参加で楽しく踊りました。子ども達が一番楽しみにしていたブーメランを飛ばす実演は、残念ながら本日は強風のため行われませんでしたが、代わりに銛を遠くに投げる実演をしてくださいました。力強く投げた銛は、はるか100m以上先まで飛んで行きました。かつてはそれによって遠くにいるカンガルーを仕留めたりしていたそうです。
帰りの会を終え、「もうすぐホストファミリーが迎えに来ます」と言うと、中には「イェー!!」とガッツポーズをした子ももいました。この様子だと、きっと二日目の夜も楽しく過ごせそうです。

今朝は少しゆっくりめに、7:30の起床でした。ホテルで朝食を食べ、午前中は街へ買い物に出かけました。青空の下を散歩しながら、オーストラリアならではのお土産が買えるお店に行きました。オーストラリアで初めてのお買い物タイムです。
決められたお小遣いの中で、家族や友達のために、慎重にお土産を選んでいました。もちろん自分用にも購入していました。昨日見たオーストラリアの動物のぬいぐるみが気になった子もいました。かわいいワライカワセミやカンガルー、コアラを抱いてレジに並んでいました。外国のお金での買い物は、なかなか難しいものです。店員さんは、笑顔でゆっくり説明してくれました。それぞれ思い思いの品を購入できました。自分であらかじめ決めた金額に合わせて、ぴったり商品を選んでいるお買い物上手な子もいました。お釣りの硬貨を「このまま使わずに記念に取っておくんだ」と喜んで話している子もいました。
それからバスに乗り込みました。いよいよ学校に向かう時刻となりました。「早くバディに会いたい!」と、どの子もとてもわくわくしている様子でした。バスの中から、広い緑の校庭のある学校が見えました。「えっ、もしかしてあれが学校なの?あそこにこれから通うの?」と大はしゃぎ。学校に着くと、滞在中我々のお世話をしてくださるマークさんが出迎えてくれました。学校の校長先生もあいさつに駆けつけて下さいました。その後、学校が用意してくれたお昼ご飯を食べました。そして、待ちに待ったバディーとの顔合わせがありました。今日は紹介があっただけでした。明日から、学校での生活はバディーと一緒に過ごすことになります。どんな学校生活となるのでしょうか。
昼休みは、短い時間でしたが校庭にある遊具で遊びました。聖徳にはないアスレチックで、ぶら下がったり、飛び跳ねたりと、子ども達は大はしゃぎでした。
午後は「オージークッキング」を体験しました。pavlovaという、甘いお菓子作りです。固めて焼いたメレンゲ生地の上にホイップクリームを乗せ、フルーツとチョコレートで飾り付けをしました。噴射式のホイップクリームが子ども達にとってはとても珍しかったようです。
帰りの会を終え、ホストファミリーとの顔合わせの時になりました。少しはにかみつつも、みんな笑顔で出会いの瞬間を迎えることができました。さっそく英語で積極的に質問している子、少し照れくさそうにしている子、兄弟姉妹と同い年ぐらいの子どもがいて「可愛い〜!」と喜んでいる子……それぞれが、ここでの「家族」に連れられて学校を後にしました。
ショッピングに学校にと、英語を使う世界にやってきたのだという実感がわいてきたことでしょう。明日の朝、どんな顔で会うことができるのでしょうか。

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