私が乗る電車には数名の明徳中学校の生徒が乗ってきます。

いつもは携帯電話を眺めている生徒が、昨日は教科書を一生懸命眺めていました。

携帯電話を操作している生徒を見るより、こちらの方がずっと見栄えが良いと思いました。

学校にきて朝学習の教科を聞くと、電車の中で勉強していた教科でした。

そこで、家庭学習はどの程度やったのだろうと思いました。

 

上野孝裕

成績向上のお祝いにご褒美を上げることがあります。

これは、しっかり勉強した努力に対する親の気持ちを物に替えて表したものです。

子供達は、初めはその気持ちに喜びますが、それを繰り返していると

成績が上がったら「□□が欲しい」と、褒美をねだるようになり、

褒美がなければ勉強しなくなります。

(その褒美は、高価なものにエスカレートするのが常です)

勉強(努力)するという本来の目的とご褒美が入れ替わった結果です。

この事は、掃除や手伝いの時にもよく表れます。

掃除をしていないと監督の先生はは怒ります。

そのうち先生が来ないと掃除をしなくなります。

何のために掃除をするのか、本来の目的を見失った結果です。

物事を行う時、本来の目的を見失わない事は、簡単なことのようで実は難しいことです。

私達千葉明徳中学校は、常に「何のために」を考え教育活動を行っています。

言い換えれば、本質追究です。

 

上野孝裕 

朝学習で振り返りのテストを行っています。

これは、家庭学習の習慣を付けるために行っているもので、

成果が乏しければ放課後補習になります。

 

先日、私の前の席の土佐先生が、「ああっ、可哀そうに」と声を上げました。

何かと思ったら、朝学習(英単語)の採点をしていたところ、

後期に入って満点を継続していた○○さんが1問間違えてしまい、記録が途絶えてしまったの事でした。

その事をホームルーム担任に話すと答案提出後間違えたことに気がつき、

担任に申し出て悔しがっていたとのことでした。

 

この事から、私は2つの事を考えました。

 

1つは何のために朝学習(テスト)を行うかと言うことです。

前述したとおり、満点を取ることは「目標」です。

朝テストの「目的」は、家庭学習の習慣を身に付け、語彙力を付けることです。

あとから間違いに気がつき自ら正しい答に訂正できたのなら、満点と同じ事です。

表面的な記録は途絶えましたが、単語を覚えるという真の目的は達成されたのです。

とは言っても記録が途絶えたことは残念なことです。

現在、全期間満点者1名・後期満点者1名がいます。

 

もう1つは、採点者が一問間違えてしまったと悔しがることです。

生徒達の成長を楽しみにしている事がよく分かります。

生徒も努力しますが、先生達も同じように努力しているからこそ

このような言葉が出てくるのだと思います。

 

上野孝裕

今日は、第一志望入試の発表日です。

この入試は、本校に是非入りたいという生徒ばかりなので、

願書を提出した全員に合格を出したいのですが、定員がありますのでそうはいきませんでした。

合格者の受験番号を打ち出すといくつか番号が抜けています。

担当者は、「何だかせつないなぁ」と、溜息をついていました。

昨年は、Webでの発表を見て合格を確認して来られた方がほとんどでしたので、

本部で発表を待っている方はいませんでした。

今年は、数名の方が本部ホールで10時の発表を待っていました。

10時になり合格者の番号を貼り出すと、「やった」「良かった」「バンザイ」の歓声が上がりました。

その声を聞き私も感慨無量になりました。

合格した皆さん、おめでとうございます。

 

上野孝裕

いよいよ第1志望入試前日となりました。

昨年は、初めての生徒を迎えるということで、私たち教職員もかなり緊張していました。

それだけに、当日、そして合格発表と、様々な思いが沸いてきたことを思い出します。

今年は、その入試を受けて入学してきてくれた在校生がいます。

説明会でも、「実際に行っている内容」として、本校の教育の特徴をお伝えできたと思います。

現在のところ第一志望入試で35名の出願があります。

明日は、本校を入試すると決意してくれた受験生たちのために、

私たちも一生懸命、頑張って運営したいと思います。

精一杯、自分の力を出し切ってくださいね。

 

余談ですが、子どもが小さいので毎朝NHKのEテレを見ています。

最近のお気に入りの歌より一節お借りして。

 

受験生、toi toi toi。

 

(土佐)

俳諧の言葉の中に不易と流行という言葉があります。

教育界でもこの言葉は良く用いられます。

私は世の中は絶えず変化するので、それに対応する力を付けなくてはいけないと同時に、

社会生活するのに大切な「信頼」や「努力する心」など、

変わらないもの、変えてはいけないものがあると解釈します。

 

そこで今日の社会は、どのようになっているのか考えてみました。

現在の社会は一国だけ孤立したものではなく、世界中と繋がっています。

よく言われるグローバル化です。

ある国に政情不安が起きるとその影響が様々な形で日本までやってくる時代になっています。

また、円とドルの為替レートが一円円高になると輸出業者は大損すると言われています。

例えば自動車メーカーの(株)トヨタは、一円の円高で数億円の赤字が出ると言われています。

また、製品の価格は常に外国との競争になりますので、少しでも人件費の安い海外での生産が

企業にとっては都合がよいということで、多くの会社が海外進出をしています。

そうなると日本人の雇用先がなくなり、失業する人が増えてきます。

また、実際に品物を作らず、お金のやり取りで利潤を追求する経済が世界を混乱させています。

マスコミでよく使われる金融派生商品(デリバティブ)です。

20数年前に共産主義が破綻し、今度は資本主義も怪しい状況です。

ユーロ圏・アメリカの経済もおかしくなり、また日本経済もおかしくなっています。

国のあり方や人の生き方を、今までの価値観から根本的に変えなくてはいけない時代に

入ってきているのだと思います。

 

そのような時代に生きる子供達に、千葉明徳中学校は、

豊かな知識と的確な判断力及び行動力を身に付けさせたいと考えています。

それが、私達が目指す「行動する哲人」です。

 

上野孝裕

朝学習で、英語の単語テストがあり、満点者が学級通信に出ます。

今まで見たことがないと思われる生徒の名前が出ていたので、担任に

「○○さんが満点者として掲載されているのに驚いた」と、言うと

「最近、心境の変化で高得点を取るようになったのです。今日初めてではありませんよ」

と、答が返ってきました。

その生徒は「与えられた課題はきちんとやらなければいけない」と思ったのか、

「やれば出来る」と言うことが分かったのか、私には分かりませんが

とにかく英単語テストにおいては、高得点者の仲間に入ってきたのです。

その生徒が、そういう心境になるのに7ヶ月くらい掛かりました。

人に強制されるのではなく、自らそのような気持ちになることが重要です。

そのような気持ちになるように、私達は諦めず地道に指導して行きたいと思います。

 

上野孝裕

駅のホームで電車を待っていると、寒気が上着をとおして肌を刺激し、

「ああ、やっと冬が来たのだなあ」と実感します。

寒くなると気になっていたことがありました。

高校生のスカート丈のことです。

いつの頃からか、女子高校生のスカートの丈がどんどん短くなり始め

駅の階段では、目をそむけなければ上がれない程のものもあります。

とは言っても短さにもレベルがあり、それぞれ学力レベルに応じて(?)

その長さも自ずと規制している事は、周知の事実です。

(本校の生徒達が高校生になっても、短すぎるスカートは履かせたくありません)

夏は、涼しくて良いのかもと思いますが、冬は寒いだろうなぁと常々思っていました。

 

最近では、女子高校生の黒ストッキングが目につき始めました。

寒い中、わざわざ無理をして短いスカートを履く理由はありません。

これについてもファッションなのかもしれません。

しかし、短いスカートよりは体に良い事だけは確かです。

 

上野孝裕

22日に上野公園に遠足に行きました。

午前中は、全員で国立科学博物館に行き、

午後は東京国立博物館・西洋美術館・上野動物園の3グループに分かれて各箇所を見学しました。

私は、生徒5名の引率で国立博物館に行きました。

生徒達はそれぞれの思いを持って見学していました。

どの展示物も国宝か重要文化財ですので奥の深いものばかりでした。

一つの展示物が目にとまるとすぐに時間が経ってしまいました。

中でも高村光雲作「老猿」の迫力は、写真で見るのと大違いで、生徒達も圧倒されていたようです。

また、土偶や土器、源頼朝像には教科書に出ているやつだと感嘆の声を上げていた生徒もいました。

 

上野孝裕

 

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