ごきげんよう。

美術部が新入生を迎えて初めて部員全員で取り組んだ学内展示企画。「夏」をテーマに思い思いに作品を制作しました。額も含め、手作業で制作していく過程を動画でご紹介しています。ぜひご覧ください!

美術部公式ブログはこちら

 

〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
○開催日時:12月12日(土)13:30〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

詳しくはこちらのページをご確認ください。

ごきげんよう。

本学園の校内にある自動販売機は美術部の生徒がデザインしています。今年は9年ぶりとなるデザイン変更で、その制作の様子を動画で公開しています!

◯△□の単純な形のステンシルシート使って、リズムよく配置していく感覚的なアート表現に挑戦しました。ぜひご覧ください。

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〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

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【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
○開催日時:12月12日(土)13:30〜
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

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ごきげんよう。アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにある、姉妹校Portland Christian Schoolsへ留学しているKさんから、Thanksgiving Dayの様子が送られてきました。

Thanksgiving Dayとは、アメリカやカナダの祝日で、感謝祭とも呼ばれています。1600年代、イギリス人たちがアメリカの開拓のために移住してきましたが、彼らにとって冬を越すことが難しく、飢饉によって多くの死者を出していました。それを見ていた原住民・ネイティブアメリカンたちが、トウモロコシなどの作物を与えたり、その栽培方法などを教え、無事にイギリス人たちは冬を越すことができました。それに感謝し、始まったのがThanksgiving Dayです。そのようなThanksgiving Dayでは、たくさんの美味しそうな夕食が振る舞われ、親戚や友人と楽しく過ごします。

ごきげんよう。ポートランドの新型コロナウイルスの感染状況は、少しずつ落ち着いてきています。ポートランドの生活にも慣れてきましたが、初めてのこともたくさんあり、毎日楽しんでいます。今週はThanksgiving Dayがありました。Thanksgiving Dayは、アメリカでは大切な年間行事なので、学校も2日間お休みになりました。

ホストマザーと私は、前の日にパイを作りました。私たちが作ったのは、アップルパイ・ナッツパイ・ラズベリーパイです。それ以外にもお母さんは七面鳥を焼いてくれました。

この日の夕食は、お母さんの親戚もうちに集まり、みんなで夕食を食べたり、お祝いをしたりしました。夕ご飯はとても量が多く、食べきれないほどでした。お母さんの焼いてくれた七面鳥、マッシュポテト、サラダ、パン、オニオンチップ、そして私も一緒に作ったパイなど、たくさんの料理があり、みんなで楽しく食べました。どれも美味しかったのですが、自分で作ったパイは本当に美味しかったです。

夕食の後、みんなでボードゲームをして遊びました。日本では見たことのないボードゲームなのですが、詳しく説明してもらい、すぐに理解することができました。

Thanksgiving Dayが終わると、すぐに次の日にクリスマスの準備が始まりました。今度、クリスマスの準備の様子を報告します!

 

ごきげんよう。

28日(土)は高校受験生を対象に学校説明会を開催し、たくさんの方にご参加いただきました。

2010年から教育のICT化に取り組み、最新の技術と手法を使って創立者の思いを形に変えてきました。結果として、コロナ休校期間中もオンラインで時間割通りに、普段の授業と変わらないリアルタイムかつ双方向に進む授業を行うことができました。

完全ICT化された授業では、生徒のiPadと先生のiPad画面は共有されているので、先生は一人一人のノートを回収することなく、その場で見て添削することができます。書き込んだ内容はリアルタイムに反映されていくので、全員が「分かった」状態で授業が進んでいきます。そして板書やプリント配布といった時間を省くことで、授業の進むスピードはそれまでの2〜3倍となった分、ペアワークやグループワーク、発表の時間など、自分の考えを人に伝える時間を多く取り入れています。

【「教育のICT化」はこちら】

本校では、自分の望む人生を手に入れるための心と能力を持った女性を育てることを目標に、自分の夢中になれることや好きなことを見つけることを大切にしています。

【「瀧野川女子学園とは」はこちら】

キーワードとなるのが「創造性と起業家精神」です。これらは才能ではなく、誰でも、トレーニングすることで身につけることができます。そしてこれらの力は、まさに社会で求められている、“チームで働くこと”や“まだ世の中にはない新しいものをつくりだす”ことに繋がります。

【「創造性教育」はこちら】

今年度よりカリキュラムを改定し、新たに「ゼミ制度」を導入しました。ゼミの選択は必須ではないので、本当にその内容を学びたい生徒だけが集まります。時には大学で学ぶような内容に触れることもあり、専門性高く、生徒にとって濃い時間となります。

ゼミの時間を使って学ぶ内容は、創造性教育で体験する内容と同じく、大学入試対策にも繋がります。すでに私大の多くが募集定員の半数以上を、面接主体の新しい入試の形で入学者を決めています。その面接で問われるのが、「自分の進路に向けて何をしてきましたか」ということ。ゼミでの学びや創造性教育での体験が、このような入試に対応することができるのです。

【「高等学校カリキュラム」はこちら】

また、国際社会で真に活躍するために必要な、英語教育にも力を入れています。社会で求められていて、大学入試でも問われるようになった“使える”英語力。使えるためには日常的に使う必要があります。本校では、自然に口から英語が出るよう、練習を繰り返し、経験の中でなじませていくことを大切にしています。

まずは日本人の英語の先生から、分かりやすい授業で英語の考え方や使い方を学びます。次にネイティブの先生と、学校のあらゆる場面で実際に使ってみて、さらにオールイングリッシュの授業へと段階的に展開していきます。希望者にはネイティブの先生による、海外の大学進学も可能なレベルの授業を受けることも可能です。また、校外学習や海外語学研修プログラムも充実し、一人一人の状況に合わせた選択が可能です。

【「国際教育」はこちら】

全体説明会の後には「黒板の無い教室」で授業体験に参加いただきました。授業体験では普段の授業と同じく、iPad ProとApplepencilを使っていただきます。体験では“書く”“消す”だけなので、初めて使う方もすぐにできるようになります。

授業内容は入試にもよく出る不定詞の復習です。板書がなくサクサク進む、けれど分かりやすい、そして“ノートが共有される”ことを実際に体験していただきました。

全体説明会では共感できる部分、思い当たる部分もあるようで、頷きながら聞いていただいたり、授業体験では新しい学びの形に驚き、楽しんでいただく様子が伺えました。イベントを通して、本校の教育をより多く知っていただけたら嬉しいです。

今年度の受験生向けイベントも残り少なくなってきています。授業体験もできる高等学校学校説明会は、次回12月12日(土)が最後の開催となります。まだご参加いただいていない方は、ご予約の上、ぜひご参加ください。みなさまのご来校お待ちしております。

【高校受験生向けイベント予約はこちら】

 

〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
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【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
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ごきげんよう。

本日は中学受験生向け学校説明会を開催いたしました。

はじめに校長より、「自分が望む人生を手に入れて、社会に貢献する」ために、本学園が大切にしている理念と歴史についてお話がありました。


校長先生より理念と歴史のお話

 

続いて副校長からは、その理念を基に現在本学園が取り組んでいる教育について、主に「教育のICT化」や「創造性教育」について説明を行いました。


副校長より本学園の取り組みについてのお話

 

本学園では2010年から教育のICT化を進め、現在ではすべての普通教室が「黒板の無い教室」になりました。

なぜそうしたのか――それは「生徒が楽しいと思える授業をしたい」からです。

ただ先生の話を聞いて、板書をし、プリントで配られる問題を解く……それでは何の面白みもありません。時間ばかりが経ってしまい、結局何も身につかないということになりかねません。
本学園では、もっともっと自らの頭で考え、周りの仲間と話し合い、物事への理解を深め、学んだことの“その先”へ思考を発展させてより大きな成長に繋げるために、「創造性」と「起業家精神」を養います。

「創造性」とは、自分の中にある“思い”を形にすること。
そして「起業家精神」は、形になった思いを、社会や仕事に結びつけて考える心構えこと。

この2つの能力は、決して才能でも個性でもありません。トレーニングすることで、みんなが身につけることができます。
本学園では6年間かけてさまざまな取り組みをし、みなさんの中に眠っているそれらの能力を引き出していきます。

中学1年生ではデザイン思考を基に「理想の街」について考え、中学2年生では「みんなが楽しめるロボット」を一から作ります。中学3年生では「自由研究」として1年間、自分が本当に面白いと思うこと、すごいと思うことについて徹底的に追求。最後には全校生徒の前でその成果を発表します。(発表の様子はこちらの動画をご覧ください)
高校生になってからも、自分たちでオリジナルの商品を企画し製作・販売まで行う「事業化実習」や、そこで作った商品をさらにブラッシュアップさせて「ハワイ修学旅行」の中で販売するなどといった取り組みで、みなさんが持つ能力を伸ばしていきます。(詳しくはこちら

きっと、入学する前と後ではちがった自分に出会えるはずです。

副校長からは他にも、本学園が力を入れている、国際社会でチャンスを掴むための「英語教育」についてや、“国際化が進む現代だからこそ”日本人としての心遣いを学ぶ「礼法・茶道・華道」についてのお話がありました。また、豊かな心を育むため、創業時より大切にしている「校外学習」についてのお話もありました。

 

また、全体説明会の後には家庭科の体験授業も行いました。

本学園では国語や算数、英語といった科目だけでなく、すべての授業がICT化され、生徒は全員iPadとApple pencilを使って授業を受けます。

本日の授業テーマは「日本の行事食」。家庭科の先生から配信された“五節句”についての問題を考えながら、実際の授業さながら、iPadとApple pencilを使っての授業を体験していただきました。
最初はみなさん恐る恐る操作をしていましたが、短い時間の中でもだんだんと慣れていった様子で、文字を書き込んだり、表示されている写真を動かしたりしていました。飲み込みが早く、とても驚きました。
今後も本学園について知っていただく機会を設けていきます。
百聞は一見に如かず。ぜひ一度、足を運んでみてください。

【次回の中学受験生向けイベント】

12月19日(土)9:00~ 学校説明会&個別相談会※体験授業有<ご予約はこちらから>

 

〜受験生へご案内〜

【中高一貫コース学校説明会】対象:小学4〜6年生
○開催日時:12月19日(土)9:00〜
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ごきげんよう。

国際社会でチャンスを手にするための英語教育5ステップをご紹介します。

【国際教育についてはこちら】

<ステップ1>

授業の内容に合わせて、生徒にとって分かりやすいオリジナル教材を作成し、iPadに配信。完全ICT化された授業の特性を活かし、クラウドを介して、リアルタイムに一人一人の状況を把握しながら進めるので、“分からないまま”を見逃しません。生徒同士の協働作業も多く取り入れ、楽しく力がつく授業を行います。

 

<ステップ2>

母語で英語の基礎を理解できたら、ネイティブの先生と一緒に使ってみます。日本人の英語教師と同数の6名のネイティブの先生は、平日の朝から放課後まで学校にいるので、授業以外のホームルームや掃除の時間、放課後の英会話教室やクラブ活動など英語を使う機会がたくさんあります。ネイティブの先生はうまく生徒の英語を引き出し、“話せた”“伝わった”の繰り返しで、英語を使う楽しさを実感します。

 

<ステップ3>

6名のネイティブ教師のうち、4名は英語の特別免許を取得している英語教師です。ALTと異なり、一人で授業を受け持つことができるので、ネイティブ教師によるオールイングリッシュの授業を全学年全クラスでおこなっています。さらに希望者には、英語での高度な論理的表現能力を鍛え、海外大学進学も目指せる授業を選択することも可能です。

 

<ステップ4>

学校以外での英語教育の環境も充実。校外学習で学年全員で参加する「British Hills語学研修」では、日本にありながら「パスポートのいらない英国」といわれている場所で、英国人を中心としたスタッフが生徒たちの英語を引き出しながら、英語を使ったアクティビティに参加します。「ハワイ諸島修学旅行」では、創造性教育の一環としてハワイ大学でチャリティバザーに挑みます。英語を使って積極的に大学の学生に声をかけ、自分たちが作ったオリジナル商品を売り込みます。参加した生徒からは、“思ったより伝わった”“もっと英語を勉強しようと思った”といった感想が例年あり、英語習得の意欲を高めます。

 

<ステップ5>

短期集中で鍛える語学研修プログラムでは、夏休みの2週間、アメリカのポートランドにある姉妹校に通うホームステイプログラムと、春休みの3週間、カナダのバンクーバーにある語学学校で学ぶ研修プログラムを用意。さらに長期で現地生活を送りながら英語を習得したい場合には、アメリカ姉妹校への正規留学プログラムがあります。単位互換制度のため、留学中に取得した単位は卒業のための単位として認められ、帰国後次の学年に進級することができます。

 

先日、正規留学に出発しました!

 

一人一人の希望する進路に合わせた“使える”英語の力を鍛え、国際社会で真に活躍する日本女性を育成します。

 

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ごきげんよう。

先生インタビュー初の前編・後編にわたってお送りするのは、石川先生です!
先生は東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒の美術教諭で、美術部の顧問を務めています。
さっそくお話を聞いてみましょう!

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石川先生(美術)
美術部の“原点”は、進学講習

広報:さっそく、自己紹介をお願いできますでしょうか。

石川先生:美術を担当しています、石川です。中学1年生~3年生の必修授業、高校生は選択1の授業、高校2年生は油彩画ゼミ、デッサンゼミ、高校3年生はデッサンゼミのほかにアート表現ゼミを担当しています。美術は私1人で、中学生から高校生までみています。部活動は美術部で、顧問をしております。

広報:先生は長らく瀧野川にいらっしゃるんですよね。

石川先生:31年目が終わろうとしているのかな? 平成2年からなのでね。実は、この学園に来た当初は美術部には関わっていなかったんですよ。

広報:そうなんですか!

石川先生:当時は国語の先生が顧問でやっていたんです。でも、授業をするなかで「美術系の大学に進学したい」「難関の藝大に行きたい」と話す生徒がちらほらいて、私の経験を活かして何か伝えられないかな、アシストできないかなと考えて、“進学講習”というのを立ち上げたんです。

広報:“進学講習”とは?

石川先生:まだ当時は学園としては取り組んでいなかった、“放課後に受験対策的な授業をする”ということを始めたんですね。美大を目指す生徒たち、そういう「夢」をもつ生徒たちを放課後に集めて、猛特訓しようと。主にデッサンですね。美大の受験にはデッサンの実技試験が必須なので。

広報:いまの美術部の“原点”になるわけですね。

石川先生:そうですね。いまの美術部の基盤となったのは、その進学講習でとことん目標に向かって取り組んできたのが原点ではありますね。で、何年かやってくると、結果がほしくなりますよね。2年目から結果が出始めていたんですけど、3年目くらいから、主要難関美大に現役合格させることができるようになったんです。生徒も保護者の方もとても喜んでくださった。やりがいがありましたね。

 

瀧野川で生徒と出会って、私自身も変わった

石川先生:その特訓をやり始めたことが、私自身にとっても、“教師”そして“生徒”にかなりのめり込んでいくきっかけになったんだと思います。美大に行きたいという生徒たちとコミュニケーションを取るなかで、“教師”というものへのイメージ、自分がいままで思ってきた“教師像”というのかな? 随分と考え方が変わりましたね、瀧野川の生徒と接してきて。

広報:先生になる前はどうお考えだったんでしょう?

石川先生:小さいころから絵を描くのが好きで、そういう時間を大事してきて、自分の「存在感」を一番示せるのが“何かをつくるとき”だったんです。周りの人たちに、“ここに石川がいる!”っていうのを、すべての人に示すことができたのが美術だった、ものづくりだったっていうのがあったんです。

広報:なるほど。

石川先生:なので、できれば何かを製作するなかで、それが職業に結び付いていければいいなっていうのはありました。作家、昔で言うならば画家、造形作家、アーティスト……いろいろな言い方がありますけど、“そっちのほうで”っていう夢を、瀧野川に来た当初はまだ持っていたんです。自分の製作活動を中心に、それを一番にやっていこうと思っていたんです。そういう意味で、正直、教員でずっとやっていこうっていう気持ちはそこまでなかった。だけど、どうも進学講習で生徒たちと出会ったことが私の考えを変えていった。“教師”っていうもの、“先生”っていうものの定義も変わりだした。自分が思っている以上に、生徒との時間っていうのが、私自身にもたくさんの影響を与えていった、っていうのがありましたね。

広報:“先生”をどう捉えてらしたんでしょうか?

石川先生:正直言って、“先生”ってあまり好きではなかったんです、子供の頃は。なので、教師になろうと思ったこともなかった。教員免許を取ったのも、「せっかく大学に行かせてるんだから、大学にいる間に取れる免許は全部取りなさい」という、親との約束だったんです(笑)

広報:(笑)

石川先生:結果的には、それがあったから今があるので、良かったとは思うんですけど、そんな感じの入りだったので……でも、進学講習のときに、授業の形態とは違って生徒にかなりぐっと入り込んでいって。個人指導がもっと深く入っていった感じで。人数も少人数だったのでたくさんコミュニケーションを取ってね、絵だけじゃなくてトータルに。日常生活のことから趣味の話から、何でも話す「人と人との関係」っていうのかな? 「生徒と先生」という関係も大事なんだけど、まずは「人と人との関係」っていうのをすごく強く意識したかな。

広報:生徒と先生である前に「人」であると。

石川先生:“人と会話をすること”“人と繋がること”って、すごく素敵なことがいっぱいあって。でもさっき話したように、最初は自分が教師に向いていると思っていなかったので。自分勝手で、自分の製作活動をしたいっていう気持ちがあったんだけど、瀧野川の生徒と一緒の時間を過ごすなかで、自分の存在理由っていうのかな……? 私の話す言葉一つひとつが生徒たちの中にふぅ~って入っていって、また生徒たちのほうから、何かが返ってくる。言葉にするのは難しいんだけど、何か、役に立っているのかな、と。

広報:投げかけたものが生徒に響いて、それがまた跳ね返ってくる。

石川先生:うん。そういうことが、私の中で何とも言えない気持ちになって。もしかしたら私が思っていた教師像、先生っていうのは、頭の中だけで「教師とはこういうものである」って思っていたけど、実際に現場で、生の生徒たちと本気で向き合って過ごしていく中で、「教師像っていろいろあっていいんだ」と。“私がここにいること”が、生徒たちにとっても、保護者にとっても喜んでいただける部分があるんだ、っていうところを感じて。4年、5年と経っていって……その頃にはもう抜けられなくなっていましたね。

広報:先生自身の“教師像”を見つけられたんですね。

 

美術部の改革、「TAMENTAI」のこと

石川先生:その頃、学園のほうから「せっかく専門の先生がいるんだから、美術部のコーチになってもらおう」って話が出てきて、最初はコーチのはずだったんだけど、「いや、顧問として全部見てもらったらいいんじゃないか」という流れになって、それがきっかけで美術部の顧問になりました。ただ、“進学講習もやってます”、“美術部の顧問もやります”……でも身体は一つ……あれ? と(笑)なので、進学講習と美術部を融合させていったんです。

広報:進学講習と当時の美術部の融合から、いまの美術部が始まったんですね。

石川先生:当時はまだ、趣味の延長線上の、よくある美術教室みたいな雰囲気があって、それは私の思うものと違ったんですね。“こんなの美術じゃない”と思うような感じだったんです。先生が組み合わせたモチーフをみんなで囲んで描く……もちろん授業だったらそういうことはあるけど、同じモチーフを全員が同じようにキャンバスで、油絵で描いて……だから当然、全員同じものが出来上がるわけです。で、それをコンクールに出すと。だけど本当は、個人製作は、自分でテーマを決めてやらないとダメなんです。生徒たち個人個人の世界観って、広がっていかないんです。

広報:なるほど。

石川先生:そういうことがあって最初は敬遠していたんだけど、顧問にっていうお話があって、だけど美大進学のための進学講習を受けもっていたので、二つを融合させることでいまの“美術部の原型”となるものが始まりだした、と。その大きな転機というか、美術部の基盤となった、いまのスタイルで動き出したのは2003年だったかな? 卒業生が、卒業したあとも続けられる美術部「TAMENTAI」を結成したんです。(TAMENTAIのブログはこちら)

広報:すごいですね、卒業してからも一緒に製作を続けられるって。

石川先生:でもいま、この新型コロナのことがあって、言葉は悪いけども、御陀仏状態。やっぱり、交流って、切ると戻すのは大変なんです。だから、すごく危機です。“繋がっている線”って、切っちゃダメなんです。これだけ空白の期間ができちゃうと、辛いですね。だから、新型コロナが落ち着いても、以前のようになるには、また何年もかかると思います。10年以上続いてきたTAMENTAIの活動がストップしたことは、いまの美術部にとって大きいですね。

広報:そうですね……。

石川先生:美術団体で10年以上続くものって、そうそうないんです。なので、私もすごく誇りにしているし、たくさんの卒業生が繋がっていて……年に一度は必ず展覧会を開催してきて、学内だけじゃなくて、学外でも発表していくというスタイルでずっとやってきているんだけどね。「SHIODOMEジャンボリー」(2006)とか、卒業生と私でプレゼンして話をとってきたんです。他は有名なアーティストしか出てないんですよ、そこに得体の知れない学生とおじさんが“創作団体TAMENTAIだ!”って言ってるっていう(笑)

広報:殴り込み! じゃないですけど、そんな感じですね。

石川先生:そうそう。第一回目の「夏休み」(2004)っていう展覧会からずっと発表を続けてきたんだけど、今年の展覧会は中止になっちゃった。残念です。

 

“まっすぐ、思いやりのある人に育ってほしい”

広報:いままでたくさんの生徒を見てきたと思いますけど、瀧野川の生徒の印象はどうですか?

石川先生:美術の授業でみている生徒たち、部活でみている生徒たち、授業は担当していないけどお掃除の時間に会う生徒たち、顔は見たことがあって「何部にいる〇〇さんだな、教えたことはないけど、いつも挨拶してくれる生徒だな」っていう生徒たちがいて、一言に“生徒”って言ってもいろいろなんだよね。

広報:確かに…

石川先生:でも、“美術の授業と部活で会う生徒たち”の印象っていうと……それも美術の授業で会う生徒たち、部活で会う生徒たちでも違いはあるんだけど。授業で会う生徒たちはいろいろいますね、無口な生徒、天真爛漫でにぎやかな生徒もいるし。部活で会う生徒たちっていうのは、繊細な心をもっていて、細くて壊れちゃいそうなくらいデリケートな生徒が多いですね。

広報:感性が豊かなんですね。

石川先生:部活の中では、「人とのコミュニケーションは丁寧に、大事に、気持ちをもって相手と接するんだよ」って指導もしています。なので、非常に“思いやりのある生徒になっていく”っていうのもありますね。日々成長しています。私、人に対して思いやりのない言動や態度をとるのが、すごく嫌なんです。その点、美術部の生徒たちはすごく相手のことを思って、思いやりのある接し方とか、言葉一つにしても大事に選んでお話しするようになりますね。

広報:素晴らしいことです。

石川先生:あと、部活で生徒と私は一緒に笑ったり泣いたりして、よく「家族みたいだね」って言われるんですけど、そのくらい近い関係になりますね。家族ってそうじゃないですか。すごい怒ったり、泣いたり、言い合ったり……それに近いような接し方をしています。自分のこととか相手のことを本当に理解するには、上っ面だけの表面上の付き合いだと、本当の意味でちゃんと繋がることはできないんですよ。形式的な付き合いだと、人と人って繋がることができない。そういう意味で、生徒と教師とはいえ「人」と「人」なので、私にもまだまだ未熟なところはあって完璧な人間ではないけど、だからこそ自分自身をオープンにして、それを見た上で私と向き合ってほしいし、私もみんなのこと知りたいから、いまはまだ恥ずかしくて見せたくない部分もあるかもしれないけど、できるだけ出してもらいたい。せっかくここで、“美術”というものを通じて出会ったわけだから、いい関係になろうね、と言っています。

広報:「人」としての付き合い、とも言えると。

石川先生:そして、まっすぐに向き合おう、と。ねじれていると、いい関係じゃなくなっちゃうんです。だから、「カッコ悪いけど私も全部見せるから」「先生だって完璧じゃないから」って言って、お互いに本音で、まっすぐに向き合うようにしています。“まっすぐな姿勢”っていうのは、絵の世界観にも繋がってくるんですよ。いまって、生徒たちにとっては、“自分の世界観”を探している時期でもあるでしょ? 描く絵にも、そういうのって影響するんです。本人たちのそういった意識が、絵の世界をつくっていく、自分の世界観を見つけたり、つくったりしていくところで、まっすぐでないと。ねじれていると、やっぱりダメです。外見的なものを演出したりするような人は、やっぱり私は芸術には向いていないと思うし。最初は自分自身に“囲い”があったとしても、美術部で出会った生徒たちはだんだんと囲いが取れだします。取れてくると、いい繋がりができてきますね。

 

生徒と保護者の方々にした“約束”

広報:全部さらけ出して、ぶつかっていくと。

石川先生:紙一重な部分はあるよね。それをやっていると、入り込みすぎちゃうから。生徒たちの本当の笑顔とか、本当の悔し涙とか、嬉し涙とか、部活で私は長年見てきているので。家庭でないと見せないような顔を、私には見せますよ。

広報:本当に家族のようです。

石川先生:でも、そのくらい、何ていうのかな……瀧野川に入学してきて、せっかく出会ったのだから、生徒が笑って「最高に充実した学園生活だった!」って言って卒業できるようにしたいし、「ちゃんと面倒見ます」ってお約束したわけだから、入学時に、学校は生徒とその保護者の方に。それはちゃんと、教員として約束を果たさないと、話が違うってことになりますよね。だから全力でやらないと。

広報:熱い指導をなさっているんですね。

石川先生:って言ってもその“全力”が空回りしちゃったら、ご理解にお時間いただくようになってしまうんだけど、私が指導に入り込みすぎちゃったりしたらね(笑)でも、気持ちをもって接していれば誤解も解けるし、必ず理解していただけると思いますね。まっすぐにやっていれば、それは伝わると信じてます、生徒にも、保護者の方にも。長年やってきて、それは実感としてありますね。

後編では石川先生の学生時代のことについてお届けします。近日公開! お楽しみに!

これまでの先生インタビューもぜひご覧ください!

 

 

ごきげんよう。

中高一貫コース2年生が校外学習で訪れる奄美大島冒険旅行。豊かな自然の中でのアクティビティや、そこに住む人々から教わる文化体験など、6つの挑戦が待っています。

新たに“シュノーケリング”、“SUP”、“泥染め”のアクティビティを紹介する動画を公開予定です!ぜひご期待ください。

都会では見られない満点の星空。ぜひ画像をクリックして拡大して見てください

 

 

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ごきげんよう。

志望校を選ぶ基準は受験生によっていろいろあると思いますが、学校選びのポイントとしてぜひ参考にしていただきたい動画を公開しました!

昨年、文部科学大臣がGIGAスクール構想の実現についてメッセージを出し、令和の時代、生徒が一人一台端末を持つ環境は学校のスタンダードになり、それに向けて動き出すといった内容でした。しかし自治体や学校ごとに差があるのが現状で、課題も多く残っているようです。

また、コロナ禍によりオンライン授業の必要性が急浮上し、端末は導入したけれどうまく活用できていないという話も耳にします。

本学園では2010年より教育のICT化に取り組み、一人一台iPadを使って全校全教科で取り組み始めたのが2016年になります。普段の学びからiPadを活用し、クラウドベースに授業が進んでいたため、コロナ休校中もリアルタイムかつ双方向に進むオンライン授業へスムーズに切り替え、時間割通りに学びを止めることはありませんでした。

このように教育環境や理念は学校によって異なります。志望校を選ぶ際には学校一覧やデータBOOKだけでなく、ぜひ実際に学校に足を運んで、どのような教育が行われているのか見聞きしていただきたいと思います。

今年度の学校説明会開催も残り少なくなってきています。説明会ではiPadを使った授業体験も行いますので、まだご参加いただいていない方は、ぜひご予約の上ご参加ください。

 

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○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
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ごきげんよう。

守衛職員の佐藤さんは、陸上自衛隊中央音楽隊オーボエ奏者として長年ご活躍され、令和元年秋の叙勲において「瑞宝単光章」を授与されました。

【叙勲報告について記事で紹介しています】

今年は新入生歓迎式での君が代斉唱の伴奏や、あかつき祭では吹奏楽部の生徒と一緒に演奏するなど、校内でも守衛としてだけでなく奏者としても活躍されています。

 

時々吹奏楽部の生徒に演奏指導することもあり、その様子を取材しました!

生徒の演奏を注意深く聞き、的確なアドバイスでより良い演奏になっていくのがわかります。

例えば「スタッカートは思ったより長い音なんだよ。」という説明には、「バイオリンだとスタッカートはピッチカートで弾(はじ)くのではなくて、弓で弾いて音を出すから、そういうイメージで」というような具体的な話で、生徒もすぐにイメージできたようで演奏に変化がみられました。

「吹き方をこう変えると音色がこう変わるんだよ」と実際に吹いて違いを見せて、“どうすればそう変わるのか”というのも分かりやすく説明します。

短時間の取材でしたが、その間にもどんどん演奏がよくなっていくのが感じられました。
今回教えてもらった内容を自主練習にも活かして、素敵な合奏につなげてもらいたいと思います。

 

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○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

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【高等学校説明会&個別相談会】対象:中学1〜3年生
○開催日時:11月28日(土)午前の部・午後の部
○内容:全体説明会、授業体験、個別相談会
○感染症対策のため、人数制限を行なっております。要予約となります。

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