先週、2つの卒業式がありました。
1つは1日に行われた千葉明徳高等学校の、もう1つは3日に行われた私の前々任校の卒業式です。
明徳高校の卒業式では、私が本校に赴任して初めて持ったクラスの生徒、
そして受け持った授業で教えた生徒たちの、晴れ晴れとした表情を見ることができました。
特に、元担任だったクラス(入れ替えがほとんどないクラスだったのでメンバーはほぼ同じ)
では、ホームルームに少しだけお邪魔して、お祝いのメッセージも送ることができました。
式の終了後にお母さんと一緒にあいさつに来てくれた、ある生徒のスッキリとした顔。
2年前も素直な生徒ではありましたが、悩んだり苦しんだりしていた時期に見せていた
雰囲気はすっかりなくなり、大人になってこれからのステージに向かっていける、
そんな表情を見せてくれました。別れ際にくれた手紙を読み、涙が出ました。
こういう生徒がいるのだから、教師をやっていける、そう思えた1日でした。
そして、土曜の前々任校の卒業式には参加できませんでしたが、
何人かの教え子たちからメールが届きました。
彼らは私が前任校で初めて学年団に入り、中1,2年生の副担任として
受け持った生徒たちで、顧問をしていた吹奏楽部の部員たちも多くいます。
希望大学の結果待ちの生徒、見事に希望通りの大学に進めた生徒、
自分の勉強してきた経過に納得がいかず浪人を決めた生徒。
それぞれに「進路を決めるのは自分」という意識を持ち、前に進む準備ができている
様子を知り、本当に嬉しくなりました。
2つの学校の、私にとって馴染みの深い、同じ学年の生徒たち。
3年間、また6年間をずっと持ちあがれることはかないませんでしたが、
彼らが高校を卒業して、その報告をしてくれたことで、
少しだけその気持ちも味わうことができました。
今の中学1年生たちが卒業するときにも、何とも言えない感慨を味わうことでしょう。
その日を夢見ながら、彼らとも精一杯学んでいきたいと思います。
(土佐)