2月20日に、高等科3年生と中等科1年生は合同でタッピングタッチの実習を行ないました。
タッピングタッチとは、指先の腹のところを使って、左右交互に、軽く弾ませるようにタッチすることを基本としたホリスティック(統合的)でシンプルなケアの手法です。(詳しくはこちら
本校では、親元を離れた中高生が集団生活のなかで健康に成長していけるよう、
このようなケアの導入も大切に考え、積極的に行なっています。

高等科3年生は、以前からタッピングタッチの技法について学んでおり、被災地支援のボランティアでも実施した経験があります。(支援の様子はこちらから)
中等科1年生は、タッピングタッチについて学習するのは今回が初めてでした。

実習の初めには、タッピングタッチの概要や意義、実際にどのような効果があるかなどの説明を受けました。
また説明には、高等科3年生が中等科2年生の時におこなった実験データが用いられ、「ストレス」の数値がタッピングタッチ後に下がることを確認しました。
説明後には、高等科3年生が中等科1年生に中等科1年生が高等科3年生に対して、それぞれタッピングタッチをしました。
中には、リラックスして寝てしまう人もいました。
今回初めてタッピングタッチをした中等科1年生は「癒された気がする」、「心地よい気持ちになった」、「気持ちがホッとした」 などの感想を口にしていました。
また、「上級生とのペアは最初緊張したけれど、優しい人なんだと知ることができた。」というような、
他学年の交流という意味でも収穫があったようです。

日頃の忙しい生活から開放され、ほっとするひと時を過ごすことができました。

 

4日目は文字盤側の分解作業に続き、裏側の分解にとりかかりました。
(前日までの様子はこちらから)
集中を要する細かな作業が続きましたが、1日中、気持ちよく集中した空気の中でよい取り組みができました。

時計の心臓部としてリズムを刻む「テンプ」をはずす作業では、「少しでも不要な力が加わると正確な時間を刻むことができなくなる」という先生のお話に、皆の表情は一層真剣なものとなりました。

無事、分解を終え、ほっとするのも束の間、組立作業に入りました。

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2月19日、いよいよ時計の分解が始まりました。
(前日までの様子はこちらから)
時計の裏板を外し、ネジを一本一本はずしていきます。

一日かけて秒針、分針、時針から文字盤、さらにその下のカレンダー機能等々、表側の部品をすべて外し終わりました。
皆、1mmのネジを飛ばさない様に集中して作業にあたっており、教室には生き物の心臓に触れるような緊張感が漂っていました。

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「腕時計の分解・組立実習」2日目は、時計の歴史、世界にある様々な時計の種類について学びました。
(前日までの様子はこちらから)
日時計が壁に埋め込まれたきれいなオブジェや2進法で表示する不思議なデザインの時計を見せていただきました。
その後、生徒たちは、ピンセットなどの道具の確認と手入れを行い、作業場となる教室の整備を行いました。
いよいよ明日からは作業開始、世界に一つだけの時計を作りはじめます。

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今日の昼食のはじまりはいつもとは少し違いました。
ステージに立った中等科3年生は「今日の食卓に並んでいる豚肉は、「産業」の授業で育てたものです。」と報告しました。
食事の席に入っていたお客様(本校ではお客様にもお食事の席をともにしていただけます)からはどよめきが起きました。
生徒たちはすでに何度も経験していたことですが、3年生の「生命に感謝していただきましょう」との呼びかけに、
少し神妙な面持ちになっていました。

いま、豚舎にはあらたに2頭の子豚が入荷され、中等科1年生と3年生が面倒を見ています。

「自然に触れる」「生命に触れる」「社会に触れる」この3つが、思春期の多感な男子生徒が成長していくうえで
欠かせないものだと私たちは考えています。
思い通りにはいかない、また決してもの言わぬ生命を育てるという困難な体験を通じて、生命の循環を学び、
感謝する心を養ってほしいと願っています。

  

16日から始まった高2のスキー教室は、「ほんものに触れる」という意味で最高の体験となっています。

本校のスキー教室は男女ともに、スキー協会で長年チーフイグザミナーとデモンストレーターを務められ、
インタースキーの日本代表でもいらっしゃった金子裕之さんにご指導いただいています。


専門的な視点から、日本の最先端の滑りに触れさせていただく経験は、
初めて板を履く初心者の生徒にとっても最高の学びの機会となっています。

あいにく最終日まで雪がしんしんと降り積もるなかでの講習が続きましたが、
ふかふかの新雪のうえでそれぞれのレベルに応じた講習を行うことができました。

 

そして最終日。昨日までの悪天候がうそのような晴天に恵まれ、
最高の環境で最後の滑りを満喫することができました。
中上級者班は、山頂からふもとの駐車場まで約4㎞のコースを滑り降りました。
最後に全員で集合写真を撮り、5日間の濃密な講習を終えました。

   

このような機会を提供してくださった金子先生はじめインストラクターの皆様とホテル金甚の皆様に
この場を借りて御礼申し上げます。

 

 

夜10時を過ぎて、妙高高原にあるホテル金甚の食堂では、高等科2年生34名が苦しくも濃密な時間を噛みしめていました。
彼らは4泊5日のスキー実習を行なっています。
普通に考えれば楽しくスキーに親しむ機会ですが、本校では夜に懇談の時間を持ちます。

目的は高等科3年生になる準備をすること。


受験一直線の世のなかの高3とは異なり、本校の高等科3年生は学校の自治の責任を担います。

一番の責任は生徒だけで生活する寮の責任です。
生徒たちも自分たちを育ててくれた上級生をケースモデルに掲げながら、よりよい学校、よりよい寮を目指しています。

「入学者のご両親は、この学校のシステムを理解したうえでぼくたちを信頼して『宝』を預けてくださる。このままのぼくたちでいいのか。」
「ぼくたちが不安に思っているなかでも、入学者のご両親はすでに覚悟を決めている。ぼくたちも覚悟を決めるべきではないのか。」
といった意見から、徐々に議題は、与えられる責任そのものについてではなく、それを受ける自分たちの問題に移っていきました。

34人全員が思いを一つにして進みたい、という思いから
「これまで話していない人もこれからどうありたいのか本音を話してほしい。」
「これまで何度も何度もみんなに働きかけてきたが、なにを言っても流されてきている。受け止めてもらえないのは苦しい。」
と迫る場面もあり、話し合いは11時過ぎにまで及びました。

このような経験は、現在、社会で強く求められているコミュニケーション能力と組織内の問題調整能力の生きた鍛錬の場です。
社会に出てからも、それぞれの活躍の場において、大切な働きを担いうる人間となると信じています。

2月16日から高等科1年生を対象に、「腕時計の分解・組立」実習が始まりました。
機械式時計は様々な技術の結晶といわれています。
生徒たちは5日間をかけて、完成品を分解し再び組み上げる作業を通じ、
その一端に身をもって触れる体験をします。
4日間をかけて作り上げた世界に一つだけの時計は、一生の宝物になります。
毎日の様子をこれからお知らせしていきます。

本校では物事を原理から学ぶことを重視していますが、多くの機器類の心臓部がICチップによってブラックボックス化されている時代だからこそ、大切にしたい勉強です。 指導者は荒木斎氏(本校卒業生)他、6名の技術者です。
今回実習に用いる時計は「セイコー7S」と呼ばれる10気圧防水のダイバーズウォッチです。
配られた時計を手にした生徒たちからは「カッコいい」と歓声が上がりました。
初日である今日は分解準備として、「キズ見」と呼ばれる拡大鏡の調整や時計バンドの長さ合わせを行いました。
早速キズ見を使って、米粒よりも小さな文字で刻まれた時計の機械番号の読み取りや秒針の動きの観察しました。
1秒1秒、時を刻む様子に、皆が興味を引きつけられた瞬間となりました。来週の4日間の集中講義がとても楽しみです。

   

高等科3年生2名,高等科2年生1名が、ケータイ甲子園の全国大会に出場することになりました。
彼らは厳しい予選を突破し、見事全国大会への切符を手にしました。 エントリーした高校は、全国各地から26チームあり、本選に進んだチームはわずか8チームです。 本校のチームは、で生徒たちの持ち物(衣類や電子機器)について管理する「持ち物の係」で構成されており、本選では、係りを通して感じた問題点(ケータイが必要以上に便利なため、寮生活に支障をきたすことがある)に着目し新たな提案を行う予定です。 発表のタイトルは「中高生・企業と共有したい ケータイ事情」です。 (ケータイ甲子園についてはこちらから)

 

2月13日にケータイ甲子園に出場する生徒が、プレゼン手法を学ぶためにヤフー株式会社に訪問いたしました。
今回の訪問は、生徒がプレゼンをするにあたって「実際の企業ではどのようなプレゼンがされているのか」を知りたいという希望から実現に至りました。訪問したヤフー株式会社では、企画担当部署の方から直にお話やアドバイスを聞かせて頂くことができました。

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また、ただお話を伺うだけでなく生徒たちがどのようなプレゼンを作りたいのか、様々な意見を聞いて頂き、担当者の方を交え発表のコンセプトを決めました。そのほかにも実際企業の企画で用いられる「お絵かきブレスト」、企画書やパワーポイントを作成する際の注意点、企業の人が良いと思うプレゼンのポイントなども丁寧に指導していただきました。 訪問する前は、彼らの中で何をケータイ甲子園で発表する不明確なことも多くありましたが、今回の訪問で彼らの漠然としていたアイデアがまとまってきました。

 

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生徒たちは帰りの電車で、「実際に企業が行っていることを見られてよかった」、「俺もヤフーに就職できるかな」などの感想を口にしており、社会と交わる本当に貴重な時間を過ごすことができました。 今後は、訪問で得た知見をもとにプレゼンを製作を進める予定です。

 

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内閣府食育推進室の山﨑房長参事官以下4名の方が本校を見学にいらっしゃいました。
生徒達の実習の様子のほか、女子部の昼食にも参加され、
最後には高2男子作成のケーキまで召し上がっていただきました。

食育推進室では、各省庁を超えて食育の実践に向けての施策を検討していらっしゃり、
本校の教育に興味関心を持ってくださったということです。

「食育推進室でこうありたいと願っていることが、ここでは実践されている。
それが特別な行事ではなく、
毎日の生活の中で自然なかたちで行なわれている。」と
大変嬉しい感想をいただきました。
本校では創立以来「食」を大切に考え、
さまざまなかたちで実践的な学びにしてきています。
そのような、伝統的ともいえる取組みが、
今後の取組みのモデルケースとして評価していただけたことは
私たちの教育の励みになるものでした。
より積極的に「食」の学びを通じて、
生徒たちが自然や環境、経済や経営、そして生命について深く考える
機会を創出していきたいと考えています。

(生徒たちの調理実習の様子はこちらから)

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