4月の28日,29日の2日間、本校では教職員を対象に、
岐阜県立森林文化アカデミー松井勅尚先生をお招きして、
本校の新しい椅子作りのワークショップをしました。(前回の様子はこちらから)


松井先生には、冬休みに木育についての講義と箱椅子づくりのワークショップをしていただき、 男子部の木工教育に多大なお力添えをしていただいております。

今回行われたワークショップでは、
森林アカデミーの学生さんが男子部のためにデザインしてくださった
新しい教室用の椅子の試作を行いました。

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1日目は、道具の使い方、木材の性質など、冬に行われたワークショップの
復習も交えながら、
講義と作業を行いましました。
前回の経験の成果もあり予定よりも早く作業を進めることができました。

 

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2日目は、まず最初に、背板の取り付けと、昨日接着した座面のダボ切りを行いました。
次に、椅子の高さを決定するために、 今回設置予定の職員室と
今後導入予定の教室に制作した椅子を持って行きました。

「椅子は実際に使う場所や用途によって高さが異なる」という
講義を伺ったこともあり、
参加者全員で何度も座り心地を確認したり、
机とのバランスを確認し、椅子の高さ決定しました

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高さ決定のあとは椅子の脚を切る作業でした。
ガタつきが出ないように、切る練習を重ねてから作業しました。
最後に、二日間を振り返っての感想を聴き合い、記念撮影をしました。

 

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本日、本校のスクールソーシャルワーカー(SSW)である米川先生のご紹介で、 他校で働いておられるSSWや大学生の16名の方が来校され、中等科2年生が学園内を案内しました。

 

生徒1~2人で1名のお客様を担当し、自分が考えた方法で学園内を案内しました。
中等科2年生は、これまでに外国人の大学生や中学生を英語で案内する機会
が何度かありましたが、
今回は日本語での説明だったため、これまでよりも色々
な会話をしながら学園内を案内していました。
「夢は何ですか」「この学校につ
いてどう思いますか」など、
お客様に対しても質問をし、お互いの理解を深めて
いる様子も見られました。


最後にお客様から「『自分』というものをしっかりと持っていて、自分の言葉で

話しているところが素晴らしい。」「礼儀正しく素直な生徒」などの感想をいた
だき、自分たちの普段の学びや姿について客観的に理解する機会を持つことがで
きました。

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中等科2年が、学園近郊のインターナショナルスクール(CAJ: Christian School in Japan)を訪れ、交流会が開かれました。昨年度3月にCAJの生徒をお招きしたので、今回は彼らにとって二度目であり、主に同学年のCAJの生徒との交流でした。また高等科三年以外の学年でCAJを訪問するのは初めてのことでした。
過去の交流会の様子は(こちらから)

最初に中等科の礼拝に参加し、英語で聖書の話を聞いたり、賛美歌を歌ったりしました。
学園のとは異なるスタイルの礼拝に新鮮さを覚えたようでした。
生徒たちは、「話の内容は英語が早すぎてほとんど分からなかった」と振り返っていましたが、その後のCAJの先生による通訳で話を理解し、また「英語でコミュニケーションをとれると視野が大きく広がる」というメッセージを真剣に聞いていました。

 

礼拝の後は、グループで新聞タワーを作り高さを競うアクティビティを行い、そのグループことにキャンパスを案内してもらいました。
熱心に説明を聞き、興味深く教室やその他の施設を見ていました。
中でも、エレベーターや自動販売機があることに驚いた様子でした。

 

その後のサッカーでは、4つのグループで、4つのゴールがあり、4つのボールを用いた特殊な形式で行いました。「どこにボールがあるか」「どこのゴールが空いているか」など積極的にCAJの生徒とコミュニケーションをとる姿が目立ち、非常に盛り上がっていました。

 

 

昼食をいただき、閉会式をして、13:30に帰校しました。その後の振り返りの作文では、「始めは乗り気ではなかったけど、CAJの人が親切で楽しかった」「いろいろな人と話せてよかった」「次に交流するときにもっと話ができるように英語を頑張りたい」などの意見があり、今後の学びにつながる貴重な経験ができました。

本校は、埼玉県飯能市にある名栗に植林地を保有しており、毎年高等科2年生の生徒が春と秋に植林地で体験学習(植林)をおこなっています。名栗での体験学習は、60年以上前から続いており、植林地から搬出された木々が学内のいたるところで活用されています。
(体験学習についてはこちら

 

4月20日から2泊3日の日程で高2の生徒が春の植林活動に出かけました。


 

植林地には、電源コードや電波がないため、普段使用している電子機器は一切使えない環境です。
便利なものが溢れかえる現代社会の中、それらのものを全て捨て、
大自然の中で仲間と共に働く。ここに大きな学びがあります。

体験学習では、林道作りや丸太の搬出、小屋の整備などの労働がおこなわれます。

食事は毎食2名の生徒が火をおこすところから協力して作ります。
朝食作りの当番は、朝の4時半から準備をします。
朝食はご飯と味噌汁、夕食は、鍋とカレーで、薪ストーブを囲みながら皆でいただきます。
大鍋で炊いたご飯には、おこげができて香ばしい風味がします。

 


最後に生徒の感想をご紹介いたします。
「最初は、風呂やケータイも使えない環境で3日間も生活することが不安だった。正直行くのが嫌だった。しかし、実際に行ってみると想像していたよりはるかに楽しい時間を過ごすことが出来た。特に心に残っているのは、道作りの作業だ。最初はこんなところに道を作るのは無理だと思っていたが、ひたすら斜面にスコップをいれ、協力して杭を打つことで、最終日には歩きやすい道ができた。道が完成したときは、達成感があった。」

小屋で皆とたくさん話ができたのが良かった。小屋の中は、仕切りがなく皆の声は筒抜けです。
それが逆に良くて、皆で時間を共有していることを感じられた。
僕は普段ケータイやiPodなどに多くの時間を使っているが、働きや、小屋での生活をすることでもっと楽しいことがあると知った。帰ってきたときは、普段の生活に戻れる喜びもあったが、電子機器がない生活も悪くないと感じた3日だった
。」

 

本校のすべての生活・行事は、生徒の自治によっておこなわれています。
本日は、本校の自治の活動の中から「板木」についてご紹介いたします

多くの学校には、授業開始や終了を知らせるために
チャイムがあると思います。
しかし本校にチャイムはありません。

 

あるのは横75cm 縦45cm 厚さ10cmの板木と呼ばれる木と小槌、
そして一日の時間の管理を任される生徒です。

本校では、当番の人が小槌で板木を叩き朝の朝礼や授業開始を皆に知らせます。
叩くリズムによって開始や終了などが区別されており、
生徒や教職員はこの板木の音を頼りに生活しています。


板木を叩くと「カン、カン」となんとも言えない音が響き渡り、
チャイムでは感じることのできない暖かい音を感じることができます。

本校に足を運んだ際には是非一度耳にしていただきた音です。


本日は、中等科1年生が初めての当番を任され、「間違えたらどうしよう」というプレッシャーの中、
正しいリズムで朝礼のの板木を鳴らすことができました。

叩き終わった後はホットした表情を浮かべ、「良かった」とつぶやいていました。


本校には、板木の当番だけではなく、全員分の食事を作ったり、
豚や魚などを育てたりと
日常生活の至るところで生徒に責任が与えられます。
(詳しくはこちらから」

そしてその中で、「自分のことは自分でできるように」、
「自分たちの生活は自分たちでよくする」ということ学んでいます。

自由学園男子部の教育を知っていただくには、

とにかく生徒の姿を見ていただくことだと私たちは考えています。

生徒たちが語るのは入念に準備したスピーチではありません。
私たちは学校見学の案内も生徒たちに任せ、ご来校された受験生の皆様には、
『聞きづらいこともなんでも聞いてください。』とお伝えします。
失敗や困難を除去するのではなく、失敗から学び困難を乗り越える、あるいは乗り越えようとしているありのままの姿にぜひ触れていただきたい、
彼らのたくましい自立した姿に、お子様の成長を重ねて想像していただければと考えております。

詳細はこちらから

 

 

明日のプログラムは以下の通りです。

12:10 開会 生徒より学校の説明
12:35 昼食 
     ※在校生と同じテーブルに入っていただき、本校自慢の、近郊父母による手作りのお食事を召し上がっていただきます。生徒の生活の様子に触れていただける貴重な機会です。実費(500円/人)をいただいております。

13:30 体験授業(お子様) ※小学生:数学  中学生:英語
      部長より本校の教育について(保護者様)
      卒業生・在校生とグループ懇談(保護者様)
14:40 閉会 (ご希望の方には個別面談と学校見学をご用意しております)

同様のプログラムは5月25日、9月22日にも行なっております。

いずれかの機会に皆様とお会いできるのを楽しみにしております。 

詳細はこちらから

 

本校には、個性豊かで人間味にあふれた先生たちが、 生徒たちが活き活きとした学校生活を送れるよう、 毎日エネルギッシュに働いています。
昨年はリレー形式でそんな先生方を紹介してきました。(過去の先生紹介はこちら
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今日ご紹介するのは、今年度から本校の専任になられた

鈴木裕大先生です。
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名前

鈴木 裕大 (すずき ゆうだい)

                         

教科

数学

 

年齢

24才   

 

部活動
現在部活の顧問は担当されていませんが、数学はもちろん英語や理科などの幅広い知識を活かし、生徒の補修を担当しています。

 

出身地・出身校

山形県寒河江市 国際基督教大学大学院 

 

座右の銘

「君個人は何のために現存するか、これは自ら問い給え、そして他の誰も君に答えることができなければ、君自ら一つの目的を、一つの目標を、一つの「そのために」を、一つの高き貴き「そのために」を立てることによって、君の生存の意味をいわば後天的に正当化するように一度でよいから試み給え。」

 

趣味・特技
スキー、バレーボール、ピアノ、数学

 

働いて感じる本校の魅力は?
生徒たちが活動している際の輝かしい笑顔、そして、生徒たちが日に日に成長する姿が、本校の魅力です。

 

受験生へのメッセージ
学びとは、机に向かって行う勉強だけではありません。日々生きる中で経験するあらゆるものが、学びへの機会を提供するのです。その機会を共に楽しみましょう。

生徒4名と教職員1名が、4月13,14日におこなわれた「ピースフルスクール」のワークショップに参加いたしました。


「ピースフルスクール」のプログラムは、生徒自身がコンフリクト(主に意見の不一致など)を解消するスキルを身に付け、学校やクラスの雰囲気を「ピースフル(民主的)」なものへ変えていくことを目的としたプログラムです。

参加者はプログラムを通じて、生徒自身が当事者意識をもち、暴力(身体的、言語的)以外の方法でコンフリクトを解決することを学びます。


今回は教育関係者向けのワークショップでしたが、是非自分たちも勉強したいと志願した高等科3年生の生徒4名と教員1名の計5名が参加しました。

1日目は「ピースフルスクール」の理念や理論の開発者であるオランダ人のレオ・パウ氏、カロリン・ヴァーホフ氏、オランダ教育に精通しているリヒテルズ直子氏が公演してくださいました。

 

 

2日目は、代々木で開催された“ピースフルスクール”のワークショップに参加しました。
講師のレオさん、カロリンさんは、ピースフルスクールの開発者で、
ピースフルの意味について「ピースフルというのは、実際ピーサブルで、平和を創りだすという意味です」
と説明して下さいました。

また、ディスカッションやディベートを実際に体験することで、
生徒間のトラブルを仲裁者(メディエーター)が調停する方法や
感情を共有する 意味について学ぶことができました。

生徒たちは、ワークの最後に
「平和を創りだすために生徒が白熱した議論を交わせるようにしていきたい」と感想を述べました。

学外に足を運び、大人と対話しながら教育について考える。本当に貴重な経験をすることができました。

本校は寮がある学校で、約半数の生徒が東天寮と呼ばれる寮で生活を送っています。
本日は、新入生の洗濯実習についてご紹介いたします。(寮についてはこちらから)

 

東天寮生は自分の洗濯物はもちろん自分で洗っていますが、新入生は1年間、全自動洗濯機を使わずに、たらいと洗濯板で洗います。

入学したばかりの新入生は昨年1年間手洗をしてきた2年生に洗濯のやり方を教えてもらいました。


寮の食堂に集まり2年生の衣の係の2人から開襟シャツと靴下の洗い方を実演指導してもらいました。その後洗濯場に移動し、新入生1人に2年生が1人のマンツーマンで洗剤の量、水の温度、洗濯は汚れの少ないものから洗い、最後に靴下を洗うというようなことや襟の部分の洗い方、脱水の仕方、干し方など丁寧に教えてもらい初めての手洗いによる洗濯に挑戦しました。(衣の係についてはこちらから)

入学式できた開襟シャツもきれいに洗いあがりました。自分で洗ってきれいになったシャツを見てみんな満足そうです。

慣れない手つきの1年生を教える2年生はちょっと誇らしげにとてもやさしく洗濯の仕方を教え、1,2年の間で暖かな交流があちこちで生まれていました。

手で洗うのはめんどくさいという人もいますが、やはり、手洗いのほうが汚れがよく落ち、きれいになるので洗濯機を使えるようになっても靴下だけは手洗いをしているという上級生もいます。めんどくさいなぁという気持ちに負けずこれから1年間頑張ってください。

タイトルの言葉は、高等科1年生が今日から行なっている宿泊学習の一日の振り返りで、
ある生徒が書いた言葉です。

高等科1年生は、内部進学生と高等科新入生との交わりの機会として
千葉県立東金青年の家に2泊3日宿泊し、
構成的グループエンカウンターの手法を取り入れたコミュニケーションのワークを軸に、
ウォークラリー、球技大会、野外炊飯など様々なアクティビティを行ないます。

新入生を迎える内部進学生も、これまで密に築いてきた学年の関係が壊れることを恐れ、
最初は構えています。
そんななかに入っていく新入生の不安も、当然のことです。
両者が気負わずに関わっていくために、近年、入学後1週間を待たずにこのような宿泊学習を取り入れています。

ワークのなかでは、両者をごちゃまぜにしたグループを作り、
お互いの話を聴いたり、ほかのひとに友だちを紹介するなどの体験を重ねました。

 

冒頭の振り返りにはほかにもこんな感想がありました。

「今まではみんなとなじめていなかったけどこの時間でたくさん話していろんな人を知ることができた。」
「自分だけこう考えているのではないかという不安が緩和された。」
「人間関係が変わった気がする。」
「いろんな人に興味がわいてきた。自分がはつらつとしていた。」
「話す場が設けられていることに最初は抵抗があったが実際に行なうと安心して自分を出すことができた。」
「関係を深くするには時間が足りなかった。」

「新入生にまだ違和感があって素の自分でぶつかるのができなかった。」
などなど。

15才、16才の男子高校生が照れずに友や自分と向き合っています。
そのなかで何らかの手ごたえを感じたり新たな気づきを得ることができたようです。

明日も濃い体験を通して学年が成長していってほしいと願っています。

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