高等科2年生が、調理実習でチキンカツを作りました。
本校の調理実習は週に1日、3時間続きで行なわれ、実際に全校生徒の昼食を作ります。
(「食事づくり」についてはこちらから)


200食を超える食事を作るのは、とても大変な作業で、
中でも揚げ物は時間と手間がかかるメニューです。

毎年揚げ物は調理に慣れてきた3学期に行われますが、
今年の高等科2年生も、上手に作ることができました。

 

今日サラダに使われたツナは、震災に備えて購入されたもので、
賞味期限が近くなったため昼食で出されました。
普段使ってる大きなツナ缶とは違い、
小分けにされた缶を開ける地道な作業がありましたが、
丁寧にやっていました。

 
高等科2年生の調理実習では、毎回お食後のデザート作りも行われています。

今日のデザートは、ケーキでした。

<生徒の感想>
「カツは一度に揚げられる数に限りがあるため時間がかかったが、
チキンカツを焦がさないように、意識してできた。

皆が美味しいと言って食べてくれるので、やりがいがある」

 

 

本校の生活は生徒自身の「自治」によって運営されています。

自治の活動のひとつに食事当番があります。

食事当番とは、昼食後の食器洗いと食堂掃除のことで、学年ごとに当番制で行っています。

 


今日の食器片付けの当番は中等科1年生でしたが、昼食が終わると、
慣れた手つきで手際よく食器の後片付けをしていました。


入学した当初は、高等科3年生に教えてもらいながら、
全校生徒の食器を片付けるのに苦労していましたが、

今では、時間内にしっかりできるように成長しました。
また、早く終わった場所の生徒は自然にほかの場所のお手伝いができるようになってきました。

生徒父母の皆様のなかには、
「長期休みに息子が沢山家の手伝いをしてくれるようになった」
という嬉しい感想をおっしゃってくださる方もいらっしゃいます。

授業以外の時間にも、生活を通して学ぶことで、
少しづつ自分のことが自分でできるようになり、
回りのことにも気が配れる、自立した大人へと成長していきます。

本校のまなびについてはこちら

近隣のインターナショナルスクール、CAJ(クリスチャン・アカデミー・ジャパン)の生徒と高等科3年生との交流会が28日に開かれました。
これは、2学期に本校生徒がCAJを訪問したことをうけての、相互交流会の一環です。

前回の交流会ではCAJの英語での授業に参加し、昼食を共にするなど、よい関わり合いになりました。
それを受けて、当日は正門でお出迎えをした時から、皆で再会を喜び、和気あいあいの雰囲気で会が始まりました。

グループごとにキャンパスツアーをした後、習字体験のアクティビティーを行いました。
導入として高等科3年生がCAJの生徒に習字を教えた後、一人ひとりチャレンジをしてもらいました。

本校では、このようにさまざまな授業内で、あるいは授業以外の時間でも、活きた英語に触れる機会を大切に持っています。
関心のある方はぜひHPをご覧いただくか直接お問い合わせください。

 
 

 

1月25日(土)の解散後に、英語検定が行われました。

英語検定は全員が受験する漢字検定と異なり、希望者を対象にした授業外の取組みですが、

4級から2級まで、全生徒の半数以上が受験しました。

本校では生徒に受験を強制したり、受験級を指定するようなことはしません。

大切なのは、生徒自身が受けたいと思い、受験級を決め、自ら勉強することだと考えているからです。

英語が得意な生徒が力試しとして受験するケースもあれば、決して英語が得意ではない生徒が「自信はないのですが‥」と言いながら、発奮して挑戦することもあります。

日ごろの英語の授業への取り組みに加えて、検定に向けて参考書を用いて自発的に学習に取り組む生徒の姿が多く見られました。

合否は2月7日(金)16時に判明し、二次試験(4級を除く)は2月23日(日)に行われます。

本校の寮「東天寮」では日曜日に恒例のお餅つきが行われました。
寮でのお餅つきは毎年1月に計画していますが、昨年度はインフルエンザの流行による学校閉鎖のために中止になりましたので、今回は2年ぶりのお餅つきでした。
玄関前に臼2個を並べて、合計20Kgのお餅をつきました。
 
高等科3年生のレクリエーションの係が中心となって準備を進め、中等科1年生から高等科3年生までが交代交代に、楽しそうに掛け声を掛け合いながら、お餅つきを楽しみました。
寮生だけでなく、生徒の父母の方や家族連れの教職員も参加して、あんこ餅、きなこ餅、おろし餅、お雑煮など、つきたてのお餅を味わいました。
 
天候も心配されましたが、風もなく、穏やかで温かい日差しのなか、和やかなひとときとなりました。

本校では習字を全員で取り組んでいます。
毎週提出するものとは別に、新年には全員が書初めを書きます。

体育館にみんなが書いた書初めが張り出され、
25日の1時間目を使って、習字解説担当の先生による講評が行なわれました。
初めての書初めの中1から、最後の書初めとなる高3まで、個性豊かな字が並びました。

自由学園の書初めは、決まった言葉や季節にあった言葉ではなく、新年の志を自分なりの言葉で字にしたためます。
今年提出されたなかで代表的なものとしては、
中1A君「切磋琢磨」
中2J君「初心に帰る」
中3S君「男気」
高1君K「愚直に進む」
高2H君「挽回」
高3K君「立つ鳥跡を濁さず」
などがありました。
よいものには「人」の判が、さらによいものには「地」の判が押され、今年は2名が「地」の印をいただきました。
最後には生徒・教職員による投票が行なわれました。
字の上手下手だけでなく、言葉の重みも併せて票が投じられ、結果は近日中に発表される予定です。

本校の寮の夕食はいつもにぎやかですが、本日はいっそう笑い声が多く響いていました。
150人ほど生活している「東天寮」では、みんなの誕生日をお祝いする「誕生日会」が定期的に開催されています。
今回は冬休みをまたいだため、11・12・1月の3か月間に誕生日を迎えた生徒や教職員をみんなでお祝いしました。

部屋ごとにプレゼントを用意したり、誕生日を迎えた生徒が一人ひとりスピーチをしたりと、和気あいあいとした会になりました。スピーチでは年下の中学1年生から高校3年生まで30人ほどの生徒がお礼と抱負を述べ、係りの生徒が用意したルーレットを回して用意された質問に答えたりしました。
ふだんより少し豪華なお食事や、食後のアイスクリームにも生徒たちはうきうきした様子でした。

今回は時間の都合で行なわれませんでしたが、バンドをしている生徒が演奏をしたり、趣向をこらした出し物を準備することもあります。

中高6学年が一つ屋根の下に住む「東天寮」は、いつもアットホームで温かな空気に包まれています。

 

20日に高等科、21日に中等科の百人一首大会が行われました。
これは国語の授業の一環として、毎年3学期の初めに行われているものです。
中等科1年生の中には、初めて百人一首をしたという生徒も多くいましたが、
授業で和歌の読み方や、遊び方のルール、一字決まりなどを学び、何枚かは自分の得意札を覚えて参加することができました。
慣れた上級生や高等科にもなると、上の句の数文字が読まれただけで、すばやく下の句の書かれた字札を取る姿も見られ、学年縦割りで行なった班ごとの大会でも白熱した争いが見られました。
  

「1年生だけで大丈夫ですか?」高等科3年生からの言葉です。

毎年10月26日は自由学園創立者のおひとりである羽仁吉一先生のご命日で、雑司ヶ谷霊園に高等科3年生と中等科1年生が墓参に行っています。

今年度は台風の影響で伺うことができなかったので、今月20日に1年生の校外学習として取り入れました。
そこで高等科3年生が心配そうに同行しなくて大丈夫かと尋ねてくれたのです。
本鈴後に学校を出発し墓参、その後は美術科の勉強でフランク・ロイド・ライトの建てた自由学園明日館をスケッチするため、明日館を訪れ、昼食前に帰校しました。
高等科3年生の心配をよそに、彼らは墓前で賛美歌を歌い、吉一先生が創立当初に男子部生徒を愛し育ててくださったお話を伺い、心を込めて拝礼することができました。
また、明日館見学では、外観を見て毎日見ている校舎と比較し、「学園の校舎にそっくり。ミニチュアみたい。」と驚いていました。
それもそのはず、彼らが現在生活している校舎はフランク・ロイド・ライトの流れを汲む遠藤新氏、楽氏が建てたものだからです。ライトの系譜に毎日接している彼らにとっては、まるで自分の家のように親しみやすい空間だったようです。

休館日にもかかわらず、私たちを温かく迎えてくださった明日館の方々にこの場を借りてお礼申し上げます。

本校では自治組織の中心を担う委員会の委員長、副委員長、寮長を、全校生徒(中1~高3)による投票で選出します。(委員会についてはこちらから)

本校の委員選出は、立候補制ではなく、学年(委員長と寮長は高3、副委員長は高2から選出)全員が、6期間のなかで1回ずつ候補者になる、全員候補制を取っています。

1学年1クラスで24時間を共に過ごすなかで、お互いの顔や名前はもちろん、普段の姿勢をみながよく見て理解しているからこそ実施できる、本校独特のスタイルです。

本日行なわれた第六期委員選挙も粛々とした雰囲気の中で行われました。

今年度最後の委員期間であり、高等科3年生を中心とした委員会も六期が最後となります。

第六期を終える3月初旬からは、高等科2年生を中心とした第一期が始まります。

選出された新委員長たちが、全校生徒の前で述べた抱負をご紹介します。

委員長T君 「今やっていることが正しいか分からない、その行動は自由学園的ではないと耳にすることがあるが、何が自由学園らしいことなのかという共通理解をみんなで持ちたい。委員長としてできることをするが、委員長がすべてでは決してないと思っている。五期委員長も頑張っているが、生徒一人一人が頑張ることが大切だと思う。よろしくお願いします。」

副委員長N君 「委員長と委員会メンバーで、できることからやっていこうと思う。一期間よろしくお願いします。」

寮長K君 「もうすぐ代替わりするが、最後まで高等科3年も頑張ります。ただ、高等科3年だけではできないことが多いので、みんなで創っていきましょう。」

新旧委員会の更迭式(引継ぎ式)は18日(土)に行われます。

 

 

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