2月13日に習字解説が行われ、高等科三年生m君が「地」の判を頂きました。

0214-01  0214-02

本校では、発信する教育を大切にしています。
その中の1つが毎週全員が提出する習字です。本校の習字は、決められた言葉を書くのではなく、一人ひとりが生活の中で感じたことを自分の言葉で表現します。

提出された習字は毎週皆の前に張り出され、良いものには、「人」、とても良いものには「地」、さらに良いものには、「天」の判子が押されます。 「人」は毎週、「地」は一年間に数枚、「天」は十年に一度の頻度で判が押されます。

今年度、高等科3年生は、クラス皆が良い取り組みを継続させており、毎週「人」の習字は十枚以上が当たり前です。今回「地」を頂いたmくんも毎週良い取り組みを続けていた人の一人でした。

今回の習字解説をした高橋先生は、「筆の流れがあってとてもよく書けている、男子らしい力強い字です」と絶賛しており、「是非近くで見て欲しいと」解説していました。 「地」いただいたのはmくんは、「皆が熱心に取り組んでいたので、自分も習字に打ち込めることが出来た」と嬉しそうな表情を浮かべながら語ってくれました。 今年度初の「地」の習字が出たことにより、本校の習字のレベルが上ってくれることを期待しています。

中等科2年生が、数学の発展勉強として、一次関数と連立方程式をテーマにプレゼンテーションを行いました。
0212-7

生徒は班ごとに分かれ行われ、約1週間準備をしてきました。 発表は、一次関数または連立方程式の内容のどちらかを選択し、テーマは自分たちで設定しました。初めは、何を発表したらよいかなかなか決まらない班もありましたが、生徒たちは、資料を持ち寄るなどし、どのように発表をするか議論をしました。また既存の問題をとってくるのではなく、オリジナルの問題を制作し発表内容を構成しました。 内容が決まった班は、模造紙に数式や図形などを書き、皆によりわかりやすく「伝える」ために工夫を凝らしていました。

0212-8

 

今日行われた発表内容は、連立方程式や一次関数の文章問題がほとんどでしたが、中には三元連立一次方程式を扱った班もおり、中学生では扱わない問題にチャレンジした人もいました。また文章問題の解法を説明するだけでなく、演劇を用いて発表するなどの工夫があり、聞き手を意識したプレゼンが多くありました。またプレゼンをするだけではなく、他の班の発表を聞き、いくつかの項目ごとに評価をしあいました。評価基準には、「発表はよく準備されていたか」、「声の大きさ適切だったか」、など複数の項目が設けられ、5段階で評価しました。評価の最後には、更にプレゼンをよくするためにアドバイスを記入する欄も設けられ、今後に繋がる学びができました。
中等科2年生が 数学の時間にプレゼンを行ったのは初の試みでしたが「仲間がプレゼンを褒めてくれて嬉しかった」、「発表することで理解が深まった」など感想が多数寄せられ、生徒たちにも高評価だったようです。 いくつかの班には、全校生徒が集う昼食の時間で発表してもらう予定です。

0212-3   0212-6

0212-7  0212-9

0212-2  0212-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高等科2年生が年間通じて続けてきた、
毎週木曜の調理実習も今回が最後となりました。
本校の実習は、実際に全校生徒の昼食を作ります
少人数ならではの試みとはいえ、250人超の食事を作るのは大変です。
2時間目からお昼までかけて、最後のメニューに取り組みました。
今日のメニューは春巻き、春雨サラダ、ボストンケーキでした。
 

難しい揚げ物に挑戦しましたが、かりっと揚がった春巻きは生徒達にも大好評でした。
残念ながらケーキは若干失敗してしまい、昨年度実習を受けた高3などは「この失敗の原因はたぶん‥」などと
食卓で話していました。
昨年にスイーツ甲子園で全国大会出場を果たした、甘いものへの情熱は今年も健在のようです。

来年度からは寮の朝食の責任を持つ高等科3年生として、
より実践的な学びにしていってほしいと願っています。

本校では、全員が新年の「志」を書き初めに書いて提出します。
本日、提出されたものが体育館の壁に張り出され、習字担当の教員による書き初め解説が行われました。

壁中いっぱいに広がる書き初めの光景は圧巻で、思わずみんなの字に引き込まれてしまいます。
学期中は、毎週習字の提出がありますが、全紙や半折紙などの大きな紙に書くのは、年に一度の書き初めだけです。(習字の学びについてはこちらから」
解説では、「皆の選んだ言葉からは、みんなの意気込みや思いがたくさん伝わっれくる」と述べられ、ただ字がきれいに書けたた人の作品だけが解説されるのではなく、一人一人の思いが汲み取られ、皆の書き初めにコメントがされました。

 

生徒たちは、食い入るように書き初めを見ており、「僕も~くんみたいに上手く書けるように練習しよう」、「来年は全紙に挑戦しよう」などの感想を口にしていました。
また解説後には、一人1枚投票カードを渡され、気に入った書き初めに投票を行いました。投票結果は、後日発表され、メッセージが添えられたカードが投票された人に届けられます。

 

 

 

 

 

寮ではいつもみんなの笑顔に出会えます。
4日の夜には節分の恒例行事として「恵方巻き」を行ないました。

生徒による「食改善委員会」が中心となって準備をして、
それぞれの生徒が思い思いに巻いた海苔巻きをほおばりました。
「一言も話しちゃいけないんだぞ!!」という誰かの呼びかけには、応えたひともそうでないひとも‥
でも終始和やかな会となりました。
 
 
 

「友達ができる入試」、「楽しい入試」そんな入試があるの?

2月1日に中等部の入学考査を実施しました。
本校は、「生活即教育」を重要な学びと考えており、学科の勉強はもちろんのこと、日々の生活や友人との関わりを通して多くの学びがあると考えております。そのため入学考査も学科試験だけでなく、グループで行う工作や体育の実技試験など、総合的な視点で考査を実施しています。工作や体育では、今日初めて会った人とどのようにコミュニケーションがとれるか、周りの人と協力できるかなど、限られた時間ではありますが一人ひとりの子供が持っている力を多方面から見る考査をしています。
考査は、朝7時30分から一日がかりで行い、昼ご飯は、受験者、父母、教員で1つのテーブルを囲み皆でいただきます。また、その時間には、受験者一人ひとりの自己紹介と試験の感想を聞き合います。受験生の感想の中には、「緊張していて不安だったが、工作の時間を通して皆と仲良くなれた」、「たくさん友人ができた」、「自由学園にまた来たい。」などが寄せられ、筆記試験だけでは得られない、出会いや学びの一日になりました。

   

本校では、入学考査の日を活用し生徒たちが小遠足に出かけます。
小遠足は、毎年係りの高等科3年生が中心となり準備をし、中等科1年生から高等科3年生までが縦割りの班を作って10キロ~20キロほど歩きます!!

ただし小遠足は、決められたルートを歩くのではありません!

生徒たちに与えられるのは、ゴール地点、昼食、1枚の地図だけで、そこから先の行動は全て班に任されます。
1位でゴールした班には景品が与えられます。

スタート地点は各班ごとに異なり、学校から出発したバスが適当な所で停車し、そこから小遠足がスタートとなります。もちろん公の交通機関は使ってはいけません。

今年の小遠足のゴールは横浜スタジアムで、スタート地点は、金沢八景の近くでした。
しっかり地図を見て、歩くルートを決めてから出発する班もいれば、地図を広げることなくとりあえず歩き始める班など様々でした。
また一目散にゴールを目指す班もいれば、途中公園や神社、中華街など寄り道をしてからゴールに到着する班もいました。

小遠足は班ごとで行動するために大人の目はありません。
規律を守れない生徒がいれば成り立たない本行事ですが、生徒たちは社会の中で規律ある行動をとり、与えられたルールの中で一人ひとりがアイデアを出し合い、楽しい一日を過ごしました。

  

 

 

 

高等科3年生は、市内にあるインターナショナルスクールのCAJ(Christian Academy in Japan)の生徒を本校にお招きし、国際交流を行いました。
昨年10月に高等科3年生がCAJへ訪問させていただいたので、今回はお招きして交流しました。
(10月の様子はこちらから)


午前中は歌を歌ってお迎えし、広大なキャンパスを案内しました。
生徒たちの多くは英語での案内に緊張していましたが、いざ案内するときになると胸を張っていきいきとしている様子でした。
キャンパス案内の後は、習字のアクティビティを行いました。CAJの生徒と一筆ずつリレー形式で「愛」「希望」の文字を書きました。
中には、ある線だけ長いものや太いものもありましたが、ある生徒が「これも愛敬だね」とその場を和ましました。するとCAJの生徒が「愛敬って何??」と聞き返し会場に笑みがこぼれていました。また、「CAJの生徒の名前を漢字で書くアクティビティでは、その漢字の意味を教えながら行うことで大変盛り上がりました。
昼食は本校の生徒とCAJの生徒でみんなで一緒に食べました。
前回訪問したときはタコライスやアイスクリームなどなかなか学校で食べる機会がないものをいただきましたが、 今回の昼食はご飯や肉じゃがなど、和食を紹介する良い機会となりました。
「おいしくてヘルシー」「みんなで一緒に食べていて素晴らしい」という言葉をいただきました。
最後に記念撮影を行い、お見送りしました。
ある生徒は、
「キャンパスや習字、昼食など普段は当たり前のものとして行っていることも、
実際に他校の生徒に説明したり意見や感想を聞くことで、その意義を再確認することができた」と今回を振り返り、
国際交流以外にも良い収穫があった機会になりました。

 

 

 

本校では冬休みをかけて、エデュログ内で「自慢の先生を紹介します!」という企画を行なってきました。
本日時点で約1000件のアクセスがあり、多くの方から「面白かった!」「先生の意外な一面が見られた!」と反響をいただいています。

(まだご覧いただけていない方はこちらから)

  

じつは、この特集に意外な関心を示したのは、当事者である本校の先生たちでした。

「ぼくの記事どうだった?」「へえ~この先生○○大学の出身だったんだ!」
「みんなこんなこと考えてんだねぇ‥」などなど。

なかには「何件見られてる??」「うわぁ、○○先生より見られてないよ~‥」と、
閲覧数の推移に一喜一憂するひとも‥!

 

もともとは、とっつきにくい印象(あくまでも、印象です!)のある本校の自然な姿を、
多くの方に知ってもらおうとして始めた企画でしたが‥

思わぬところで先生方の意欲アップや関係づくりにも一役買っているようです。

 
 

自由学園男子部では3学期も毎日学校見学、入試相談を受け付けております。
ぜひ一度、本校のキャンパスにお越しください。 (お問い合わせ、申し込みはこちらから)

 金曜日夜6時半、食堂には全校生徒が集まり、学年を超えて思いをぶつけあっていました。
本来ならば生徒たちはとうに帰宅し、寮では夕食が終わる時間です。

本校の自治教育の根幹を担う、委員会の選出選挙を木曜日に行なうはずでした。
しかし選挙前日の水曜日、今回は投票ができないという訴えが下級生から寄せられました。
副委員長を選出する高等科2年生の生活態度などに対する不満でした。
その思いを現委員長は深刻に受け止め、木曜日には選挙ではなく全校討議を行いました。
その場では、下級生からも上級生からもさまざまな意見が飛び交いました。
高2、高3は学年でも話し合いを続け、翌日金曜日に選挙を改めて行ないました。
しかし一票の白紙が投じられました。
無効票として処理するべきか、一人の意見として受け止めるべきか、部全体は真っ二つに割れて話しあいました。
無効票として処理しなければならない、それでも投票した人にはみなの前に出て意見を言ってほしい、と委員長は訴えました。
一方で、事前に話し合う機会を設けたにもかかわらずこういった表現でしか伝えられない思いを、深刻に受け止める必要があるのか、と
いう意見もありました。
結果として再選挙が行なわれたのは6時半過ぎ。生徒を帰したのは7時を回っていました。

翌日、土曜日。
新しく委員長に就任した高等科3年生のM君は全校生徒の前で次のように訴えました。
「この学校に白紙投票はあってはならない。それは生徒として無責任な行為だ。だからこれからは、何か思うことは、言葉で伝えよう。
しかし、選挙で白票を投じた人だけが無責任だといえるのだろうか?
委員会の呼びかけに答えない人、掃除など与えられている責任を果たすことができない人も、同じように無責任なのではないだろうか。
 この学校の生活には、大変なことや面倒くさいことがたくさんあるが、大変だからやらないのではなく、
一つ一つのことをよく考えて行動できるようにしよう。」

この苦しみが成長の糧となった、と生徒達が気付くには、もう少し時間が必要かもしれません。
それでもこのような場を大切にしたい、と自分たちで考え、逃げずに向き合うことができました。
苦しみながら答えのない問いと向き合い、自分や団体の在り方について考えを深め、互いに思いをぶつけあう。
成績にも進学実績にも表れない、本校ならではの学びです。

0119-1   0119-3    0119-4 0119-5   0119-6

ページ
TOP