令和2年度 県下高校サッカー新人大会
1回戦 昭和町押原公園人工芝グラウンド |
日大明誠 |
4 |
1 |
前半 |
0 |
0 |
富士北稜 |
3 |
後半 |
0 |

令和2年度県下高校サッカー新人大会は、31チームが参加、16日に開幕し、本校は17日(日)、昭和町押原公園人工芝グラウンドで富士北稜高等学校(以下、北稜)と対戦し、4-0で勝ち2回戦に進出した。
この新人大会の位置付けは、年々、高校サッカーの日程が過密になり、又、天候の影響(降雪)で大会途中打ち切り等の状況も予想されるため、前後の大会《全国高校サッカー選手権県予選(昨年11月)・関東大会県予選(今年4月)》とのシードに関連性を持たない単独の大会となっている。しかしながら、今年度の各チームの実力を占う事が出来ること、又、チームにとっても勝ち進むことによって公式戦を数多く(準決勝まで進出の場合5試合)経験を積むことが出来るといった意味では大いに重要な大会である。
前半から地力に勝る本校は、小気味よいワンタッチパスから北稜陣内深く攻め込み、左サイドの⑪藤川を起点に試合の主導権を握り続けた。ゲームメーカー⑥橋本が中盤でボールに絡み、ダイレクトでスルーパスを狙い何度か決定的なチャンスを掴みかけたが、北稜GKのファインセーブに遭い得点には至らなかった。対する北稜は、前線の⑩⑪にボールを預け何とか劣勢を打破しようと試みるが、前がかりの本校の切り換えの速いディフェンスにボールを奪われ攻撃の芽を摘まれて守勢一方に追われた。決定機を逃し続けた本校は、35分、北稜PA陣内でハンドの反則からPKを得て⑩佐々木が難なく決め先制し前半を終えた。
後半に入っても、攻撃の手を緩めない本校は、ほぼ相手陣内で試合を進めた。5分、こぼれ球から相手左サイドDFの裏をうまく突き、そのクロスに先制点を挙げた佐々木が決め貴重な追加点となった。その後もBK陣も高い(相手ゴールに近い)位置で積極的にボールを保持しCKも数本獲得し攻め入るが、GKを含めた北稜DF陣の体を張ったプレーにゴールを割ることが出来なかった。本校は、通常の選手交代と負傷で余儀なくされた交代直後のCKから直接ゴールが生まれ、その後も終了間際得点を重ね、初戦を飾った
この試合を振り返ってみると、地力に勝る本校は、ボール占有率は80%を超え、試合全体はほぼ北稜陣内でのプレーだったが、先制点を獲得するまで30分を費やした。サッカーの試合ではシュートの嵐を受け続けても、たった1本のシュートで勝利することが往々にしてある。それがサッカー競技の醍醐味でもあり勝負の面白さでもある。その「サッカー」に遭遇しても本校の控え選手を含めた全員がイライラを募らせず、『我慢』を保ち続け勝利を引き寄せたこの経験は今後の戦いに必ず生きてくる。又、人工芝グラウンドの改修工事に加え、さらに、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため学校からは厳しいガイドラインが敷かれる中、転々とする練習の場所や時間の規制等、以前と違った「ニューノーマル」の環境で大会を勝ち抜く骨太のスピリッツを兼ね備える必要があるが、この試合の選手達のプレーを見た限りではそれが十分に発揮されていた。
筆者のプロフィール ≪日刊スポーツ山梨版(現在休刊)より抜粋≫ |
手塚秀昭(てづか・ひであき) |
1950年、山梨県塩山市(現甲州市)生まれ。1972年、日本大学明誠高等学校に英語科教諭として赴任。75年、サッカー部監督に就任。全国選手権県大会準優勝(82、83年)、インターハイ県代表(83,84年、私学勢として初)、関東大会県代表(88年)、日大付属大会優勝など県下屈指の強豪に育て上げた。“心”を優先とした指導で、独自の戦術を駆使し、常に強豪校を脅かした智将。又、県東部地区の第3種(中学生年代)の普及のため、2001年に「リヴィエール」を創設し、05年、06年に関東クラブ選手権県大会優勝(同大会出場)、06年、高円宮杯県大会(U15)第3位に導くなど、第2種、3種の2つのカテゴリーでそれぞれ優勝(第3種はクラブ選手権)に導いた。それらの功績が称えられ、08年、県高体連より「指導者功労賞」、14年、県体育協会より「体育功労賞」がそれぞれ授与された。 |
先発メンバー(学年)⇒交代 |
GK |
①永 田(1) |
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DF |
②小金沢(1) |
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DF |
③安 部(1) |
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DF |
④星 野(1) |
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DF |
⑤大 島(1) |
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MF |
⑥橋 本(1) |
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MF |
⑦浅 田(1) |
⇒ |
⑲上 野 |
MF |
⑧岡 内(1) |
⇒ |
⑯宇田川 |
FW |
⑪ 昆 (1) |
⇒ |
⑳岩 崎 |
MF |
⑯佐々木(1) |
⇒ |
⑮湯 本 |
MF |
⑨藤 川(1) |
⇒ |
⑱樋 口 |
サブメンバー |
DF |
⑫村 木(1) |
DF |
⑬加 藤(1) |
MF |
⑭對 知(1) |
MF |
⑮湯 本(1) |
MF |
⑯宇田川(1) |
GK |
⑰佐 藤(1) |
MF |
⑱樋 口(1) |
MF |
⑲上 野(1) |
FW |
⑳岩 崎(1) |