中等科3年生は9割の生徒が本校高等科に進学します。
内部進学者も他校受験者も、24日の修業式まで毎日登校し、今しかできない学びを満喫します。

19日には、築地にある「すしざんまい喜代村塾」で、お寿司の調理実習を行いました。
はじめに板前の先生の厚焼き卵の焼き方の見学から始まり、アジのおろし方、かっぱ巻き、マグロ、イカ、エビ、イクラなどのお寿司の握り方を教わりました。
先生の見事な技に歓声を上げたり、手順がわからなくなって、個々に教えてもらったりしながら、
足の付いた木のまな板に自作のお寿司を並べて、おいしくいただきました。

この実習は、彼らが年間を通して行なってきた「産業」の授業と関連しており、
食べものがどのように育てられ、加工され、消費者の手元に届くのかというサイクルを学ぶ意味を持っています。
もちろん、中等科修了を控えてのお祝いの意味も込めています。
学年で行なう最後の校外学習として、楽しい思い出を作ることができました。

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中等科2年生は、鎌倉へ社会科見学に行きました。

社会科では、机の上の学びだけではなく、実際に目で見て手で触れて気づく学びの体験を大切にしています。
(社会化の授業の取り組みについてはこちらから)

歴史の授業で鎌倉時代について学習したことから、今回の見学に至りました。

午前中は鎌倉駅から寿福寺-鶴岡八幡宮-源頼朝のお墓を見学しました。

鎌倉宮で昼食をとり、午後は覚園寺-円応寺-建長寺を見学し、北鎌倉駅から戻りました。

実際に見学することで、授業での学びとリンクさせることができ、理解が深まる機会になりました。

また、校外学習を通じて一年の成長を感じる機会が多くありました。

 

 

高等科1年生は「生き方を考える」と題し、1年間通じて地域や社会について学びを深める時間をとってきました。
19日、最後の取組みとして20代の卒業生3名を教室にお招きし、お話しをしていただく機会を設けました。

職種も経歴も異なる3名のお話は、職業に関することやプライベートのこと、そして学校で学んだことがどのように社会で役立っているかということまで多岐にわたりました。

「社会に出るとある一面では敵わない人とも必ず出会う。ただしその人がパーフェクトであるとは限らない。自分の勝負できるフィールドを見つけて自分の強さを生かして関わっていくことが大切。」
「社会人になって必要なことは社会人になってから学ぶことができる。今学生のあいだに身につけておくことはとにかく目の前のことを一生懸命やること。いろんな人に関わること。生活を楽しむこと。知識を蓄えること。」
「すべての物にもその背景にいろいろな人が関わっている。学生時代から、目の前のものに対して、その背景を想像できるようになっておくことが大事。」
「社会に出てかっこいいと思う人はなにか一生懸命にしていた人。一生懸命になれるものを持っている人。」

いま社会人として努力を重ね一歩一歩成長されている卒業生の言葉に、生徒たちは2時間のあいだ集中して聞き入っていました。

生徒たちの感想には次のようなものがありました。
「社会人も楽しそうだと思った。」「一生懸命やることが大切だと改めて思った。」
「職種は違ってもやる気や情熱が共通して基本になる。自分のおかれた環境で自分の強みを見つけ、自分の決めたことを一生懸命やることの大切さを感じた。」
「学校生活で無駄だと思っていることもなにかにつながっているということを思った。」

お忙しいなか、また平日にも関わらずお仕事を調整して駆けつけてくださった卒業生の方々にこの場を借りて深く御礼申し上げます。

高等科3年生は進学試験や大学入試を終えた3学期も、修業式まで毎日登校します。
通常授業が終了した後も、高校での学びを学びつくします。

卒業を控え、社会に出る準備としてテーブルマナー講習を行いました。

日比谷公園内にあるレストラン「松本楼の方々にご指導をお願いし、
ナイフ・フォークの使い方などのテーブルマナーだけでなく、
松本楼の歴史や日比谷公園の由来など、さまざまな内容をお話していただきました。

松本楼は孫文との関わりが深いことから、当時の興味深いお話も語っていただきました。

生徒たちは、普段の学校や寮でのお食事とは異なる雰囲気でのお食事で、
最初のうちは戸惑いながらお食事をいただいていましたが、
時間が経つとともに、お話にも耳を傾けながら、お食事を楽しむことができました。

また、生徒も疑問に思ったことを積極的に質問をし、自らの学びの場を最大限に活用していました。
 

「意地と意地のぶつかり合い」「男をかけた戦い」
そんな言葉がぴったりなのが、本校恒例の学期末ラグビー学年対抗戦です。

(本校のラグビー教育についてはこちらから)

今回は中等科3年生対高等科1年生と、高等科2年生対高等科3年生の試合が行われました。

高等科3年生にとっては、今回が最後のラグビーの試合ということもあり、これまで苦戦を強いられてきた1つ下の学年に対して、
気持ちの入ったプレーが光りました。

両試合とも非常に白熱した内容で、他学年の生徒からも熱い声援が送られていました。

結果は高1が7-0、高3が19-7とそれぞれ上級学年が勝利しました。

また、高2と高3の試合では、試合終了後にお互いの健闘を讃えあう姿が見られ、
ラグビーで大切にされている「ノーサイド」の精神が根付いていることを感じさせました。

 

 

 

みなさんの学校にはマラソン大会がありますか。

本校には駅伝大会と呼ばれる大会があります。

(駅伝大会についてはこちらから)

中等科1年生から高等科3年生までの10人でたすきをつなぎ、1人4.2195km、10人で42.195kmを走ります。

駅伝は13日に森林公園で行われ、18組がたすきをつなぎました。

中等科1年生が高等科3年生にたすきを渡したり、下級生が上級生を抜いたりといくつものドラマがありました。

昨日はその駅伝大会の報告会が行われました。グループごとの成績に加え、個人成績、学年別、部活動ごとにタイムが発表されました。

中等科と高等科のトップ10には係りが作成した”Nice Run”とプリントされたTシャツがプレゼントされ、またトップのグループに係りによる手作りのケーキが昼食後にふるまわれました。

42.195kmも仲間と一緒であれば走りきれる。学年を超えて一つになれる大会でした。

  

自由学園男子部は全国から生徒達が集まり、寮生活を営んでいます。
今日は高3の壮行会が学校で行なわれ、全国各地から保護者の方々がいらっしゃいました。

修了生全員が皆の前で謝辞を述べることも、1学年1クラスの本校だからできることです。

苦しい時間を過ごしたことを吐露した生徒、部活や友人との思い出を語った生徒、
入学当初の日々を振り返った生徒など多くの言葉が語られましたが、
クラスメイト、両親、教員への感謝を皆が口にしていたのが印象的でした。

中等科入学の生徒のなかには6年間親元を離れて生活していた生徒もおり、
温かく見守ってくれたお母さん、お父さんに、はにかみながら感謝を伝えていました。

そして、高等科2年生の委員長から卒業する3年生への言葉が述べられました。
「男子部生としてあるべき姿を見せていただいた。卒業しても格好良い人でいてほしい」と、先輩への感謝と激励の込められたメッセージがおくられました。

その後、修了生が父母に向けて歌のプレゼントをしました。
それぞれがこれまでの生活を振り返りながら、心を込めてワーグナーのタンホイザーを歌い、涙ぐまれるお母様もいらっしゃいました。

列席者全員で校歌を歌い、父母も交えた記念撮影をしたあと、夕食会として親子でお弁当をいただきながら楽しく歓談を行いました。

終始和やかな雰囲気で行われた壮行会でした。

高等科3年生が修了するまであと9日、彼らは毎日登校して最後まで本校の学びを学び尽くします。

 

本校の高等科3年生は大学受験や内部進学試験を終えた3学期も、修業式まで毎日活動し、最後の最後まで成長していきます。

高等科3年生は、3月4日から7日まで、3泊4日で、宮城県石巻市にある十三浜に支援活動に行っています。
十三浜地区は、昨年9月の修養会でも視察に訪れた場所です。
(修養会についてはこちらから)

活動場所は、仮設住宅、保育所、グループホーム、漁師さんのお宅で、
各グループに分かれて行います。

仮設住宅を訪問したグループは、「お手伝いできることはないか」
各住宅を訪問しながら聞いて回り、
17件もの依頼を受け現地で活動をしています。

グループホームきたかみを訪問したグループは、エアコンの掃除や窓拭き、高いところの埃落としなどを行いました。
また、明日の食卓に載る予定のメカブを切る作業も行いました。
利用者さんに召し上がっていただくものなので、皆、心を込めて丁寧に作業していました。

皆、良い顔つきをしており、 大変豊かな時間を過ごしています。

 

 

本日から期末試験が始まりました。

今回は学年末試験ということもあり、生徒の多くは1・2学期の成績を超えようと必死になって準備をしていました。

試験のない自学の時間は、教室で問題を出し合いながら、次の時間の試験勉強をしている様子がありました。

自由学園の試験は競争ではありません。試験は、自らのこれまでの学びを表現する機会であり、他人と比べたり順位をつけるものではありません。「仲間同士で学び合い、試験に臨む」、そんな姿勢があるからこそ、一緒に勉強して切磋琢磨できます。
(自由学園の教科教育についてはこちらから 本校独自の教育の取組みについてはこちらから)

期末試験は3日から3日間行われます。

 

 

 

 

本日、6期委員から2014年度1期委員へと委員会が引き継がれる「更迭式」が行われました。

(本校の委員についてはこちら、先日行われた選挙の様子についてはこちらから)

今回の「更迭式」をもって、委員長と寮長の重責は、高等科3年生から、高等科2年生へと引き継がれます。

学校での生活や寮での生活も、これまで3年生が先頭に立っていましたが、これも2年生が中心になります。

選挙によって選出された新旧委員は全校生徒の前で抱負と感想を述べます。多くの場合それは全校生徒に向けて力強い、心からの呼びかけや訴えかけになります。

新委員長は「今期の目標は『心から』、男子部全員で新入生を迎えよう」と呼びかけました。

新旧の委員長・副委員長・寮長のコメントを以下に紹介します。

旧委員長

「僕たち高等科3年生は、年間を通じての目標は掲げてこなかったが、強いて言うならば、『自分を治める』ことを伝えてきた。この学校の自治は、自分のできることをすること、またその域を広げていくこと。広げていくことは誰にでもできるはずのこと。甘えずに、ただ生きるのはなく、よく生きる人になってほしい。」

この生徒は1期間を通じて『自分自身で考えて行動してほしい。選択肢があるときにどちらを選ぶか、つねに考え続けてほしい。』と訴え続けてきました。

旧副委員長

「完璧な社会がないように、完璧な男子部もない。ただ、一人ひとりが意識をして生活すれば、向上していく社会になる。あきらめず、あせらず、自分のできることをしてください。自分で考えて行動してください。」

旧寮長

「あまり全体に呼びかけてこなかったことを後悔している。寮長が自分で良かったのか疑問だが、このような機会を与えてもらい、感謝している。寮をつくっているのは寮長ではなく、君たち自身です。」

新委員長

「この学校に入学した以上、この学校をよくしていく責任と権利が一人ひとりに与えられている。にもかかわらず現状は、生徒にとって都合の良い場になっていないか。周囲に注意をする人が減ってきている。目の前の生活に本気で取り組んでほしい。今期の目標は『心から』、男子部全員で新入生を迎えよう。」

新副委員長

「誰かがやってくれる、と思って甘えていることがないか。その『誰か』が自分であるという覚悟をもって生活してほしい。」

新寮長

「新しい家族(=新入生)を迎える寮は、一人一人の心で決まる。優しさと笑いのある温かい家庭のような寮にしましょう。」

 

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