制服の夏服に久しぶりに袖を通した生徒たち。中間テストも終わり、解放感いっぱいです。5月30日(金)のミサは、聖歌を歌う声ものびのびと美しく、ホール全体を包んでいました。祭壇前には準備期間の徳の花の表現であるパネルが飾られています。今年度の聖母祭のテーマは「ドン・ボスコにならい、素直な心で毎日の『輝き』を見つけよう~マリア様の輝き~」でした。徳の花やミサ、聖母への献花を通して、生徒たちは改めて自分自身や周囲の人たちとの関わりを見つめ直していました。創立者ドン・ボスコは常にマリア様を手本として子どもたちと関わっていましたが、私たちもマリア様の素直さ、謙虚さ、信じる心などをこれからも見習っていけたらと思います。

4年世界史Aでは、フランス革命を取り上げています。さすがは女子校。多くの生徒はマリー=アントワネットを知っています。しかし、彼女がファッションリーダーだったり、2児の母であることは、あまり知らなかったようで、肖像画に描かれる頭の飾り付けや、宮廷での様子といった個人としての彼女について説明をしました。 一見、入試などのテストに関係ないことですが、世間一般的に言われる「悪女」としてのマリー=アントワネットという見方だけではなく、苦悩し、母でもあった彼女を通して、多くの物事には様々な切り口の見方があることを知ってもらい、そうしたことを含め、単なる暗記科目としてではない世界史を伝えていければいいなと思っています。(社会科担当者談)

5月29日(木)、2年生は礼儀作法について学習しました。4階にあるお茶室にて、作法の先生をお招きして1クラスずつ、ご指導いただきました。1年生で教わったお辞儀の仕方について復習した後、床の間の拝見の作法について、また今回はふすまの開け方・閉じ方についてご指導いただきました。和室が減っている昨今ではありますが、ここぞという場面で礼儀作法が身についているのかどうかが出ると思います。生徒たちの感想でも「思い出せてよかった」というものも多くありました。礼儀作法をしっかりと身につけ、すてきな女性へと成長していってほしいと思います。

中学2年生の理科では、霧や雲のでき方を学習しています。今回は、授業で学習したことをもとに、実際に雲をつくる実験を行いました。ペットボトルに圧力をかけ、ふたを開けて急激に圧力を変化させて自分で作る雲に、生徒たちは興味津々でした。実験の中でも、授業中に習ったことを思い出しながら、あるいは圧力を変化させるときに出る音に驚きながら、楽しく実験できていたようです。(理科科担当者談)

6年生の倫理では「日本の源流思想」の授業を行っています。仏教や儒教が入る前の時代にあったもの、日本人の根底となる真情とはどのようなものなのでしょうか。授業では『古事記』に登場する神々の物語から、古代日本人の「自然観」や「死生観」などを解説しました。また、神と人間を題材としたアニメ映画「もののけ姫」を例にとり、日本人と外国人ではストーリーのとらえ方が違う点にふれることで、昔も今も共通する日本人ならではの心情を見ることができました。(社会科担当者談)

5月27日(火)、目黒星美では中間試験1日目を迎えました。朝登校する際には、電車やバス車内で懸命にノートやプリント、自分でまとめたノートを見て勉強している生徒を多く見かけました。中学1年生は、入学して初めての定期試験ということになります。入学から2ヶ月弱。学校生活に少し慣れてきた今日この頃ではありますが、テストの初日ということもあって、いつもより少し硬い表情で登校する姿が印象的でした。日頃の勉強の成果を発揮して、成長を確かめられる期間にしてほしいと思います。

5月26日(月)、今週末に控えた聖母祭に向けて、徳の花の1週間を迎えています。これは聖母祭にむけて各自が決まった目標を実行し、マリア様にお捧げするというものです。1cm四方に切られた6色の折り紙を、生徒たちが毎日少しずつ画用紙に貼り、「みんなの輝き」をテーマにした絵を各クラス1枚作成します。紫陽花や虹、天使、十字架など、各クラスの個性的な絵は最終的につなぎ合わされて1枚になり、聖母祭当日、祭壇前に飾られます。周囲への思いやりや感謝を示す期間となる徳の花。各自が聖母祭に向けて良い準備ができるよう願っています。(聖母祭担当者談)

5月19日(月)の宗教の日の活動についてご紹介します。手話サークル「ザーカイ」の鈴木さんと大森さんをお招きして、初めての手話クラスを開きました。当日は、1~4年のアグネス会とみことばクラスの生徒約60名がマリアホールに集まり、楽しく手話を学びました。今回の目標は「主の祈り」を手話で!でした。それまで生徒たちは、独学で手話を練習していたのですが、専門家のお二人が一つひとつの手話を丁寧にご指導くださったので、皆「へぇ!」とか「なるほど!」と声を上げ、大いに盛り上がりました。最後は、聖歌「マリアさまのこころ」を手話つきで歌って終わりました。教室への帰り道、懸命に「主の祈り」の手話を練習しながら帰る生徒たちの姿が印象的でした。これをきっかけに、星美の中でも手話を広めていけたらいいですね。

本校では、来週の5月27日(火)から中間試験が始まります。1~3年生は2日間、4~6年生は3日間の日程で実施します。多くの生徒が、最終下校時刻ギリギリになるまで、ラウンジなどに残って勉強に励んでいます。時には「誰でもいいので数学教えられる先生いますか?」と、普段習っていない先生にも質問に来るなど、必死さが伝わってきます。少しずつ試験の日は近づいていますが、焦らず、まずは体調を整えて試験を乗り切ってほしいと思います。

毎年5月に正門から校舎に向かうアプローチの左手に、「アンネの薔薇」が見頃を迎えます。この「アンネの薔薇」は、第2次世界大戦中、ナチスのユダヤ人迫害政策の結果、若くして亡くなったユダヤ人少女アンネ・フランクにちなんだ薔薇で、縁あって本校にも株分けされたものです。目立つところにはありませんが、比較的大輪の、時期によってオレンジや赤に色が変化する不思議な花です。今回見られなくても、薔薇は年に2度咲くそうなので、次回は秋に見ることができます。来校した折に、ぜひ見てみてください。

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